宇宙刑事シャイダー(PART6)
PART6に入りました。といっても、私としたらそれがどうしたという心境です。そんな事よりも、この特撮もののページの非更新期間が危うく1年を超
すところだった、という悔しい思いの方がよりあります。では早くいきましょう。今回は宇宙刑事シャイダーに登場してくる不思議獣について書いてみ
ました。どうぞご覧下さい。
登場不思議獣の検証
検証というほど大げさなもんではありませんが、振り返ってみました。今回はその中でも、人間態に化ける事もあった不思議獣について見ていきた
いと思います。その人間態に化ける事もあった不思議獣は、全部で10体。宇宙刑事シャイダーで登場した全不思議獣は42体、ヒムリーが出てき
た第28話、それから最後の大侵略編へと入っていった第44話以降は出てきてませんので42体です。ということで、4分の1にも満たない数になる
わけで、これは結構意外に思えます。私としてはもっといっぱいいたように思えるのですが・・・。なので、それだけ1体1体がインパクトが強かったと
言えるでしょう。ではその10体出てきた人間態ありの不思議獣、どんなのがいたのでしょうか・・・? 見ていきましょう。
不思議獣ペトペト(第2話登場)
不思議獣としては第2号ですが、人間態ありの不思議獣としてはこれが第1号です。小柄なチンドン屋に姿を変え、トランペットで動物たちを狂暴化
させていました。この不思議獣ペトペトだけではなく、上半身のモンク以外の珍獣たちもみんな同じようにチンドン屋に扮し、不思議界フーマの面々
は人間に化けることなどお手のものである事を、この第2話で早くも魅せてくれました。人間態では体も小さく一見弱そうではありましたが、さすがに
不思議獣に戻った時の強さはしっかりとありました。
不思議獣メロメロ(第4話登場)
メロメロの人間態は魔法使いの老婆。ペトペトに負けないくらいの怪しさを持ち合わせておりました。そして、人間の子供たちを動物にすり替えてさ
らい、さらった子供たちは獣性化させるという、これまたなぜか動物絡み。早くもネタ切れ段階になったのかという気も少ししましたが・・・。メロメロと
いえば、走行中のジェットコースターでシャイダーを背後から襲うシーンが凄かったです。この時は人間態でしたが、年寄りとは思えない俊敏な動き
でした。
不思議獣スリスリ(第21話登場)
随分とご無沙汰、第4話から17話ぶりに人間態ありの不思議獣が出てきました。写真屋と化した不思議獣スリスリ。何かこう、大正時代辺りを思わ
せるような古めかしい恰好の写真家でした。フラッシュを浴びせて刷り込みを行い、人々にフーマの者を親だと思わせて社会を混乱させる作戦でし
たが、そのフラッシュも光り具合が半端じゃないくらいあり、インパクトもかなり大きかったです。その半端ないフラッシュは、人間態から不思議獣に
戻った時も使うことが出来ていたスリスリ。それも含めて何回このフラッシュが本編であったのか、暇があったら数えてみようと思います。
不思議獣ラブラブ(第24話登場)
ラブラブは、アクセサリー、ライブハウスのマスターと、この後もうちょっとしたら出てくるアニーの百面相にも負けないほどの変装能力を持った不思
議獣だったなと思いました。また、サックス演奏の達人でもありましたが、演奏時の顔の白さは常人離れしていて、さすがに素は不思議獣なんだな
という感じでした。といっても、この回は不思議獣ラブラブというより神官ポーの素顔、この一言に尽きるでしょう。もうあの醜鬼な顔に全部持ってい
かれた感じでした。
不思議獣サイサイ(第25話登場)
初の2話連続での人間態あり不思議獣の登場となりました。それがこの中盤というのは、少し遅すぎる気もしましたが、それは良しとしましょう。超能
力少女の父親を人質に取り、その父親に化けていたサイサイ。そして少女の超能力を育てあげて悪事を働かせていました。車椅子状態ながらも、
