超電子バイオマン(PART3)
PART3に突入ということは、やはり特撮ものの中で好きな部類に入るということでしょうか・・・。そしてバイオマン全51話を一通り見られる動画サイ
トを見つけましたので、またまたこうして書くことが出来ました。このPART3では、印象に残った回について色々思ったことを書いてみようと思ってお
ります。では、(順序とかバラバラですが)どうぞご覧下さい。
印象に残った回
◎第18話「超能力少女の祈り」
この第18話はなかなか見ごたえがあります。近い未来のことを予言できる1人の少女が、今回のキーポイントとなります。だいたいこの場合、この
少女の正体は地球人ではなく、超能力を持った種族の星から来た異星人、なんてパターンが多いんですが、実はれっきとした地球人で、ピクニック
の時に拾った石をペンダント代わりに身につけたために超能力がそなわった、しかもその事を少女本人も知らなかったという設定が見事でした。こ
の少女のおかげで、バイオマンは危機を脱することも出来ました。一方、新帝国ギアのほうを注目してみると、今回はファラが人間に扮して少女に
近づいてきました。人間に化けている時はやさしい感じのお姉さんなんですが、そうでない時は残忍なギアの幹部。そのギャップの激しさがよく伝わ
ってきました。何と言っても、もう声が全然違います。この事は、後の第36話でも同じように魅せてくれます。そして今回のメカジャンガン、ハニワカ
ンスも相当の実力を秘めていました。バイオロボはかなり苦戦し、最後も必殺技のスーパーメーザーを2種類出さないと勝てないほどの相手でし
た。
◎第26話「恐るべき父の秘密」
人によっては、この第26話が一番見るに絶えない、という回だったかもしれません。ついに宿敵ドクターマンの秘密が明らかになります。ドクターマ
ンは人間だった、というのはもうすでに第25話までで明確になっております。敵の首領が地球の人間であるという設定は、実はこの戦隊シリーズ8
作目のバイオマンが第1号です。そして、ついにドクターマンの恐ろしい秘密が明らかになります。その秘密とは、あまりに異常な方法で脳細胞を活
性化させ、狂気の科学者に変貌した、というものでした。それをバイオマンのみならず、ドクターマンの息子秀一まで目の当たりにしてしまうという、
我々視聴者からも痛々しさを感じてしまうものでした。ただ、それを隠れて見ていたメイスンがドクターマンに対してびびりまくるシーンは、結構滑稽
でした。ドクターマンを除けばギアの中で一番の強者はやはりメイスンでしょう。そのメイスンがあれほど臆するくらいなので、いかにドクターマンが
恐ろしいかが見ててよく分かります。この回の戦いが終わって、バイオマンは秀一とはひとまずここでお別れ。その秀一も、今回の事はかなりショッ
クは大きかったはずですが、最後はさわやかな笑顔でした。
◎第31話「新型?! メガス出現」
バイオマンの天敵彗星Xの接近、ジューノイド5獣士総攻撃、そしてタイトル通り、メカジャイガンより強力なネオメカジャイガンの登場と、まさにバイ
オマンファンにとっては一大イベントバージョンとなった回でした。ジューノイド5獣士が全員戦場に赴いたのは実に珍しく、オープニングで5獣士の5
人の声の出演者が出たのは、劇場版は知りませんが、テレビ放送の全51話の中ではこの第31話しかありません。バイオマンVS5獣士の決戦は
見もの。戦う前にこの10人が自分の名前を名乗り、そして対決。両方とも5人なので、おのずと対戦相手も決まりました。最初は5獣士が自分達の
必殺技で押し気味でしたが、それならばとバイオマンの5人も各々の必殺技で反撃していました。そして、ビッグスリーさえも初耳となるドクターマン
秘蔵の新巨大ジャイガン、通称ネオメカジャイガンがこの回から登場となります。さらに、そのネオメカジャイガンの攻撃は味方の5獣士もろともバイ
オマンを葬り去ろうという、とてつもなくえげつないもの・・・。結局これで5獣士のうちの2人、メッサージュウとアクアイガーがついに戦死。ただし、死
体が確認されたわけではなかったので、実は生きていたという事で再登場させる設定も期待していましたが、最後までそれはありませんでした。何
はともあれ、彗星Xも遠ざかり危機を脱したバイオマン。しかし、この第31話からしばらくはギアの戦力もますます強大になり、苦難の連続が待ち
構えていました。
◎第5話「見えない敵を斬れ」
小判で地球人たちを堕落させるのと、透明になる力を持ったミイラカンスでバイオマンを倒そうというギアのW作戦。それを、序盤は視聴者側になか
なか分からせない演出が光っていました。今回はグリーンがわざと不良青年となって敵を誘き寄せる作戦を取りました。ヒーロー側がわざと悪ぶる
というパターンは、後のマスクマンの第41話でもありました。ただ、マスクマンの時と違って、このバイオマン第5話では一般人まで巻き込んでいま
す。ちょっとグリーンの暴動には目に余るものがありましたが、それでも最後は少年のことを思いやった優しい面が見られたんじゃないでしょう
か・・・。結局はこのグリーンの作戦も成功したとは言えませんが、モンスターの油断もあって、透明となったミイラカンスを見透かせるサングラスを
奪うことが出来ました。そして迎えたミイラカンスとの注目の一戦。透明攻撃を使えなくなってしまったカンスが、バイオロボをグルグル巻きにして視
界を失わさせるという第二戦法を見せたことや、それに対し、レッドがリーダーらしくみんなを落ち着かせていたりと、なかなか見ごたえのある戦いと
なりましたが、やはり最後はバイオロボの勝利。空から小判を降らしていたのもミイラカンスと思われるため、これでギアのW作戦は一気に粉砕さ
れました。
◎第21話「守れバイオベース」
この回のギアの作戦もすごかったです。人間を写真に撮り、その写真をリモコン代わりにして写されたほうの人間を思いのままに操るというもの。作
戦自体は単純な気もしますが、それが出来る特殊カメラを作ったギアの科学力はやっぱりすごいです。サブタイトルからだいたい予想出来てました
が、やはり敵にバイオベースを狙われる展開になっていきました。その際、例のこの特殊カメラで罠にはまったピンクがモンスターの言いなりになっ
てしまいましたが、その時の顔がもう、まさに操られているといった感じで本当に正気ではありませんでした。それを追うイエローのバイク用のヘルメ
ットが、真黄色だったのもやけに印象的でした。それにしても、第15話の時といい、ピンクがダメダメになってイエローが助けることが多いのは気の
せいでしょうか? イエローは2代目なので、第1話から戦っているピンクのほうが戦士としては先輩なはずなんですが・・・。とにかく、今回の主役は
この女戦士2人。後半でのお決まりのバトルシーンも、この2人の必殺技が多く披露されました。最後も、これまたお決まりのバイオロボVSメカジャ
イガン。多彩な決め技を持つスーパーメーザー。今回使ったのは、最もポピュラーなストレートフラッシュでした。
◎第28話「ドクターマン暗殺」
