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太陽戦隊サンバルカン

太陽戦隊サンバルカンといえば、3人の戦士。イーグル、シャーク、パンサーと、通常の動物としてみればいずれも危険なんですが、3戦士は挿入

歌にもあるように、皆やさしいです。やはりヒーローというのは、ただ強いだけじゃなく、やさしさも兼ねそろえていないといけません。そんなサンバル

カンについて色々と書きましたので、どうぞご覧下さい。

☆特撮ものクイズその7

バルパンサーの苦手なものは、次のうちどれでしょう?

@お化け Aヘビ B犬 Cネズミ D注射

正解はこちらです。

 

オープニング

いきなり夕日の映像が現われるという、まさに太陽戦隊らしいオープニング。しかし私が一番気になったのは、歌詞でした。♪太陽がもしもなかった

ら 地球はたちまち凍りつく 花は枯れ鳥は空をすて 人はほほえみなくすだろう・・・と、出だしからちょっと気の滅入るような内容の歌詞が、バルイ

ーグル、バルシャークの紹介のところまで続きます。でも、新バルイーグルになってからのオープニングでは、イーグルの二度に渡るさわやかな笑

顔があり、少しマイナーな感じのあったオープニングに華が出てきました。

女王復活

北極の氷の中で眠っていたヘドリアン女王が期待通り復活してくれました。いやでも、復活したというより、邪悪な太陽神の計らいで無理矢理目覚

めさせられたといった方が正しいかもしれません。そして人工の心臓まで埋め込まれ、格好もデンジマン時代の女王らしさとはちょっと違った、線の

細いスタイルとなりました。しかしやはり心は悪魔のままで、さっそく悪事を働きます。美女2人を捕らえ、殺そうとします。それを救出にきたパンサー

に向かって、笑いながら「ようこそバルパンサー」と言っていました。すでにサンバルカンのことをヘルサターン総統から聞かされていたのか、名前を

知っていたヘドリアン女王。スピーディーなストーリー性が感じられました。途中、ヘドリアン女王と同じベーダー一族であるアマゾンキラーが登場し

ますが、どうやら女王が言うには、アマゾンキラーはあのバンリキ魔王に対抗できるほどの実力を持っていたようです。こうして、デンジマンからサン

バルカンになっても、まだまだベーダー一族の悪の根が絶えることはありませんでした。

ゼロガールズ

スパイ活動を得意とするブラックマグマのゼロガールズ。美女揃いで中身がアンドロイドとはちょっと思えないんですが、ブラックマグマなのでやはり

アンドロイドです。ゼロガールズと言えば、このサンバルカンの挿入歌に「スーパーウーマンゼロガールズ」がありました。ゼロガールズが登場してい

る時、また登場してない時にも、歌われていたことがありましたが、敵方のほうの挿入歌というのは、この当時としてはなかなか珍しく、貴重だったと

言えるでしょう。

ゼロガールズは全部で4人でしたが、その中で一番私が注目したのが、ゼロワンでした。4人同じような服装をしているのに、なぜかリーダーだった

ゼロワン。やはりリーダーだけあって、他の3人よりも、セリフや活躍の場が多くありました。ただその中で、ちょっと怖い面もありました。第21話で

は、人質に取った子供を平手で殴ったり海に突き落とそうとしたり・・・。しかしそれとは逆に、時折見せるおちゃめな面も印象的でした。

メンバー大幅変更

そのゼロワンが、第22話で戦死しました。実はこの第22話では、サンバルカン抹殺にゼロワンがやけに燃えていました。こいつは何かあるなと思

わせておいての戦死でした。そしてこの影響を受けて敵味方ともに、メンバーの加入、交代が大幅にされました。まずブラックマグマ側は、ゼロワン

の埋め合わせとしてアマゾンキラーを・・・。そういえばヘルサターン総統が「この埋め合わせは必ずやる」と言っていました。それを早くも実行してき

ました。対するサンバルカン側は、スナックサファリにコック見習いの助八を雇いました。もっとも、彼は太陽戦隊のメンバーでも何でもないんです

が・・・。そして何と言っても驚くべきは、バルイーグルの交代。レッド戦士の交代は、これまでの戦隊シリーズではサンバルカンだけだと言われてい

ます。新イーグルの飛羽高之もなかなかの実力者。第24話ではその力をさっそく見せ、苦戦しているシャークやパンサーをしっかりとフォローしてい

ました。

終盤をもう一度・・・

今の私の要望としては、全50話の終盤をもう一度見てみたいと思っております。終盤になると、やはり敵方のほうは反乱が起こり、このサンバルカ

ンでも例外ではありませんでした。しかしその辺の内容を少し忘れてしまいましたので、もう一度見てみたいです。パソコンやCS放送、これだけ

色々と発達している時代なので、見る機会はきっと来るでしょう。日食からオーロラへと変わるあの最終話も、今になってまた見たくなってきました。

 

