特撮ものに戻る  黄金コンビのページまで戻る


 

宇宙刑事シャイダー(PART4.2)



今回は私が宇宙刑事シャイダーの中でも印象に残った回の1つ、第20話について書いてみました。シャイダーはどの回も面白い、だからこの

第20話も当然面白いと勝手に思い込んで勝手に書いてしまいました。だからこのページを見るのも皆さんの勝手・・・・・いやいやぜひ見てほしい

と思います。では、どうぞご覧下さい。



今更

不思議ソングというサブタイトルに、まずは何を今更という印象を受けました。第一話からすでにバンバン出て歌われていましたので、特に新鮮

味が感じられませんでしたが、今回は不思議ソングフラワーという奇妙な色をした花の登場がありました。この花は実に恐ろしく、花粉を吸った

者は理性を失い凶暴になってしまう効力がありました。この不思議ソングフラワーを使ったフーマの恐るべき世界滅亡作戦が開始されました。



フーマの余裕ぶり

今回は序盤からフーマの余裕ぶりが感じられました。まずは、パトロール中のアニーに異常事態になっている小学校のことを知らせる珍獣ヤーダ。

いや、しかしこれはアニーを死に追いやるための罠だったかもしれませんが、それでも自分たちの計画をわざわざ知らせるところに余裕が感じられ

ました。学校ではすでに不思議ソングフラワーを吸って普通ではなくなってしまっている、いわゆる不思議ソング病にかかった女教師や生徒

たちの姿が・・・。そこにアニーだけでなくシャイダーも駆けつけてきましたが、そのシャイダーにも不思議ソング病のことを教えるヘスラーたち。

フーマの作戦を知ることの出来たシャイダーでしたが、それを打破するのはかなり至難であると察したのは間違いありませんでした。



恐ろしいだけでなく・・・

恐ろしいのは恐ろしいですが、不思議ソング病にかかった人達を見ていると、意外に面白かったです。ただ暴れまくるのではなく、みんな普段

溜めていた不満を言葉に出しながら荒れていました。海水浴に来ていた人たちもそうでしたし、今回は陽子や良一たちの不満爆発ぶりも目だって

いました。そしてもう1ついいなと思ったのは、この不思議ソング病はいきなり凶暴化するのではなく、まずはおとなしく不思議ソングを踊ってから

今言ったような不満を口にして凶暴化していくという所でした。こういったところは本当にいい演出だったなと思いました。



東京音頭が不思議ソングに・・・

今不思議ソングを踊ってと言いましたが、これを盆踊り会場といううってつけの場所でさせるフーマの思いつきが見事でした。一番上で太鼓を

叩いている人間は実は不思議獣シギシギが化けた姿、そしてその周りをヘスラー指揮官とギャル軍団が踊りながら回っているのが何とも

良かったです。今回はいやにパトロールをよくするアニー。そのアニーがたまたま盆踊り会場を目にしました。「シャイダー。盆踊りしてるわ、

不思議ソングで。」 「え!? 不思議ソングで盆踊り!?」 というアニーとシャイダーの会話のやりとりが妙にクスッときました。そして、曲が

東京音頭から不思議ソングへと変わっていく辺りも実に絶妙。唯一不思議ソング病にかからなかった特異体質(ギャル5曰く)の小次郎さんの

盆踊りすぎる盆踊り姿はかなり面白かったです。



世界戦争か!?

当然フーマは世界戦争が狙いでした。いつのまにか総理大臣までが不思議ソング病にかかっていました。平和主義であった総理大臣が一転して

ケンカ外交でいくという爆弾宣言。その理由をもっともらしく言えてる所がやけに凄かったです。そして、そばにいる人達に殴る蹴るの暴行を働く

総理。そのまま国際会議に出てやはりそこでも暴れてしまいました。その影響でついにミサイルを発射したりと戦争をおっ始める国も出てきました。

過去にすでに2つの惑星が不思議ソングフラワーによって滅ぼされていましたが、今まさに地球もそれと同じ運命を辿ろうとしていました。総理

大臣という日本国のトップが崩れたら、こうして世界全体が危機に陥る。大ざっぱすぎますが、現実味を感じたシーンでもありました。



シャイダーの読み勝ち

このままではいけないと、シャイダーは一発勝負に出ました。待望の世界戦争開始まであと少しの所まできたフーマ。ただ1つの心配は、不思議

ソング病を治す特効薬の存在でした。さっそくその特効薬を完成させた病院へと忍び込んだヘスラー、ギャル軍団、そして不思議獣シギシギ。

その特効薬を見つけ、破壊しようとしましたが、実はそれは偽物。ヘスラーたちがこの病院にやってくるのを読んでいたシャイダーとアニーが、

患者に化けて迎え撃つ準備をしていました。してやったりのシャイダー。おまけにこれで不思議ソングフラワーを作っていた、いわゆる不思議

ソング病の元凶である不思議獣シギシギにも会うことが出来ましたので、シャイダーとしてはまさに一石二鳥。あとは、いつも通り不思議時空での

シャイダー対シギシギのタイマン対決となりました。



不思議時空での戦い

不思議時空での戦いは特にこれと言って際立った場面はなかったんですが、やはり今回は不思議ソングフラワーを作り出せる不思議獣という

ことで、巨大花の登場がありました。その巨大花に包まれて閉じ込められたシャイダー。しかし、ビデオビームガンで無事脱出しました。あとは

シギシギが妙な人間3人に変身して襲いかかったりしてきましたが、これもシャイダーは突破。すべての策を出しきったシギシギにもう勝ち目は

なく、シャイダーブルーフラッシュによりとうとう敗れ去りました。



最後は普通の花で・・・

戦いが終わり、不思議ソングフラワーも全部消滅しました。そして、最後は普通の花を見つめるシャイダーとアニー。出だしで不思議ソング

フラワーを1本作りだした不思議獣シギシギから始まり、ラストはこのシーン。今回は最初から最後まで花づくしといった感じでした。一時は

世界戦争までいきかけたのがまるでウソのような、そんな凄いほのぼのしたシーンで今回は幕を閉じました。 

 

以上、だいたいこういった感じで、この第20話が展開されます。不思議ソング病にかかった人間たちが世界戦争まで起こしそうになる。内容として

は実に単純なんですが、単純なほど怖いものはないなと感じさせるお話でもありました。シャリバンでも毒花の話がありましたが、シャイダーでは

この不思議ソングフラワーがまさに毒花でした。以上、危険度100パーセントのシャイダー第20話でした。


特撮ものに戻る  黄金コンビのページまで戻る