ビッグスリーがドクターマンを簡単に殺ってしまうという、のっけから衝撃的なものを見せてくれました。実際の暗殺をモンスターにやらすメイスンとフ
ァラのずる賢さも目立ちました。これでビッグスリーがギアの指揮を取ることになり、掛け声も「フォア・ザ・マン」から「フォア・ザ・ビッグスリー」に変わ
りましたが、何だかその掛け声も長すぎる感があってしっくりと来ませんでした。相変わらずドクターマンへの忠誠を貫きビッグスリーを倒そうとする
メカクローン1号は、なぜか憎めないキャラ。そんな1号にバイオマンも協力しました。しかし、ドクターマンほどの男が本当にやられたのだろうかと
いう疑問が、バイオマンたちの頭をかすめました。それに一早く気づいたのはやはりリーダーのレッドでしたが、すでに時遅し。敵の罠にはまってし
まいました。その敵というのが、実はドクターマン。やはり生きていました。タコカンスのエネルギーで自由を奪われてしまったバイオマンでしたが、レ
ッドとピーボのおかげで何とかこの罠を脱出。一方、ビッグスリーですが、ドクターマンによる死の制裁が待っているかなと思いましたが、どうにか死
刑だけは許してもらっていました。第26話の時と同じく、ドクターマンのすごさが実によく伝わってきた回でした。
◎第2話「集合!宿命の戦士」
失敗したメイスンをいきなりしごくドクターマン。普通こういうのはだいたい中盤辺りであるものなんですが、早くも第2話でやられているメイスンは珍
しい、というよりちょっと情けないです。ということで、今度はファラが指揮をとります。ファラキャットとサイゴーンも連れて・・・。3人とも初仕事です。
こうした強力なギアに対し、バイオマン側はまずはイエロー1人。予想通り明らかに苦戦します。いきなりのファラキャットのヌンチャク攻撃に成す術
もないイエロー。しかし機転を利かせます。ギアの面々はみなメカ戦士、だから水に弱い。とっさに噴水の水をファラキャットに浴びせてこの危機を
免れました。しかしそれも束の間、次はサイゴーンの不動念力が待っていました。その名の通り、まったく動けなくなってしまうイエロー。やっとここで
救援が来ました。仲間のバイオマン4人の助けで、ファラたちを蹴散らすことが出来ました。落ち着いたところで、自分の胸の内をみんなに話すイエ
ロー。どうやらバイオマンになる気はないようですが、ここでレッドはこう言いました。「いいか。この美しい地球を守ることが、君の兄さんが愛したア
フリカの大自然を守ることにもなるんだ!」 どうですか、この説得力のあるお言葉。これに心を打たれたイエローが、ついに自ら変身。戦うことを決
意し、ようやく5人が1つとなりました。
◎第27話「クモ地獄の女戦士」
まずは、海水浴に来ている水着姿のイエローとピンクの姿が画面に出てきました。特撮ヒーローといえば、夏になるとヒロインの水着姿というのが恒
例ですし、多くの男性ファンは間違いなくそれを望んでおります。しかも、バイオマンのヒロイン2人のこの水着姿は非常に貴重です。というのも、こ
のワンシーンだけですので・・・。さあそんな海水浴を楽しんでいる2人でしたが、この村の異変に気づき始めます。何とそこらじゅうに蜘蛛が・・・。う
わ、こういうのは例え作り物の蜘蛛で演出しているとしても、気持ち悪いもんです。そして、それを目撃した2人のリアクションは実に対照的。異常な
までに怖がるイエローに対し、ピンクは平然としています。今回のこの異変、やはりギアの仕業でした。メカ蜘蛛を使って日本支配を目論むギア。さ
らにピンクまで人質に取り、ギア絶対優勢と思われましたが、これは敵のアジトを突き止めるための女戦士2人の作戦でした。その作戦通り、見事
アジトを撃破。バイオマンの男性陣3人も、1本取られたという感じです。そしてラストバトルはもちろん、バイオロボ対メカジャイガン。今回のメイン
は蜘蛛。ということで、メカジャイガンはやはりクモカンスでした。かなり苦戦しましたが、最後はバイオロボが勝ちました。
◎第32話「ギアの大改造作戦」
第31話の死闘でかろうじて生き残ったサイゴーンとメッツラーが、ドクターマンの所に戻ってきました。もう2人ともボロボロ・・・。特にメッツラーの頭
の部分は、鳥肌が立つくらい気色悪く変わっています。ジュウオウが戻ってこなかった事に対して、異常なほどの心配を見せるモンスターですが、
ジュウオウはまた後の話で復活をしますので、ここでは流すということで・・・。さっそく改造されるサイゴーン。ということは、メッツラーのほうは後回し
ということで、それはそれで可哀想なものがあります。そしてサイゴーンだけではありません。何とメイスンも強化改造を・・・。サブタイトルの「ギアの
大改造作戦」が出る前に、2人の大改造は終わってしまいました。その恐るべき力を体験するのは、他でもないバイオマンしかいません。全身武器
となったメイスンと、超能力がパワーアップしたサイゴーンに成す術のないバイオマン。ちなみにメイスンの全身武器というのは、最終話のキングメ
アスにも適用されることになります。今回は、ネオメカジャイガンに対する新必殺技バイオ粒子斬りを、戦いの最中というぶっつけ本番で完成させま
した。しかしまだ、ジューノイドに破られてしまったバイオエレクトンを上回る新必殺技をあみ出すという大仕事が残っています。まさに正念場続きの
バイオマンでした。
◎第9話「人を消すなわ跳び」
無邪気な女の子2人による長なわとびが出たところで、今回の話は多少なりともほのぼのするかなと思われましたが、いやいやドクターマンの練り
に練った作戦が楽しめる回でした。いま言った女の子2人というのがギアの手先のツインドールなんですが、まずはそのツインドールに何人かの
子供たちを誘拐させます。しかし、これはまだまだ作戦の第一段階に過ぎませんでした。その証拠に、ドクターマンはバイオマンに嗅ぎつかれても動
揺を見せるどころかニタニタと笑っていました。嗅ぎつけてきたバイオマンの1人、ブルースリーを罠にはめ、そのブルーをフルパワーにさせてバイ
オマンの弱点を探し当てる。これが最大の目的でした。しかもその間、4人になったバイオマン相手にツインカンスで攻め立てていました。しかし、こ
ういうのは1つのきっかけで一気に崩れていくもの。ブルーがスーパーコンピュータを破壊したことで、形勢はたちまち逆転しました。ブルーを倒す絶
好のチャンスを逃すまいとしたファラと、作戦維持のためにそれをさせないようにファラに命令したドクターマン。結果的にはファラの意見が正しかっ
たことになります。それにしても、今回はバイオマン側の活躍シーンがやけに少なかった気がします。いつもの戦い終わった後の一息のシーンも、
簡単に終わってしまいました。
◎第16話「走れ21599秒」
番組は30分ですが、今回は6時間のお話でした。午前9時にセットしたマグマエネルギー増幅装置が、午後3時には爆発して東京を大地震に陥れ
る。当然バイオマンがそれを阻止しないといけないわけですが、ギアの策略により、なかなか気づくことが出来ませんでした。マグマエネルギー増幅
装置からどんどん離されていってしまうバイオマン。しかし、残り1時間のところで気が緩んだのか、ファラは大地震のことを高笑いしながらバイオマ