反乱(前半戦)

その敵方の反乱が起こる終盤を見てみました。デンジマンの時はバンリキ魔王が現れて、デンジマン、ベーダー一族、バンリキ魔王の三つ巴となり

ましたが、サンバルカンではそれがもっと複雑になってきます。ではその模様、ならびに感じたことなどを書いてみたいと思います。前半戦(第45話

〜第47話)と後半戦(第48話〜最終話)に分けることにしました。まずは前半戦のほうをご覧下さい。

第45話

まずは強敵、イナズマギンガーが登場しました。さっそく暴れまくるイナズマギンガー。この第45話の前半を、ほぼそのシーンが占領します。そして

サンバルカンとの初対決。その初対決は、必殺技バルカンボールを難なく返したイナズマギンガーの勝ち。サンバルカンは退却せざるを得なくなり

ました。第29話の時もそうでしたが、どうも「イナズマ」という言葉はサンバルカンにとっては天敵となるみたいです。さあそのイナズマギンガーの登

場が、ブラックマグマでも話題になります。彼を迎え入れたいと言い出すヘルサターン総統。逆にそれを反対するヘドリアン女王とその部下アマゾン

キラー。この辺りからこの両者の対立が芽生え始めます。そんな中、ヘルサターン総統の前に自らやってきたイナズマギンガー。まずはヘドリアン

女王としては面白くない展開になってしまいました。

第46話

ブラックマグマの立てた作戦が、サンバルカンに知られてしまいました。ブラックマグマでは、情報を漏らした者ありと、その裏切り者を名乗らせる

ようにしていました。そこで真っ先に挙げられたのがイナズマギンガー。しかし、身に覚えのないと言うイナズマギンガー。彼を地下牢で反省させよう

とするヘルサターンも、今回の件に関してどうも納得がいかない様子。実はこれは、イナズマギンガーを抹殺しブラックマグマを乗っ取るために、ヘ

ドリアン女王とアマゾンキラーが考えた罠でした。それにしても、ヘドリアン女王はベーダー一族時代にバンリキ魔王に罠をかけられてベーダー城を

乗っ取られていました。それと同じことをやるとは・・・。自分がされた嫌な事と同じ事を平気でする所は、まさに悪者ならではです。しかし結局はこれ

も、失敗。ヘルサターンのヘドリアン女王に対する不信感はさらに増え、イナズマギンガーもヘルサターンの許しを得たようで、すでに地下牢から出

ていました。

第47話

そのイナズマギンガーは、弟分のファイターモンガーを連れて、またもサンバルカンと相対していました。新たにサンバルカンがあみ出した新必殺技

ニューバルカンボールも跳ね除けたギンガー。開発したての技をすぐに破ったのは、これまでの中で彼だけじゃないでしょうか? これはホントに凄

いです。ただ、ファイターモンガーのほうは深手を負ってしまいましたが・・・。一方、これまでブラックマグマ乗っ取りを失敗してきたヘドリアン女王た

ちは、ある思い切った作戦に出ます。それはヘルサターン総統とイナズマギンガーを対決させること。ヘドリアンはヘルサターンを上手いことけしか

け、アマゾンキラーもまたイナズマギンガーを・・・。そして目論み通り、2人は対決することに・・・。もしこれでイナズマギンガーが死ねば、彼が来る

前の元の状態に戻るので、それでもいいと思ったのでしょう。しかし何たる幸運、首を跳ねて死んだのはヘルサターンでした。ボスを殺された恨みを

胸に、イナズマギンガーに突っかかろうとするゼロガールズ。ここで実に見事だったのがアマゾンキラー。まずは「同士討ちをしている場合ではない」

と止め、さらにヘルサターン亡き後のボスに、わざとイナズマギンガーの名前を出しました。これを聞いたゼロガールズが、ヘルサターンを倒した男

を誰がボスにするかと猛反対。そこで結局はヘドリアン女王がボスになることに・・・。この時のイナズマギンガーが「勝手にしろ!」と本気でふて腐

れるのも、また見ものです。こうして何もかも予定通り事を進めたヘドリアン女王とアマゾンキラー。しかしそんなヘドリアン女王の前に、死んだヘル

サターンが亡霊となって現れたのでした・・・!

