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電子戦隊デンジマン(PART2)

デンジマンのPART2を書くことになりました。ここでは最終話「ひびけ希望の鐘よ」の模様を中心とした話を書いていきたいと思います。どの戦隊も

最終話が一番凄まじく、迫力があってそして面白いですが、中でもデンジマンはストライク級でした。ベーダー一族との最終決戦はどんなものだった

か・・・。今回は特にデンジマンの敵側のほうに重点を置いて書いてみました。ではどうぞご覧下さい。 

 

2人いては・・・

ベーダー一族とのというより、ほとんどもうバンリキ魔王とその子分、バンリキモンスとの戦いでした。バンリキ魔王とは、途中から登場した超最強の

魔王。デンジマンともベーダー一族とも敵対する、いわゆる第三勢力でした。最終話ではもうすでにベーダー城もバンリキ魔王に乗っ取られていて、

ベーダーたちはヘドリアン女王はじめ、皆はらわた煮えくり返る思いでいました。やはりヘドリアン女王にバンリキ魔王、同じ城に王が2人いては互

いに手を結ぶなんて事は絶対にありえまん。ヘドリアン女王もこの最終話では、デンジマンの味方をするくらいになっていました。

ベーダー城を動かした

ヘドリアン女王のその抵抗は、バンリキ魔王を挑発する所から始まります。「帝王として振舞いたくば、電子戦隊を片付けてからにしてはどうじゃ?」

と・・・。その挑発に乗った、というより、そんな事くらい朝飯前といった感じで、バンリキ魔王はベーダー城を地上へと移動させました。こうして敵の本

拠地がやっと現れるというのも、最終回ならではであります。ベーダー城が地上に現れたら、それはそれは脅威ですが、デンジマンとしては逆に一

気に叩き潰すチャンスが生まれてきます。また、大胆なバンリキ魔王ですから当然そのくらいの戦法は選ぶでしょう。こうして最終決戦の舞台を、ま

ずはしっかりと作ってくれました。

バンリキモンスの実力は?

念力でデンジマンの5人、そしてダイデンジンをこれでもかってくらい苦しませていたバンリキモンス。その実力は本物だと、私は思います。しかし、

ネット上では「最弱のラスボス」等、強くなかったんではないかという声も出回ってますが、いやいやそんな事はないでしょう。ダイデンジンを再起不

能にまでさせたその実力は、まぎれもなく本物だったと思います。ベーダー城でも、ヘドラー将軍さえも念力で難なく大人しくさせたりしていました。最

後は尻尾が弱点である事が判明し、そこを攻撃されてやられましたが、もしその弱点が分からなかったらと思うとゾッとします。弱点を攻められない

限りは決して念力を防ぐこと不可能だったバンリキモンス。やはり凄かったです。

ミラーの作戦

ついにベーダー城でヘドリアン女王が反撃に出ました。酒を飲み、気を楽にしているバンリキ魔王に向かって剣で襲い掛かりましたが、それを交わ

されました。実はバンリキ魔王は、油断しているように見えていても絶対スキを見せる事はありません。なので、交わされて当たり前。それどころか

逆に、バンリキ魔王の怒りを買うことになります。目には目を、剣には剣を・・・。バンリキ魔王も剣を飛ばしてヘドリアン女王を亡き者にしようとしま

すが、ケラーが盾になって代わりに死んでしまいます。そしてこの後の展開がなかなか見物でして、ミラーがケラー同様命を捨てて戦うかと思いき

や、事もあろうにバンリキ魔王の味方になってしまいました。これに驚いたヘドリアン女王は、その場から地下牢へと落とされました。しかししかし、

これは実はミラーの作戦で、味方になるフリをしてバンリキモンスの弱点をつかみ、ヘドリアン女王に報告するというものでした。この事に関してです

が、私は次の2つの点が考えられると思います。

  @この作戦はミラー1人で考えた事であった。

  Aそうではなく、ヘドリアン女王も知っていて2人で立てた作戦であった。

もし@が本当なら、ミラーが地下牢のヘドリアン女王の元に行った時に、女王から文句の一言二言があってもおかしくないのですが、それが無かっ

たどころか、まるでミラーが来るのを待っていたかのような感じでした。ではAが事実だとしたらどうでしょうか・・・? ヘドリアン女王がわざと捕まっ

たという事になりますが、それはちょっと無理があるでしょう。もしそうだとしても、ケラーの死までが仕組まれていたなんて事はさすがになかったかと

思いますが・・・。いずれにしても、その辺りの内情が今1つハッキリ分からないなと思いました。

2度助かった女王

ヘドリアン女王はホントいい部下を持っていました。ヘドラー将軍も軍人らしくいい部下でしたが、この最終話で戦死したミラーとケラー。彼女らもま

た立派な戦士でした(別に戦死と戦士をかけたわけではありません)。というのも、2人とも命を捨ててまでヘドリアン女王を守りましたから・・・。なの

で逆を言えば、ヘドリアン女王は2度も命を救われた事になります。前話のサブタイトルは「将軍は二度死す」でしたが、今回は「女王は二度死な

ず」というタイトルにしても良かったかと思います。女王はミラーケラー、この2人に本当に感謝しないといけません。

好機を生かしてバンリキ倒す

デンジマンはあのバンリキ魔王をどうやって倒すのか・・・。当時これに一番興味を持ちながら、1週間楽しみに待っていた視聴者も多かった事で

しょう。とにかくムチャクチャ強く、これまで一度たりとも弱い所を見せることもありませんでした。しかし、これを何とか倒さないとデンジマンの勝利は

ない・・・。でも、デンジマンに思わぬチャンスがやってきました。ヘドリアン女王がデンジマンたちにバンリキモンスの弱点を伝えた。そのために、バ

ンリキモンスが倒された。怒り狂い、逆上したバンリキ魔王はヘドリアン女王を殺す事にしか頭が回らなくなりました。そこへミラーの光線攻撃。それ

を受けて目をやられてしまったバンリキ魔王は、たまらず地上へと現れてしまいました。ここでベーダー城を地上に移動させた事が仇となっていま

す。そして哀れなことに、そこにデンジマン5人いて、彼らから一番の必殺技でもあるデンジブーメランを喰らってバンリキ魔王はついに倒れました。

こうしてあらゆる幸運が重なり、バンリキ魔王に勝てたデンジマン。逆に魔王は不運の連続だったとしか言いようがありませんでした。

最後のヘドリアン

2度命を救われたヘドリアン女王は、デンジマンに追い詰められても慌てる様子もなく、椅子に座ってゆったりとしていました。そして「勝ったと思うな

よ」と力のない声を残し、デンジマンと戦わずどこかへと消えてしまいました。いやでも逃げたんだから、デンジマンの勝ち、ヘドリアン女王の負けで

しょう。デンジマン、ベーダー一族、バンリキ魔王軍の三つ巴戦でしたが、こうしてみると結局最初にまず消えたのはバンリキ魔王軍という事になり

ます。そして、デンジマンVSベーダー一族、最後少しスッキリしませんでしたが、勝ったのはやはりデンジマンでした。

 

以上、電子戦隊デンジマンのPART2を書いてみました。本当にデンジマン側のことは殆ど述べる事はありませんでしたが、それだけベーダー一族

やバンリキ魔王など、敵方も強烈なインパクトを持ったキャラばかりであった事が言えると思います。では、PART3でまた会えるかどうか分かりませ

んが、会えたら会いましょう。


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