ンに教えてしまいます。とにかく、これを聞いてマグマエネルギー増幅装置のある山へと急ぐバイオマン。バイオマッハ、バイオターボの本領もここで
発揮されます。その途中、ドクターマンが差し向けた厳つい顔のネプチューンカンスも倒し、残り1秒という超ギリギリのところで爆発を見事止めまし
た。今回のギアの作戦失敗は、さっきも話に出しましたが、ファラの余計な一言につきます。それさえなければ、バイオマンは気づくことすら出来な
かったのに・・・。本編ではやってませんでしたが、きっとファラは後でドクターマンからお叱りを受けたに違いありません。
◎第33話「出るか?! 新必殺技」
パワーアップした敵に対抗するために新必殺技、スーパーエレクトロンの完成に精を出すバイオマン。しかしこのスーパーエレクトロンは、己自身の
体ももっと鍛えないといけないということで、並大抵ではありません。しかし、そんな状況においてもギアは容赦なくやってきます。パワーアップした2
人、ファラとメッツラーがバイオマンの前に現われますが、そのパワーアップぶりはもう常軌を逸しております。口から火を吐くファラに、腕を伸ばす
ことの出来るメッツラー。まるでゴジラとピッコロ大魔王(マジュニアのほう)がタックを組んだかのような凄さです。千本ノックで精神的強さをつけたグ
リーンツーが加わった2回目のスーパーエレクトロンを持ってしても、メッツラーにダメージを与えはしましたが、以前のバイオエレクトロンのように遠
くまで吹っ飛ばすほどのパワーはまだまだ作られていませんでした。今回のネオメカジャイガンのドクロメガスも、パワーアップしたファラやメッツラー
に負けないくらいの不気味さでしたが、これはもう定着したバイオ粒子斬りでバイオロボが粉砕。あとは未完成のスーパーエレクトロンを一刻も早く
完成させる、この1本にしぼられました。
◎第4話「自爆! メカ人間」
ギアのメカ人間作戦が始まりました。メカ人間を自爆させ日本中を恐怖に陥れようという、これまたドクターマンらしい恐ろしい作戦ですが、バイオマ
ンもそれを阻止しようと早々と動きました。今回の話で視聴者たちを注目させた一番のシーンは、やはりレッドの友でもあるハト連絡員001号が
ギアに殺されてしまったことでしょう。動物の命も、人間の命と同じく尊いものである。それを強く感じさせるものでした。さあそして今回は、メッツラー
が初めて戦場に現れました。いきなりバイオマンリーダーのレッドとの戦いに挑むとは・・・。手柄を立てたかったのでしょうか? 敵のアジトを嗅ぎ
つけたバイオマンでしたが、今度は超エネルギー研究所の破壊を阻止するという新たな大仕事が出来ました。しかもそこでは、メカ人間が本物の
人間に成りすましていますので、その正体を見破らねばなりません。そこで今回活躍したのが、グリーンの超電子スコープと、ブルーの超電子
イヤー。これで次々とメカ人間を見破って倒し、研究所を無事守りました。ドクターマンは今回の作戦、かなり自信があったようですが、このグリーン
とブルーの2つの能力までは計算に入っていなかったようです。ラストのビートルカンスとの戦いも必見。バイオロボが滅多に見せないスーパー
キックを披露してくれました。
◎第30話「最強カンスの魔剣」
モンスターが人間の姿で真面目に働いている・・・。そんなバカなと思わせるシーンから始まりました。もしかしてこれってモンスターに似た普通の人
間!? いや、やはりモンスターでした。今回のギアの作戦は、日本一の刀鍛冶職人である国友兼光の技術を利用して、カマキリカンスの武器と
なる最強の剣を作ろうというものでした。そのために、国友のところにモンスターを入門させていました。剣が出来上がるまでは真面目な人間を
演じていたモンスターは、後から入門したきたレッドと同じくらい好青年に思えました。そんなモンスターが粗茶を運んできた時に言った国友の一言
が忘れられません。「腕はいいのだが、どうも教養に欠けるな・・・」。何だかモンスターが普段ドクターマンから言われていることを、そのまま代弁
したかのようなお言葉でした。それにしても、レッドは真剣白刃取りが得意なんでしょうか? 変身前と変身後、二度に渡って見せてくれました。
結局、ドクターマンの思惑通り、剣はカマキリカンスの武器となったんですが、思ったほど強くなく、スーパーメーザー・ウェイトアタックの前に簡単に
壊され、敗れました。
◎第34話「見よ! バイオの力」
バイオマンの試練は続きます。スーパーエレクトロン完成のため、バイオスーツを強化することに・・・。やはり第33話に引き続き、グリーンがネック
となっているのでしょうか? 彼のスーツ強化に全力を注いでいます。そして・・・ついに全員のバイオスーツ強化が完了したようです。ただその
代償に、ピーボが一時的な記憶喪失になってしまい、そのせいで地上をウロウロすることに・・・。これでは、かっこうの餌食。まだ完全にスーパー
エレクロトンは完成されていないと見たドクターマンは、メイスンとサイゴーンにピーボ抹殺を命じます。そしてドクターマンの読みは当たっていま
した。スーパーエレクトロンが完成していないどころか、バイオマンは強化完了したスーツに変身することさえ出来ません。そこへ、新改造したばかり
のモンスターとジュウオウが襲ってきます。以前よりはるかに凄い力技を得たこの2人の前に、バイオマンは圧倒されまくりとなりましたが、バイオ
粒子パワーを発揮し、ようやく変身に成功。同時にスーパーエレクトロンも完成し、ジュウオウがその犠牲者第1号となりました。今回のネオメカ
ジャイガン・レスラーメガスは、その名の通りプロレス技を得意とし、まさに操縦者のモンスターにはピッタリでした。今回の戦いは、最初から最後
まで力勝負となりました。
◎第12話「殺人者グリーン!」
風船爆弾で世の中を混乱に陥れようとするギアのとてつもない作戦を、バイオマンが阻止しました。出だしからその風船爆弾の登場となった
んですが、巨大ビルにひけをとらないほどのかなりの大きさでした。最初害がまったくないと思わせておいて、突然の大爆発で人々を驚かせる
様は、かなり強烈なものがありました。メイスンのとっさの機転により、グリーンは一般の人を殺してしまったと勘違いし、悩み苦しみましたが、
しかしそこは仲間たちの励ましもあり、自ら敵のアジトに潜入することにより、克服しました。そして戦いでも、今回は前半も後半もグリーンの
大活躍でした。強力技グリーンブーメランだけでなく、体を駆使した多彩な技も多く披露、そして超電子スコープもこの第12話だけでかなり
使いました。最後のハンマーカンスとの戦いでカンスの首が取れてバイオロボを翻弄させるシーンは、まるであのゴーグルファイブ最終回での
総統タブーのようでしたが、当然総統タブーほどの力がこのカンスにあるわけはなく、スーパーメーザー・チェーンソーカッターによりあっさりと
倒れました。
◎第19話「父はドクターマン」
謎であった新帝国ギアの首領、ドクターマンの秘密が少し明るみになる話でした。ドクターマンの息子プリンスが登場した事から、ドクターマンは