奇声を発して少女を操る所は怪しさ満開でした。なので逆に、あとで登場した本物の父親の存在感の薄いこと薄いこと。私もよく顔を覚えていないく
らいです・・・
不思議獣デスデス(第27話登場)
魔人島の格闘大会の支配者キラーXに化けていたデスデス。第25話のサイサイと同じように、かなりの時間人間態でいました。というより、今回は
フーマ全員が素性をなかなか明かそうとしませんでした。それは、シャイダーが相手が人間であれば焼結は出来ないという点を利用したフーマの作
戦でした。第23話でもそうでしたが、この辺りは何としてもシャイダーを倒そうとするフーマの執念深さが感じられました。しかし、結局はシャイダー
に見破られてしまうことに・・・。「出てこいフーマ! 分かってるんだ!」と言われてとうとう出てきてしまったヘスラーたち。そして、キラーXも本来の
不思議獣デスデスの姿に戻りました。
不思議獣メリメリ(第33話登場)
腹話術師に化け、子供たちをさらい、マネキン人形に変えていた、いかにも怪しげな不思議獣でした。ウケは良くないにしても腹話術を子供たちに
披露したり、自分の住まいに優しく招き入れたりと、妙に親近感を持てる面もありました。ただ所詮は悪い不思議獣。子供たちが人質になっている
のをいい事に、アニーを攻撃したりしていました。人間態から不思議獣に戻った時のオーバーアクションがかなり印象的でしたが、これは不思議獣
デスデスもそうでした。
不思議獣グチグチ(第37話登場)
グチ将軍という、西洋風ではありますがその名の通り将軍の恰好になっていました。大帝王クビライには敵わないにしても、胴体に比べて頭がだい
ぶ大きかった不思議獣でした。そして、戦闘能力もかなりのもの。プロ野球でいえば身体能力が高い選手といった所でしょうか・・・。人間態のまま、
焼結したシャイダーと戦い、そしてそのまま不思議時空へ・・・。実に珍しいパターンとなりました。途中でシャイダーは射撃訓練もしていましたし、そ
れだけシャイダーを手こずらせた不思議獣、また、人間たちを洗脳するという恐るべきフーマの作戦でもありました。
不思議獣サタサタ(第39話登場)
人間態ありの不思議獣はこれで9体目となるんですが、これまでで一番不気味・・・特に目つきが半端じゃなく不気味だなと思いました。そして、やる
事もなかなかえげつなかったです。シャイダーがサンタに扮して渡してあげた子供達へのクリスマスプレゼントの中身を珍獣に変えたりしていまし
た。やはり標的は子供達になってしまうのが何とも痛ましいですが、最後はシャイダーが無事事件を解決。戦い終わって大勢で歌を歌うシーンは、
やはりクリスマスはちゃんと祝うべきなんだなと思わせるようなシーンでした。
不思議獣ヘビヘビ(第42話登場)
ラストの10体目は不思議獣ヘビヘビ。小学校の女教師ということで、メロメロに続いて2人目の女性です。ようやくかという感じですが・・・。先ほど不
思議獣サタサタは不気味だと言いましたが、このヘビヘビも凄かったです。特に、女教師の顔面に蛇のうろこが浮き出た時の不気味さはサタサタ以
上でした。今でもこれが、私にはトラウマとして残っています。それでももっと凄いのは、やっぱり第24話での神官ポーの素顔の方でしょうか・・・。や
はり上には上が、さらにそれよりも上はいるようです。不思議獣に戻ってもスマートな体型なのはちょっと迫力にかけましたが、そこは蛇なので仕方
がなかったかもしれません。
以上、一通り見ていきましたが、気づいた人もいると思いますが、オレンジと緑に色を分けております。オレンジの不思議獣は怪しい系、緑の不思
議獣は武闘派系と私の方で勝手に決めさせてもらいましたが、10体のうちオレンジが8体と、怪しい系の不思議獣の方が圧倒的に多い事が分か
ります。この辺りは神官ポーの、地球を荒々しく奪わず人間たちの心を悪に染めたいという意向が表れているじゃと思います。以上、人間態になる
事のあった10体の不思議獣を振り返ってみました。