宇宙刑事シャイダー(PART4.5)
宇宙刑事シャリバンでも最終話一つ手前の第50話について触れた。ということで、このシャイダーも同じく最終話一つ手前の第47話について書い
てみました。本当ならPART6としたかったところなんですが、PART5がすでに最終話のことを書いた内容になっていますので、少し中途半端か
もしれませんが、今回こうして4.5という初の小数点付きとなりました。では、ゆっくりとご覧下さい。
やっと開いた遺跡の扉
中にクビライの秘密がおさめられているという、イースター島の謎の遺跡。その遺跡の扉が、この第47話でとうとう開きました。第45話からシャイ
ダーが必死になって開けようとしていましたが、それがついに実りました。シャイダースコープ、ビデオビームガンなど、あらゆる手を尽くしてもビクと
もしなかったこの超堅牢な遺跡。扉を開けるヒントは、黄金巨像の下に隠されておりました。パズルのようにバラバラになっているナスカの図形を正
しく揃えるというものでしたが、ナスカ関連の知識を多分に持っているシャイダーにとっては、いとも簡単な作業でした。パズルを完成させ、遺跡の扉
を開けることに成功しました。そして、さっそくアニーに知らせるシャイダー。当然アニーも喜び、「私も一緒に入りたいくらいよ」なんて事を言いました
が、いやいや入らない方が・・・。その理由はこのあと分かります。
焦る神官ポー、笑うクビライ
シャイダーが遺跡の扉を開けることをずっと恐れていたフーマ。開いた事を知った神官ポーは、すぐさまクビライに報告に行きました。一刻の猶予も
許されない、陸と空の両面から総攻撃を仕掛けるべきだと言うポー。しかし、クビライは敢えて放っておくようポーに命令しました。そして、不気味に
笑うクビライ・・・。その真意はクビライにしか分からないという所もまた、恐ろしさというものを醸し出しています。果たして遺跡の中には何があるので
しょうか・・・?
遺跡の中には・・・
いつまでも喜んでばかりいないで恐る恐るといった具合に遺跡の中に入っていくシャイダー。この辺りから徐々に、得体の知れないものに近づいて
いく様が演出されております。当然ランプなんてものは無く、暗く沈んだ空気と化している遺跡の中。この遺跡の中の広いこと広いこと。そこには、戦
士シャイダーが書き残したと思われる絵が何枚か壁にかけられてありました。胴体付きのクビライが書かれている絵を見て、戦士シャイダーがクビ
ライの首を剣で撥ねたことを知ったシャイダー。また、別の絵からクビライの弱点を発見するシャイダー。しかし、ここから遺跡内では大変な事が起
こっちゃいます。砂埃を被っている得体の知れない物体・・・。その物体が何と動き始めました! しかもその動き方が、最初のうちは非常にスレー
モーションで実に不気味でした。それがどんどんと活気よく動くようになり、ついにシャイダーを襲ってきました。その物体とは、戦士シャイダーによっ
て閉じ込められていたクビライの胴体。要塞を期待していたシャイダーでしたが、それどころか、思わぬ強敵と戦う破目となってしまいました。
クビライの胴体強し!
クビライの胴体は、喋ることも可能でした。声は何と、クビライと神官ポーの2人の声が合わさったような感じで、まるでドラゴンボールシリーズのフュ
ージョンを思わせるような声使いでした。シャイダーのことを「戦士シャイダーの末裔であろう?」と言ったところは、何故に現在の状況を把握してい
るのだろうという疑問は残りますが、とにかくこのクビライの胴体が強い強い。6本の触手に頭を持ち、そこから炎や火花などの多彩な攻撃を仕掛
けてきました。これまでシャイダーは、各話で不思議獣、ギャル1、ギャル3、ヘスラー指揮官と倒してきましたが、このクビライの胴体の強さは間違
いなくそれ以上だったと言えるでしょう。なんせシャイダーが生命の危険を感じたくらいですから・・・。1万2千年の恨みということで、シャイダーを
1万2千年回叩きのめすというクビライ胴体。シャイダーはなす術なしといった感じで追い込まれていきました・・・
シャイダーの秘策
本当になす術がないのか、このまま悪が勝ってしまうのか・・・。必死になって弱点を探ろうとするシャイダー。意外にもそれはすぐに思いつきまし
た。このクビライ胴体・・・シャイダー曰くこの化け物は、1万2千年もの間ずっと暗闇の中にいた。だから光に弱いに違いない。ということで、シャイダ
ーは一旦この遺跡から出て日の当たる場所まで走っていくことにしました。それを、ただ敵わないから逃げているなと思い込んでるクビライ胴体も単
純で面白いですが、ただこの逃走劇の時、シャイダーを捕まえそうで捕まえられないといったハラハラ感が出ている所もなかなか見ごたえのあった
ところでした。シャイダーの策にまんまとハマリ、太陽の光を受けてしまったクビライ胴体。てことは、もし天気が悪かったらやられていたのはシャイ
ダーの方だった事になるわけですが・・・。これで形勢は完全に逆転。今度はクビライ胴体が遺跡に向かって逃げていき、逆にシャイダーが追いか
けるというシーンもなかなか滑稽でした。そして、遺跡の中で再び死闘開始。弱ったクビライ胴体を、やはり最後はシャイダーブルーフラッシュで葬っ
たシャイダー。しかし、この遺跡にすでにもう1人、敵が来ていました・・・
閉じ込められたシャイダー
もう1人の敵、それは神官ポーでした。クビライ胴体を倒したシャイダーが入っている遺跡の入口に立つポー。杖で遺跡の扉を閉じてしまいました。
シャイダーが神官ポーの存在に気づき、閉じる前に脱出しようとしましたが、少し気づくのが遅かった。もう少し早ければ・・・。これでシャイダーは遺
跡の中に閉じ込められてしまいました。しかも、この遺跡の中では電波が一切遮断されて通信が出来ないというおまけつき。それにしても、開ける
時はあんなに苦労した扉が、閉める時はこうも簡単にいくとは・・・。さらに、これも一度扉を開けてしまったせいなのか、すでに防御機能もなく、遺跡
自体をポーに楽々と破壊されてしまいました。もうホントに脱出不可能となってしまったシャイダー。奇跡を起こし、フーマを倒すことが出来るの
か・・・。というところでこの第47話が終了し、次の最終話へと突入します。
以上、だいたいこういった感じで、この第47話が展開されます。シャリバンでは、レイダーの初登場の時にはかなりの不気味さで話題になったよう
ですが、私としてはこのシャイダー第47話が、ギャバンから始まったここまでの通算話数の中で一番不気味且つ怖さのあった回だったと思っており
ます。色々と衝撃的シーンの多かったシャイダー第47話でした。