子を持つ父、つまり人間であることをバイオマンは知りました。ビッグ3であるメイスンやモンスターをいとも簡単に従わせるプリンス。ファラとの
絡みは全然ありませんでしたが、あってもきっと同じことになっていたでしょう。最初「手ぬるいぞメイスン!」と言って容赦ない破壊行為を見せて
いたプリンスが、なぜか変身前のブルーを倒そうとはしなかった。この辺はちょっと矛盾を感じましたが、やはりプライドのほうが勝っていたと
いう事なんでしょうか・・・? グロテスカンスとの戦いでは、いきなりスーパーメーザーでカタをつけようとするバイオロボ。もしかしてこれは
最短勝利記録達成か!? ・・・と思われましたが、プリンスの手のかかったグロテスカンスがそんなに弱いわけはなく、逆にバイオロボは
苦戦を強いられることに・・・。さらには、グロテスカンスの中に乗り込んで更なる攻撃を仕掛けてくるプリンス。思えばこれが、のちのネオメカ
ジャイガンでビック3が乗り込むというパターンを生ませたのかもしれません。結局このバイオロボとグロテスカンスとの死闘は、次回に続くことと
なりました。
◎第20話「プリンスの挑戦!」
前回の第19話の続話となりました。今回の話の一番のピンポイント部分といえば、やはりブルーの一言でプリンスの様子が急変したこと
だったでしょう。これさえなければ、どんな展開の話になっていたかというのもまた興味の沸くところでしたが、とにかくこのままではマズいと
思ったドクターマンは、メイスンとファラにプリンスを捕らえてくるよう命じました。誰だか分からない自分の母親を求めて彷徨っている今の
プリンスには、ファラの変装術が実に役に立つ。母親っぽい姿に化けたファラとメイスンにより、ついにプリンスは捕らえられそうになりましたが、
その時プリンスの顔がメカの姿に・・・。このプリンスは人間ではなくメカ人間であることが判明しました。そして、これまでビルの破壊とか
グロテスカンスの操縦、人間狩りなどばかりで、バイオマン5人との対決シーンはほとんどなかったプリンスが、ようやくブルーと1対1で戦うことに
なりました。結局そこでは勝負をつけず、またグロテスカンスに乗り込むプリンス。バイオロボ対グロテスカンスの第2ラウンドとなりましたが、
いつまでもやられっぱなしのバイオロボではありませんでした。胸がウィークポイントの察知したバイオロボは、そこを突き、ついにカンスを
倒しました。
◎第7話「つかまったピーボ」
主役のバイオマンを差し置き、ピーボがメインの話となりました。ピーボ宛てに送られたきた親友ジョーイの手紙の内容、これを謎としたまま、ドクタ
ーマンのピーボ捕獲作戦は着々と遂行されました。ピーボ捕獲のために、まずはメッサージュウを使ってジョーイを拉致することに成功したメイス
ン。おお、こういう時はジュウノイドの中でも空を飛ぶことの出来るメッサージュウが一番最適。ジョーイを捕らえたまま、空高く飛んで逃げていきまし
た。ジョーイのピンチにこれまでにないほどの動揺を見せるピーボですが、実はこのジョーイがメカ人間、つまり偽者であることが、レッドの疑うよう
な表情と、ラストのシーンとで分かりました。今回の話は、続く第8話とはセットで、いわば前半戦なわけでしたが、出来ればジョーイが偽者であるこ
とは第8話のほうで明かした方が盛り上がったんじゃないかというのが、個人的な感想です。そして、とうとうサブタイトル通り捕まってしまったピー
ボ。その捕まり方ですが、バイオロボとイソギンカンスとの決戦の際にイソギンカンスが握りしめるように捕らえるという、何とも大胆なものでした。ギ
アはピーボを捕らえて何をするつもりなのか、また手紙の内容、本物のジョーイの行方も気になるところです。
◎第8話「戦え! 星に誓って」
ギアの今回の作戦の目的はバイオベース、すなわちバイオマンの基地でした。ジョーイを痛めつけてピーボにその秘密を吐かそうとするメイスン。
「子供のくせに泣かせるじゃないか」と言いながら全然泣いておらず、ムチでジョーイを痛めつける姿は、ピーボも言っていましたがまさに鬼でした。
ついに屈伏してバイオベースに案内してしまうピーボ。しかしここは、作戦にいち早く気づいていたバイオマンが阻止。これでピーボは解放されまし
たが、やはりまた本物だと思い込んでるジョーイを助けにいきます。うわ、これじゃせっかく解放されたのにまた同じことを繰り返すだけじゃない
か・・・。そんなピーボをまたまた助けるバイオマン。今度はメカクローン数名との対決になったわけですが、どうもピンクはまだ臆病なのか、同じ女
戦士のイエローに守ってもらっていました。そして、驚愕の事実を知ったピーボ。本物だと思っていたジョーイは偽者で、本物のジョーイは500年前
にバイオ星と共に亡くなっていたことを手紙で知り、泣き崩れました。しかし、こうなってしまえば、もうギアの今回の作戦は恐るるに足りません。一
時はギアのアジト共々爆死したと思われたバイオマンでしたが、変身して見事に脱出。イソギンカンスも倒しました。
◎第29話「東京が消える日!?」
とうとう球体のブラックホールまで作った新帝国ギア。その威力は、バイオドラゴンをも吸収できるほどのものでした。そのブラックホールを使って、
東京中のありとあらゆるものを消し去ってしまう今回の作戦は、ギアとしてもさすがにスケールが大きいと見たのか、珍しくビッグスリー3人が結託
し、バイオマンと戦いました。その際ファラが「我らビッグ3が力を合わせて戦えば、バイオマンなど敵ではない。」と、だったらなぜ第1話からそれを
しなかったんだと自然にツッコまれそうな発言をする場面もありました。またもう1つ珍しいといえば、変装の得意なファラではなく、今回はメイスンと
モンスターの2人が人間の姿に化けたりもしていました。ブラックホールの話に戻りますが、吸い込まれたのは物だけで、バイオマンやバイオドラゴ
ン、一般の人々は餌食にならなかったのは本当に幸いでした。今回のバイオロボの敵、クラゲカンスは相当強かったです。頭部と胴体部分を分離
させた2体攻撃で、バイオロボはかなりの痛手を負いましたが、最後はやはり必殺技のスーパーメーザーが炸裂。胴体部分をダッシングビームで、
頭部をストレートフラッシュで倒しました。
◎第14話「新頭脳ブレイン!」
今回は、いきなりメカジャイガンのアンカーカンスが登場しました。バイオマンは、途中で敵が巨大化するパターンの戦隊シリーズではないので、こう
いった事が可能です。サブタイトル通り、新頭脳ブレインを使って日本のみならず世界全体を混乱の渦に陥れようとするドクターマンの科学力は相
変わらず凄いですが、そのブレインがドクターマンの命令を無視して感情を露にする所から話は変わっていきました。このドクターマンの失敗は、の
ちのプリンスが登場した回でも再発するんですが、とにかくこうでないと話は面白くありません。レッドのブレインに対する挑発、最強のはずだったブ
レインのヘタレ化、またピンクの優しさなど、見所満載でした。ブレインの抜けたアンカーカンスなど大した事ないだろうと思わせておいて、ドクターマ
