宇宙刑事シリーズの共通点
だいたいシリーズものというのは、共通点があるものです。この宇宙刑事シリーズも例外ではありません。てことで、ここではその共通点をいくつか紹
介しながら、感じたことや、私しか気づいていないだろうといったコメントを書きたいと思います。
1.両親がいない(もしくは亡くなってしまう)
ギャバン | 父親:敵から拷問を受け続け、力尽きる。 母親:ギャバンが幼い時に病死する。 |
シャリバン | 父親:熊に襲われそうになった少女を助け、死亡。 母親:沢で足を滑らせて転落死。 |
シャイダー | 父親:シャイダーの少年時代に死亡。原因は不明。 母親:まったくもって不明。番組でも語られず、生きているかどうかも不明。 |
ヒーロー、ヒロインにとって、悲しい運命を背負うのはつき物。この宇宙刑事シリーズもそうでした。
2.敵と深く関わりがある
ギャバン | X計画のために敵に捕らわれ続けている父を、ずっと探している。 |
シャリバン | シャリバンはイガ星人。敵によって滅ぼされたイガ星再興を目指す。 |
シャイダー | 大昔の勇者”戦士シャイダー”はシャイダーの祖先の可能性あり。クビライ(敵のボス)は”戦士シャイダー”に負けている。 |
やはり、ただ戦うだけでは面白くありません。こういった敵との深い関わりがあるからこそ、全体のストーリーにも豊富さが表れ、見る者を魅了しま
す。しかも、いきなりではなく、何話か後にこういった事実が次第に分かってきますので、その辺りは本当に上手いと思います。
3.蒸着、赤射、焼結タイムが決まっている
ギャバン | 蒸着タイムは0.05秒 |
シャリバン | 赤射タイムは1ミリ秒 |
シャイダー | 焼結タイムは1ミリ秒 |
目に見えないスピードでコンバットスーツを身につけるわけですから、やはり3人とも速いです。ただ、1ミリ秒を秒単位に換算すると、0.001秒で
す。ということは、ギャバンに比べると、シャリバンやシャイダーの方が50倍も速いです。その50倍の差を肉眼で見分けられる人はいないでしょう。
4.戦闘時は異空間に引きずれ込まれ、敵のパワーもアップする
ギャバン | 魔空空間という一種のブラックホールにひきずりこまれ、ダブラーのパワーは3倍になる。 |
シャリバン | 幻夢界という一種のホワイトホールにひきずりこまれ、魔怪獣のパワーは4倍になる。 |
シャイダー | 6千度の熱と光があるという不思議時空で戦う。不思議獣のパワーは4倍になる。 |
いずれの場合も、宇宙刑事が優勢になった場合に、この異空間にひきずりこんでいます。例えば、ギャバンのパンチがダブラーに炸裂した直後に、
ドン・ホラー(敵のボス)はすかさず魔空空間を作り出しています。これは、番組を見ないと分からないと思います。あと、敵のパワーアップですが、
ギャバンの時は3倍ですが、シャリバンの時は4倍になっています。3.で話したのもそうですが、やはりシリーズ2作目のシャリバンになって、色々と
レベルアップしているようです。それにしても、ブラックホールの次はホワイトホールだなんて・・・ちょっと安易すぎるんじゃないかと思いました。
5.剣を光らせることができ、必殺技の切り方の向きも決まっている
ギャバン | 必殺技:ギャバンダイナミック、向き:縦 |
シャリバン | 必殺技:シャリバンクラッシュ、向き:斜め |
シャイダー | 必殺技:シャイダーブルーフラッシュ、向き:横 |
剣を光らせるのも、宇宙刑事の特徴の1つ。「レーザーブレード」と言って、剣を撫でて光らせます。このレーザーブレードですが、放送当時は気づか
なかったんですが、今見ると、蛍光灯を使っているのが分かります。ただ、敵との接触が激しく、相手の剣とぶつかり合う所では、その蛍光灯を使っ
ていて、そうでない所では合成か何かで光らせるようにしています。この辺りは、番組側がよく工夫しています。
6.敵のボスは動かない、動くとしても最終話
ギャバン | 魔空城の大広間に常に座っている。最終話で首を切られ、その首だけがその場を離れた。 |
シャリバン | やはりこれも幻夢城の中で座ったまま。最終決戦でも、その場を離れなかった。 |
シャイダー | 不思議宮殿で首だけを露出させている。最終決戦では、ついに機械の胴体をさらけ出して戦った。 |
敵のボスがいつ動くのかいつ動くのか、これは当時の視聴者たちに関心を持たせたのではないでしょうか。外見が不気味で恐く見える分、なおさら
そう期待していまいます。しかし、宇宙刑事シリーズの敵ボスというのは、見た目に比べると、内面は案外穏やかではないかと思っています。というの
は、だいたい敵ボスというのは、任務に失敗した部下を処刑したりしますが、このシリースでは、私の知っている限り、一度もなかった気がします。逆
に、反逆者や裏切り者には、容赦なく処罰を与えております。この辺は、さすがにナメられないようにしているようで、こういった二面性が上手く部下
たちをまとめているように思えます。
以上、今の所はこれだけですが、また気づいた時は、付け加えていこうかと思います。