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宇宙刑事シリーズの共通点(PART3)

宇宙刑事シリーズでは、シリーズというだけあって、3部全てに登場した人がいました。銀河連邦警察のコム長官、マリーンなどがそうですが、やは

り忘れてはいけないのが、憎めない3枚目キャラである大山小次郎さん。みんなからも「小次郎さん小次郎さん」と親しまれていました。その敬意を

表して、私も小次郎さんと「さん」付けで呼びたいと思います。さてその小次郎さんですが、もう宇宙刑事シリーズを知っている人は分かっていると思

いますが、UFOや宇宙人ばかりを追い求めるロマン溢れる男でした。そんな小次郎さんが特に目立っていたなと思うシャリバン第10話と第12話、

それからシャイダー第16話の3話分をここでは振り返ってみたいと思います。ではどうぞご覧下さい。

 

◎シャリバン第10話「幻夢城―東京 エキスプレスの影を追え」

UFOの撮影に成功したといきなり小次郎さんが見せびらかしに来たところから、今回の事件は起こりました。やはりUFOの事となると、目が生き生

きしている小次郎さん。このUFO撮影成功の話を聞いて信じる者信じない者、2手に分かれましたが、シャリバンは信じた、というよりそれはUFOで

はなくマドー戦闘機でした。これはマドーとしたら、痛恨のミス。マドー砲の完成に向けての資材搬入の時のバリヤーの故障で、マドー戦闘機が地上

に現れてしまい、そしてシャリバンに嗅ぎ付けられる可能性が出てきました。しかしこのマドー砲なんですが、ギャバンの時に出てきたあのホシノス

ペースカノンにやけに似ております。ともかく、これ以上マドー砲完成の邪魔をされたくないマドーは、小次郎さんの持つUFO探知装置を破壊しまし

た。小次郎さん曰く、探知装置は母ちゃんに無理言って買ってもらったとの事ですが、いやいや逆にもう親孝行をしないといけない年頃でしょう。慎

重に慎重を重ね、マドー砲を作り上げてる秘密基地を暴かれまいとしていたマドーでしたが、結局はシャリバンに突き止められてしまいました。それ

でも、シャリバンを迎え撃つ準備をしていた所はさすがマドーといった感じでしたが・・・。展開的には、マドー砲の破壊を済ませてから幻夢界での戦

いになっていたのが良かったなと思いました。戦いが終わり、命拾いした小次郎さんでしたが、まだ懲りません。すぐに新しいUFO探知装置を購入

していました。

 

◎シャリバン第12話「異星人のほほえみ マイフレンド作戦」

この第12話も、小次郎さんがいるから成り立った回と言えるでしょう。宇宙人友の会を設立して、夜子供たちと一緒に宇宙人とコンタクトを取ろうと

する小次郎さん。そんな時間の外出を子供たちの親御さんがよく許してくれたなと思いましたが・・・。今回は意地でも宇宙人に会おうとする小次郎さ

んと、それを止めようとするシャリバンとの両者のやりとりの面白さが見ものでした。マドーの陰謀を阻止しようと、小次郎さんたちを乗せたバスの追

跡にリリィを行かせたシャリバンでしたが、結局は赤射したシャリバンが駆けつけましたので、行かせる必要はなかったのではと思いました。オカリ

ナビーストのオカリナの音色で小次郎さんたちを洗脳し、友好的な異星人のふりを演じたマドーの面々が実に良かったです(特にガイラー将軍がさ

わやかでした)。オカリナビーストも大口を開けて牙を見せるまでは、ホントに魔怪獣らしくないというか、おとなしい異星人のように見えました。小次

郎さんと一緒にいた子供たちの1人が、実は今回の物語の主要人物、小村教授の娘であることが後々になって分かる展開も良かったです。シャリ

バンの着ぐるみ作戦で、サブタイトルにもなっているマドーのマイフレンド作戦は無事壊滅。それでもやはり懲りずに宇宙人を追い求める小次郎さん

でしたが、今度はそれを見守ることにしたシャリバン。いつの日か本当に友好的な異星人がやってくることを、小次郎さんと同じように願うことにしま

した。

 

◎シャイダー第16話「たまげた異星生物」

異星と言う言葉が出てくれば、小次郎さんの出番です。ですが、序盤はまずはお休み。シャイダーVS不思議獣ボケボケの戦いから始まりました。こ

のボケボケ、情けない名前とは反対に強さは絶大。シャイダーのパンチ、キック、ビデオビームガン、すべての攻撃が効きませんでした。しかし、

助っ人アニーのレーザーガンを後頭部に喰らった瞬間、ボケボケに異変が・・・! 幼獣化をしてしまいました。そして、それを偶然見つけたのが小

次郎さん。今回はUFOこそ見つけられませんでしたが、それでも小次郎さんにとっては大収穫。「異星生物だ!」と喜びの顔に変わります。一旦は

その異星生物・・・いやボケボケと離ればなれになってしまいますが、すぐまた再会できるところが小次郎さんの凄さといえば凄さ。シャイダーがそれ

は異星生物ではなく不思議獣だから危険なんだと小次郎さんに言いますが、やはりというか、全く聞いちゃくれません。そして、とうとうフシギホルモ

ン剤を注射され、復活したボケボケを見て慌てふためく小次郎さん。この時何人の視聴者が「だから言ったのに・・・」と思っただろうか・・・。でも、

シャイダーに助けてもらい小次郎さんは命拾い。ただ、あの強かったボケボケがホルモン剤のせいでさらにパワーアップしてしまいました。しかし、も

う一度後頭部にビームを浴びせることで、ボケボケのパワーは弱まりました。これを不思議時空での戦いになる前に出来たのが大きいです。不思

議時空ではボケボケのパワーは4倍になりますので、やっていなければきっとシャイダーは勝てていなかったでしょう。事件が一段落ついても、やは

り懲りることのない小次郎さん。シャイダーも「治す薬はなさそうだ」と笑っていました。

 

以上、書いてみました。最後のシャイダーの言葉通り、ホントに治す薬もないくらい、小次郎さんはUFOや宇宙人の事には夢中になっていました。こ

うして今回は3話分だけを振り返ってみましたが、他にも小次郎さんが目立った回は結構あります。もし気が向いたら、それも紹介していきたいと思

います。


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