ン自らが操縦してさらに強くなったという展開も見事でした。こうなるとバイオロボが苦戦を強いられるのは必至。押され気味でこのままだとやられる
所でしたが、それを救ったのは他ならぬブレインでした。ブレインがアンカーカンスに戻っていたことをもしバイオマンが気づいていたら、きっと倒す
事をためらったに違いない。そう考えると、ブレインはわざと気づかれないようにカンスに戻ったんじゃないかという気もします。ドクターマン打倒を改
めて誓うラストのシーンも素晴らしかったです。
◎第35話「6番目の男」
バイオ対マグネット、今回はその第1ラウンドでした。マグネット、即ち磁力でバイオマンを倒そうと企てるドクターマン。その隕石の発掘をメイスン
に、またマグネ強化スーツの完成をファラに命じ、モンスターには何もやらせないところが何とも面白いです。面白いといえばもう1つ。突如として現
われた山守正太という男が、謎ではあるんですが底抜けに明るいのも、話全体にいつもと違った雰囲気が出ていて魅力でした。そんな正太に少々
たじたじのバイオマンでしたが、ただ1人レッドだけは彼が6番目の戦士なのではと思うところは、さすがはリーダーといった感じでした。またそう思
われるほど戦闘能力もなかなか高く、メカクローンを何匹か倒したり、石や岩などを使った力技でメッツラーやマグネメガスに一撃を与えたりもして
いました。こうなると尚更モンスターとのパワー対決も見てみたかったところです。もしかしたら本当に6番目の戦士としてバイオマンの大きな助けに
なるかもしれないこの正太が、マグネ強化スーツの実験台とされてバイオマンの味方どころか敵として立ちはだかってくる可能性もある。ラストの
ファラの一言が凄く印象的でした。また、正太のイエローへの片思いも実るのでしょうか・・・。次の第36話へと続いていきます。
◎第36話「変身ボーイ」
バイオ対マグネット、今回は第2ラウンドでした。まずは正太にバイオ粒子反応があるかどうか調べるバイオマン。バイオロボがあんなに近づいてく
れば普通はビビるところなんですが、この正太はまったく平然としており、そのため調べるのも本当に容易でした。・・・がしかし、残念ながら彼には
バイオの力はないことが判明しました。こうなると、今度はギアの出番。ファラが正太を誘って罠にはめ、マグネ強化スーツの実験を・・・。無警戒の
正太は、ファラの思い通りにあっさりとマグネ戦士にされてしまいました。ただこのマグネ戦士、まだまだ実験段階だからか、2つほど改良点という
か、気になる点もありました。1つは格好があまり悪役っぽくありませんでした。正義の戦士と言われても充分通用するでしょう。まあこれは良しとし
ても、もう1つの点が致命的でした。それは、マグネメガスからのリモートコントロールが無いとマグネ戦士を動かすことが出来ないということ。そこを
見破ったバイオマンが、見事正太をマグネ戦士から元に戻しました。ギアは正太をアジトに連れてきたのが災いしました。正気を取り戻した正太
は、イエローを連れてさっそくそのアジトに・・・。そこを爆破させることに成功したバイオマン。マグネメガスもついに倒しました。戦い終わって注目さ
れるのは、やはりイエローと正太の恋の行方。結婚まで申し込んだ正太でしたが、こちらのほうは実らずでした。
◎第3話「わが友バイオロボ」
モンスター、ジュウオウの名珍コンビ初登場となる回でした。親分子分という関係のこの2人ですが、2人の師弟の絆が勝つか、はたまたサブタイト
ルにもある通り、バイオマンとバイオロボとの友情の絆が勝つか・・・。今回のその勝負の一番のポイントとなったのはやはり、モンスターとジュウオ
ウの2人対レッドワンの対決だったと言えるでしょう。その戦いの中で、モンスターたちがレッドワンをボール代わりにしてキャッチボールするシーン
は、戦隊シリーズ史上このバイオマン第3話しかないと思っています。今回登場させたゴリラカンスのことを、ドクターマンは早くも最強のメカジャイガ
ンだと言っていました。いやいや、この後ネオメカジャイガンやバルジオン、さらにそれをも超えるキングメガスなど、まだまだ強い巨大メカはいっぱ
い出てきます。今回の話で一番割りを食ったのは、バイオロボのエネルギー調整回路代わりに自らの体を犠牲にしてしまったグリーンツーかもしれ
ません。しかし、そのエネルギー調整回路も無事復活させ、バイオマンは再びバイオロボを動かすことが出来ました。今回、序盤終盤と二度に渡っ
てバイオロボが登場したのは嬉しいですが、いずれも合体シーンが無かったのは少々残念でもありました。
◎第23話「ギョ! 人形の襲撃」
海中の原子力潜水艦を破壊させて世界中で戦争を起こさせる。いつもながら大規模なドクターマンの作戦ですが、今回はその中でも1、2をいって
いるかもしれません。ただ話のほうは、秘宝展にあるダイヤの奪い合い、しかもそれを一時は家出少女に持っていかれるという、おかしさのあった
内容でした。ダイヤ強奪の際にメイスンはマネキン人形を使ってきましたが、このマネキン人形の口がまた気持ち悪いこと気持ち悪いこと。そのマ
ネキン人形との対決となった時に、変身前のバイオマン5人が結構ビビリ気味になっていたのも面白かったです。ダイヤ強奪に成功し、ピラニアカ
ンスにダイヤをセットしたところまではメイスンの思惑通りでしたが、ピラニアカンスが原子力潜水艦を破壊するところでバイオロボが登場。原子力
潜水艦破壊作戦は阻止されました。この戦いで勿体ないなと思ったのが、ダイヤの消滅。バイオロボがピラニアカンスを倒したことにより、ピラニア
カンスにセットされていたダイヤも、消滅してしまったと思われます。今回登場したジューノイドのアクアイガーがピラニアカンスに似ている、そう感じ
たのはきっと私だけではないでしょう。
◎第37話「殺し屋シルバ!」
第3勢力のシルバ初登場となる第37話。今回はバイオマン、新帝国ギア、シルバの三つ巴合戦の初戦となりました。シルバの名セリフ、「バイオ粒
子反応あり」はこの回からしつこいくらい出るようになります。そのしつこさは口だけではありません。実際にバイオマンやバイオロボ、ピーボを執拗
に追い、殺しにかかってきます。そして、その強さももちろん格別。メイスンのメイスンミサイルや、バイオマンの各戦士の必殺技がまったく通用しま
せんでした。結局今回はシルバとの本格的な死闘はなく、サイゴーン、そしてメイスンの操縦するカノンメガスと対決するという、いつも通りの展開に
なりました。サイゴーンのデスビームがバイオマンに当たると同時に、カノンメガスのミサイルがバイオロボに当たるシーンは、なかなか凝っているな
と思いました。そして、イエローフォーはなかなかの活躍を・・・。以前もありましたが、ホログラフィーを使ってまたもサイゴーンを上手く騙しました。そ
んなサイゴーンを撃退し、カノンメガスも倒した後のラストシーンで、バイオマンのバックにまたもシルバが現れました。これからさらに厳しい戦いが
待っている、そう思わせるラストシーンでした。
◎第6話「起て! バイオロボ」