 

反乱(中盤戦)

次は後半戦・・・ではなくフェイントをかけた中盤戦にしました。あと第48話〜最終話の残り3話なんですが、第48話で結構印象に残ったシーンなど

が多数ありましたので、それをこの中盤で行こうと思います。よって、後半戦は第49話〜最終話となりますので・・・。

第48話

さて、死んだはずのヘルサターンの亡霊がヘドリアン女王を苦しめていきます。胴体なしの首だけ状態で赤目を光らせて「ヘドリアン! わしはお

前を呪う」と言っているヘルサターン。何とも恐ろしいです。しかし、ヘドリアン女王がハッと夢から覚めた時点で、ヘルサターンの亡霊はいったん消

えました。ところが、また誰かの気配が・・・。「誰じゃ? アマゾンキラーか」と落ちついたヘドリアン女王の前に、予想通りというか期待通りというか、

またもやヘルサターンが現われました。今度は胴体ありの全身姿で・・・。しかしこれもまた幻だったのか、またもや消え、気が付くとそこには心配に

なってかけつけたアマゾンキラーが来ていました。

ヘルサターンの亡霊の正体が何なのか、邸内を探し回るアマゾンキラーとゼロガールズたち。しかし、何もつかめず。ヘドリアン女王はこれをイナズ

マギンガーの仕業だと思い、彼に詰め寄りますが、イナズマギンガーは笑ってその場を立ち去るだけでした。気を取り直し、ヘドリアン女王はアマゾ

ンキラーに機械生命体を誕生させるよう命令します。アマゾンキラーは無敵のサムソンモンガーは誕生させようとしますが、出来上がった奴はミイラ

モンガーという如何にも出来損ないといった風貌のモンガー。一体なぜ・・・? もしこれがちゃんとサムソンモンガーが誕生していたら、ひょっとした

らサンバルカンを倒していたかもしれないのに・・・。とにかく、これにはヘドリアン女王も激怒。唯一信頼していたアマゾンキラーでさえも信用しない

ようになり、機械帝国内は誰が誰を信じていいか分からないまさに疑心暗鬼状態となりました。そんな中、ついにヘルサターンの亡霊の正体を我々

視聴者だけに教えてくれます。操っていたのは、脳髄だけで生きている『全能の神』。『全能の神』のエネルギーによって、死んだはずのヘルサター

ンが生きたように動いていたわけであります。一方、アマゾンキラーはミイラモンガーを使ってバルイーグルを捕らえることに成功。と思いきや、そこ

へ現われたのが、盗むことが大得意なイナズマギンガー。アマゾンキラーからイーグルを連れ去り、彼を張り付け状態にしました。さらにイーグルを

解放する代わりにジャガーバルカン、つまりサンバルカンロボをよこすよう嵐山長官に言ってきます。結局イーグルの無事救出を優先に考えたの

か、ジャガーバルカンを渡すことに決めた嵐山長官。イナズマギンガーの命令通り、サンバルカンロボへと合体させていくシャークとパンサー。これ

ほど不本意ながらの合体シーンは、珍しいかもしれません。シャーク達を退かせ、ついにサンバルカンロボへと乗り込んだイナズマギンガー。ところ

が、嵐山長官のほうが1枚上でした。何とサンバルカンロボはオートコントロール状態になっており、イナズマギンガーが操縦できないようにされてい

ました。結局ロボを諦めるしかなくなったイナズマギンガー。その頃、イーグルは上手く知恵を使い、張り付けの刑から見事脱出。この時のミイラモ

ンガーの間抜けぶりが何とも言えません。そのミイラモンガーを倒し、本日の戦いは終了。剣の達人イーグルが無事戻ったところで、剣道の稽古を

おっぱじめるサンバルカンですが、やはりシャークとパンサーは、イーグルのように竹刀を使うのは苦手なようです・・・。

 

以上が中盤戦となります。これであとはもう残り2話。ヘドリアン女王、イナズマギンガー、アマゾンキラー、そろそろ誰かがどうにかありそうな回へと

差し迫ってきました。ではまた、いつか後半戦も書こうと思います。


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