メカジャイガン・サイカンスの巨大カプセルを、ファラが待機している山へと送り込んだドクターマン。それを見てイエローが「UFO」と言ったのは、戦
士としてはまだまだ合格点とは言えないところ。やはり敵のメカニックくらいは、しっかりと把握しておかなければなりません。それにしても、この初代
イエローくらいレッド戦士でもないのに変身前の服装が真っ赤な人もいません。今回も、ドクターマンは何かしらの作戦を企てたようですが、それは
最後のほうで明らかになります。まずはそれまでに、数々の戦いが繰り広げられます。イエローVSファラキャット。ファラキャットの動きはやはり軽快
です。そんなファラキャットに加勢するためにやってきたのがアクアイガー。登場時に「ジューノイド5獣士の1人」と言ったということは、今回が初登
場という事になります。また、メカクローン達との戦いで、バイオマン5人全員がバイオソードの必殺技を披露するところも必見。その代わり、立ち回
りの方は全然ありませんでしたが・・・。そして、問題のドクターマンの作戦。それは、毒ガス作戦をおとりにし、バイオロボを誘い込んで捕えるという
ものでした。それに見事に引っかかり、捕まってしまったバイオロボ。ロボの周りにメカクローンがいっぱい集まるところは、まるで巨大な餌に小さな
アリたちが群がるような感じでした。しかし、勝ったのはやはりバイオロボ。自分のせいでピンチに陥ったことを一時は悔やんだイエローでしたが、
最後は元気を取り戻しました。
◎第13話「ジュンよ」
かなりシンプルなサブタイトルですが、そのタイトル通り、彼女主体のお話でした。まだ戦士に成り立てなだけに、それまでは何をしていたかが気に
なるところでしたが、それもこの回で判明しました。それまではオリンピック出場を目指していた新イエローのジュン。前半では誤って仲間にバイオア
ローの矢を当ててしまうという失態がありましたが、後半ではスーパーセラミック光線の発信元であるサメカンスをバイオアローで撃退し、モンスター
たちのパワーアップを止め、さらに、モンスター、メッサージュウをこれまたバイオアローで退けるという、お釣りがくるくらいの大活躍を見せました。
モンスターがちょっとヒゲダンスのような仕草でバイオマンに近づくシーンも見ものでした。メイスンやファラと違い、このモンスターの時はどうもギャ
グタッチになってしまっています。最後は、バイオロボと相対したサメカンスが魚のくせになぜか空中飛行が出来るところが少々気になりました。こ
れからも、バイオアローの活躍する場は多く出てくるであろう。そう思わせるような第13話でした。
◎第38話「謎のバルジオン」
第37話でのシルバ登場は度肝を抜くような回でありましたが、その余韻が消えることなく、この第38話へと突入します。早くもシルバの能力を高く
評価し、部下に欲しいと言いだすドクターマン。部下なら俺たちがいるじゃないかと不満をもらすビッグ3でしたが、「ならばバイオマンを倒してみよ」
と言われ、黙ってしまいました・・・。今回は、バルジオンが現れるかどうかも見どころでしたが、新帝国ギアとシルバが手を結ぶかどうかも、気にな
るような展開となりました。しかし、バルジオン出現はありませんでした。そして、ドクターマンもシルバを捕え協力的な発言をしますが、シルバは「ご
親切な事だね」と少々バカにした言葉を残して去っていくという、こちらも煮え切らない終わり方。まだまだ引っ張ってくれます。今言ったように、今回
は最終的にはシルバを捕えましたが、一時は間違えてピーボを捕まえてしまったギア。すぐさま作戦を切り替え、今度はこれを利用してバイオマン
を倒そうとした所もなかなか面白かったです。それにしても気になったのが、レッドワンが言っていたこのセリフ。「ピーボにはもっともっと、バイオの
力の秘密を教えてもらわなければならないんだ!」 その秘密の力というのが、この後のさらなる死闘でも重要になってくるんじゃないでしょう
か・・・。何にせよ、今回は色々と謎だらけのまま終わった感じが強かったです。
◎第15話「女戦士炎のちかい」
漢字4文字も続けているのに「ちかい」だけがなぜか平仮名とちょっと気になるサブタイトルですが、このサブタイトル通り、イエロー、ピンクの2人が
活躍した回でした。どんな薬を使っても治せないというデビル菌を作り上げたギア。それをばらまいて、人々を苦しめました。このどんな薬でも治せ
ないという所から、どういう風に繋いで最終的には無事解決となるかなと思いましたが、まず治せないというのは地球だけの話。バイオ星であれば
デビル菌撃退用の草があり、さらにそこから、地球にもその草と同じ成分を含んでいるハンダーラの木があって、それをピンクファイブが見つける、
といった具合に上手く繋げました。ピンクがパンダーラの木を見つけるまでの間、バイオマンは4人でバイオロボに乗り込み、カエルカンスと戦って
いました。途中イエローがピンク加勢のためロボから降り、バイオロボはさらに不利になりましたが、2人の女戦士が力を合わせるとここまで凄いの
か・・・。モンスター&ジュウオウの重量コンビを華麗に蹴散らせました。最後はもちろん、5人全員が乗ったバイオロボでカエルカンスを倒しました。
メカジャイガンとの戦いがこれほど長時間になったのは、おそらく今回が初めてだと思います。
◎第24話「爆発する愛の花」
ある一家の花畑の花に爆発物を仕込ませたドクターマン率いるギア。その花畑にファラキャットが様子を見にきたところに、偶然にもグリーンツーが
やってきました。当然の事ながら、対決となってしまう両者。イエローやピンクとの絡みが多いファラキャットですが、今回は珍しくグリーンツーとのタ
イマン勝負となりました。しかし、途中でファラが来たことにより、勝負はドローとなりました。ドクガカンスからフラワー光線を発射させて植物を爆
発させようとするギアの作戦ですが、今回は何だか幸せに暮らしている人々に対するドクターマンの妬みとしか思えませんでした。一方、バイオマン
のほうも、爆発する花を知らない間にバイオベースへと持ち込んでしまったりとちょっと情けない失態を・・・。それを知って思わぬ幸運と喜んだファラ
でしたが、こんな形でやられてしまってはここまで続いてきたスーパー戦隊シリーズの名に傷がついてしまう、ということでグリーンツーとピーボが必
死の思いでバイオベースから花を遠ざけ、処理をしました。何だかんだとありましたが、花は大切にしないといけないという事を一番感じさせた回と
なったんじゃないでしょうか・・・。戦い終わってのラストシーンでも、それがよく表れていました。
◎第39話「メイスンのわな!」
バルジオンを決してあきらめないシルバ。相変わらず探しまくります。対するバイオマンのほうも、いつまでもシルバにやられっぱなしではいけないと
いう事で、反バイオ探知機の完成を急ぎます。このシルバ、バイオマンの両者の動きに目をつけ、上手い作戦を考えたのがドクターマン。そして、そ
れをメイスンに実行させました。まさに今回はバイオマン、ギア、シルバと三つ巴の争いとなり、その戦いの場は魔界ヶ谷へと移されました。ギアの
ほうは、今回の指揮役でもあるメイスン、ファラにモンスターとビッグ3がそろい、そしてジューノイドも全員出陣と総力戦でした。強力な怪電波を浴び
せられる位置にまでバイオマンとシルバを誘い出したメイスンたち。すぐさま電波を浴びせ、両者を苦しめました。実はこの時、ピンクファイブだけが
ケガを負ってピーボの元で待機していたんですが、かえってそれがバイオマンのこのピンチを救う結果となりました。また今回は、サイゴーンの必
殺技が何度も出てきました。相変わらず多彩な攻撃力を持っているサイゴーン。でも、最後はやはりスーパーエレクトロンで吹っ飛ばされてしまいま
したが・・・。その時、サイゴーンは怪電波発射装置に誤ってぶつかってしまい、これで電波は完全にストップ。シルバも危機から脱出して生き残り、
三つ巴合戦の決着は第40話以降に持ち越しとなりました。
◎第25話「プリンスの幽霊?」
いきなりガマン大会という意表を突いたスタートでした。人によっては一瞬違う番組でも始まったんじゃないかという錯覚に陥ったかもしれません。で
も、ちゃんとバイオマンでした。公一という少年・・・のちに秀一であることが分かりますので秀一と呼びますが、この秀一がバイオマンの倒したプリン
スにそっくりでした。ということでこんなサブタイトルにしたのだと思われますが、今回の話ではプリンスの幽霊というより、ゴーストカンスの生み出し
た幽霊たちの暴れっぷりの方が圧倒的に目立っていたなと思いました。その幽霊たちと変身前のバイオマンとの戦いはかなりの長丁場となりまし
た。そして、変身した後もバイオマンの技が全然通用しない・・・。ビッグスリーやジューノイド、メカクローンたちにこんな幽霊を扱うような力はないは
ず。となると、今回登場であるメカジャイガンの仕業ではないだろうか・・・。という具合に、もっと早くバイオマンには気づいてほしかった所でもありま
した。でも、最終的にはそれも見破り、ゴーストカンスとの戦いになりましたが、逃げられてしまい決着つかずとなりました。その逃げ方もパッと消え
るという、これまた幽霊らしい逃げ方でした。珍しくドクターマン自らが地球の地に現れ、その老紳士的な格好がなかなかサマになっているのも、こ
の第25話でしか見れない貴重なシーンでした。
◎第40話「奪われたターボ!」
まずターボとは何の事なのかと思いましたが、これはバイオマンのメカニックの1つ、バイオターボの事でした。それを仲間に断りを入れることなく、
勝手に使ってしまったグリーンツー。一方ギアでは、モンスターとジュウオウが考える事があるとの置手紙を残し、いなくなっていました。しかし、ドク
ターマン達は何1つ心配はしません。置手紙も漢字1つ無しというモンスターらしい文面でした。自分たちにはパワーや武器は充分備わっているが
スピードが足りない、逆にそれがあれば向かうところ敵なしと言うモンスター達。そのスピードですが、さらに改造して身につけるのではなく、グリーン
ツーからバイオターボを奪うことによって得たというのが、話の持っていき方の上手さが表れていたなと思いました。そして、バイオターボを手にした
モンスター達は本当に無敵。色々な所に行って次々と破壊活動を続けました。普段はどことなく憎めない部分がある2人ですが、この辺りはやはり
悪者です。当然バイオターボを奪われたまま話が終わるなんてことはありませんので、バイオマンは奪い返しました。でも、奪い返されても今回のモ
ンスターとジュウオウは結構強かった。変身後のバイオマンをかなり圧倒していたように思います。
◎第41話「悪魔の子守り唄!」
今回は、子守り歌で世界中の人間を眠らせて混乱状態に陥れるというギアの作戦でした。ドクターマンの事だからきっとその裏には何かがあるだろ
うと予想してましたが、意外と何もありませんでした。それにしてもこういう作戦の時というのは、小手調べとしてまずターゲットには必ず子供が選ば
れます。子供たちが一斉に眠らされてそこに母親たちが一斉に駆け寄るところは、なぜこうも母親たちが偶然その場に居合わせているのだろうと
いう疑問が感じられましたが・・・。怖い夢の中に引きずられて母親の優しさが恋しくてたまらなくなる。こういう展開の話の時は、やはり女戦士が活
躍します。自分の身を犠牲にしてまで敵のからくりを見破ろうとするピンクファイブ。悪魔の夢から脱出不可能に陥ったピンクを助けたイエロー
フォー。そんな2人が男戦士3人のピンチを救っていた場面が今回はよく目立っていました。モンスターが自分がファラと結婚する場面を勝手にイメ
ージしますが、ファラはウェディングドレスなのにモンスターはなぜか和装と何ともデタラメな所もおかしくて仕方ありませんでした。
◎第17話「僕は龍宮城を見た」
いきなりモンスター、5獣士、ファラキャットまで加わっての浦島太郎の歌の大合唱から始まりました。歌を聞いて音痴と言っていたファラでしたが、
私は意外にちゃんと歌えていたなと思いました。途中までふざけていた一同がドクターマンの一言で一発に静まったのを見ると、シリアスさしかない
ドクターマンのキャラというのが改めて分かります。全体の話としては、浦島太郎の子孫と思われる浦島次郎という少年をモンスター達が捕え、それ
をバイオマンが助けるというシンプルなものでした。次郎からかつて龍宮城のあった場所を思い出させてそこに眠る宝を奪おうとしたギアでしたが、
ドクターマンにしてはちょっと小さな野望だったようにも思います。全体的にはシンプルでしたが、メイスンの催眠術、あまり出ることのないバイオビッ
グアローの登場、モンスター&ジュウオウコンビの相変わらずのマヌケぶりと、単発な見どころも目立っていた回でした。サブタイトルの「僕は龍宮
城を見た」ですが、最初は一人称が僕ちゃんであるモンスターの事かなとも思いましたが、そうではなく次郎の事だというのがラストシーンではっきり
と分かったのも、いい演出になっていました。
◎第22話「大泥棒?! ブルー!」
第12話のグリーンツーの時もそうでしたが、今回もヒーローがまさかの悪役!?と思わせるサブタイトルでした。1少女のお願いを聞いてあげようと
いう思いから黄金の像を元あった場所に戻す役を引き受けたブルースリーでしたが、失敗してしまい、おまけに泥棒と間違えられて新聞の記事に
載ってしまいました。それ以外にも色々と悲惨な場面が目立っていたブルーでしたが、後半のバトルシーンでは、ファラキャットとメッツラーの2人相
手に互角以上の戦いぶりを見せる健闘ぶりでした。ドクターマンがメカ人間を使ってバイオマンを世間の大敵にする作戦を思いつけば、バイオマン
の方もそのメカ人間を上手くおびき寄せて敵のアジトを突き止める。双方とも、相手を一杯食わすような作戦に出た所が、話の展開としては非常に
面白かったです。あと、今回は冒頭でやけに長いナレーションがあった事に驚きました。いつものようにすんなりと始められない苦しさは感じられま
したが、分かりやすくいい状況説明になっていました。ラストシーンでは、バイオマンのことを「不思議な人達」、「謎を秘めた素敵な奴ら」という表現
にしていたのも、いつもと違うナレーションだなと思いました。
◎第42話「郷!
命を賭けろ!」
発電所に魔の手が迫ってる、というナレーションと共に1人の男がその発電所方面に向かっているシーンで始まったので、最初は男がギアの手先
かと思いましたが、そうではなく、野鳥の森の監視をしていた男でした。ということで、今回の話の舞台は発電所のある野鳥の森でした。発電所の電
気エネルギーをサンダーメガズに取り入れ、バイオロボを倒そうと試みたドクターマン。ただ、その役目をモンスターに任せたのはミステイクだったと
言えるでしょう。モンスターは、バイオマンやシルバとの戦いに夢中になり、ドクターマンから注意されるまですっかりその任務を忘れていました。野
鳥の森での戦いは動物たちを犠牲にしてしまうので避けたいと考えたバイオマン。5人の中でも最も動物と親しいレッドワンが囮となって、敵を森か
ら遠ざけました。その遠ざけた場所での戦いとなりました。モンスターの操縦するサンダーメガスの攻撃に苦戦しまくったレッドワン。また、グリーン
ツーたち4人の乗っているバイオロボの攻撃を受けていたジュウオウとメカクローン。今回は大小入り乱れての激しい戦いとなりました。最終的に電
気エネルギーをある程度は取り入れることが出来たサンダーメガズ。再三見せた両肩からのレーザー光線も強力でしたが、最後はやはりバイオロ
ボが勝ちました。
◎第43話「セーラー服の戦士」
今回は、いきなりバイオロボ対サタンメガスの対決から始まりました。相手がネオメカジャイガンということは、ビッグスリー3人のうち誰が操縦してい
るかが、バイオマン好きな人にはまず気になるところでしょう。しかし、3人ともなぜかネオグラードにいました。操縦者がいなくてもネオメカジャイガ
ンは動かせるという事が分かりましたが、それよりもっと驚いたのは、このサタンメガスの再生能力でした。その再生パワーを与えている源は、ドク
ターマンの作ったメカ人間ミキでしたが、謎の博士によって良心を取戻し、バイオマン側につくようになりました。やはり、かわいい顔している者は所
詮悪役には向かないという事なのかもしれません。その謎の博士のことを気にするドクターマン。また、謎の男のほうも、この回から再登場した秀一
がドクターマンの息子であるのを知ってやや驚いていたようでしたが・・・。これで物語はいよいよ佳境を迎え始めましたが、その割には今回は珍しく
シルバの登場はありませんでした。良心回路を付けられてもサタンメガスに再生パワーを与えてしまう運命から逃れられないミキ。ミキを破壊するこ
との出来ないバイオマンの苦闘は、次の第44話でも続くことになりました。
◎第44話「美しき良心回路」
サタンメガスから出来るだけ遠くに逃げようとするミキ。しかし、どんなに離れても再生パワーを与えてしまう力があるだけに、それは無駄というもの
でした。というより、早くもバイオマンに化けたメカクローンたちに捕まってしまいました。メカクローンがバイオマン5人に化けたのは、おそらくこれが
初めてじゃないでしょうか・・・。こうしてこれまでも上手く変身作戦をやっていれば、新帝国ギアはとっくにバイオマンを倒していた気がしないでもあり
ません。そのピンチを何とか逃れ、苦悩の末、良心回路を通してサタンメガスの暴走を食い止めようとするミキ。しばらくはミキの願い通りおとなしく
なりましたが、やはりダメでした。そして結局は、ミキは自ら死を選んでサタンメガスの再生能力を消しました。こうなれば当然バイオロボの敵ではな
くなるサタンメガス。バイオロボの怒りをこめたバイオ粒子斬りの前に倒されました。ただ、戦い終わった後に特に感じたのが2点ほど・・・。良心回
路が無限の可能性を秘めているとの事でしたが、今回の件だけでそれを言うのは大げさじゃないかと感じたのと、今回はシルバの奇襲がありまし
たが、もしギアと同時奇襲になっていたら、バイオマンは危なかったなと思いました。
◎第45話「人間爆弾ジュン!」
今回もまた戦いのシーンから始まりました。前回スーパーエレクトロンで吹っ飛ばされたばかりのメッツラーが、早くもバイオマンと相対してるのには
驚きました。しかし、メッツラーを差し向けたのは単なるお遊び。顔だらけのバロックメガスがすぐに現れ、バイオロボを呼ぶ前のバイオマンをこれで
もかというくらい攻撃してきました。さらにここでシルバまで登場と、始まってまだ1、2分しか経ってないのに、バイオマンは早くも大ピンチを迎えてし
まいます。その第一の犠牲となったのがイエローフォー。シルバのバイバスターのビームを受けた時は、あの初代イエローフォーの悲惨な最期が一
瞬頭をよぎってしまいました。加えて、バロックメガスのビームまでまともに食らってしまったイエロー。何とか命は取り留めましたが、すでにフラフ
ラ・・・。そんなイエローに対し、すぐに始末をしないで次なる作戦に出たギアは凄いと思う反面、まだまだ甘いなとも感じました。爆弾がらみの話にな
ると、ギリギリまでハラハラさせる展開がお約束のようなもの。この第45話もやはりそうで、間一髪のところで、バイオマンとバイオロボは助かりまし
た。戦いが済んだ後、ソフトクリームを食べていたバイオマン5人ですが、女性陣2人のクリームの量がやけに多かったのが印象的でした。
以上、バイオマン(PART3)ですが、ここは今後も他の回の話で埋まっていく可能性があります。でも、51話全部って事にはならないでしょうね。そ
れだと、「印象に残った回」ではなくなってしまいますから・・・。では、またいつかお会いしましょう。