宮廷女官チャングムの誓い 今週の名言

第41話 ヨンセン懐妊

疫病の原因が食中毒であることを突き止めたチャングムたち。それを疑ったチェ女官長(提調尚宮)が病を発症してしまう。チャングムがチェ女官長の前に現れ、治療をすると言う。それを一度は拒否するチェ女官長。しかしチャングムは、自分がこの病に一番詳しいと言う。チェ女官長は、しぶしぶ診察と治療を受けようとするが、そこにクミョンが入ってくる。そして、他の医女をよこすよう命令する。しかし女官長は診察と治療を受けると言う。ハン尚宮が何を言ったか知らないが「何も恐れることはない」と言うのだ。
鍼を刺そうとした時、チャングムは母の死、そしてハン尚宮の死を思い出す。だが、復讐のために鍼を刺すことはできない。鍼治療を施したあと、スジョングァと生姜汁を飲むように言い残して退出する。チャングムは、復習と医術の習得の両方ができるよう改めて決意するのだった。

オ・ギョモは、疫病の原因を突き止めたのはチョンホかと尋ねる。チョンホは、「自分ではない」と答える。医女(チャングムのこと)を救出に向かった経緯を話すが、半月も報告しなかった点を非難される。左賛成は原因究明の功績があると言うが、オ・ギョモは功名心にかられた行動でけしからんと言う。
結局チョンホは免職になってしまう。左賛成は「軽率だった」と言い、謹慎を命じる。
チャンドクは、ナジュテクからチョンホが免職になって、村に戻ったと聞かされる。憤るチャンドク。
村では、戻ってきたチョンホに家も食料もないと訴える、自分には何もできないと答えるチョンホ。しかし担当の役人に話してみると言う。
チェ・パンスルは、チョンホが免職になりチャングムが恵民署に異動になる見込みと聞く。
王が怒っている。チョンホが薬剤を持って村に帰り、疫病の原因を突き止めたと言う報告を聞いたのだ。それを認めるオ・ギョモ。しかし命令に背き、報告しなかった点を指摘する。王は、功績をあげたものを免職するのは納得いかない。一方、あくまでも統率を重んじるオ・ギョモ。王は、民の方が大事であり、原因も分からぬまま村を焼き討ちにした点を非難する。そしてチョンホを呼び戻すよう命令する。この裏で、チャンドクが親戚で引退したパク・スボクに事情を話し、王に伝えていたのだ。村人がチョンホにお礼の人参を渡そうとする。辞退するチョンホ。一本くすねるカン・ドック。
医女長は、ヨリが村の封鎖の件をチャングムに伝えたはずだと言う。ヨリはチョドンとチョボクも一緒だったと主張する。一方チャングムは「聞いていない」と言う。訝しがる医女たち。チョドンが書庫でヨリに会っている。封鎖命令の件で疑問があると言う。しかし「恵民署に戻りたいのか」と脅される。それを聞いていたシンビ。報告に行こうとするシンビだが、ヨリは先回りして、自分が脅されたと内医院で話していた。ヨリは、チャングムの関与を主張する。そしてチャングムか自分のどちらかを恵民署に送るように言う。医局長はチャングムを呼び出し、どちらの主張が正しいかは分からないがチャングムが来るまでは調和が保たれていたと言う。そして恵民署行きを命じる。うなだれるチャングム。
ミン尚宮がヨンセンの元に駆け込んでくる。チャングムが恵民署に異動になったと言うのだ。そしてチェ尚宮の仕業に違いないと言う。宮中を出ようとするチャングムだが、そこをチョンホたちに呼び止められる。恵民署行きになった件を話すチャングム。チョンホは「恵民署に行く必要はない」と言う。そして追ていついてくるように言う。医局に一緒に戻ったチャングム。医局長は「チョンホには関係ない」と言うが、チョンホは昇進し、内医院の担当になったのだった。驚く医局長。チャングムの功績を述べた上で、内医院に残すことにした。村人の贈り物を渡すチョンホ。チョンホは恵民署送りの事情を聞こうとするが、チャングムは「人事にまで口出ししては二人の関係が・・・」と困惑する。
医女長は「大恥をかいた」と言う。そして、チャングムとチョンホの関係を疑う。ヨリはチェ女官長に工作が失敗したと報告する。そして新しい内医院の担当者が現れたという。それがチョンホだと聞いたチェ女官長とクミョンはその関係に気づく。女官長は薬剤店の権利書をヨリに渡し、「我々の側につけ」と言う。命令に従うと言うヨリ。チャングムはチャンドクに会い、自分とチョンホを助けてくれた礼を言う。そこにナジュテクたちが駆け込んでくる。ヨンセンが懐妊したと言う知らせだった。
ヨンセンの前で喜ぶミン尚宮。女官たちが今までの無礼を詫びている。すぐに許そうとするヨンセンだが、ミン尚宮は厳しく叱責する。しかし、「今回だけは許す」と言う。そこにチェ尚宮の使いでヨンノがやってくる。ヨンノは贈り物を差し出す。ヨンセンはミン尚宮とチャンイをそばに置くようにチェ女官長への伝言を頼む。
チャングムが王后(妃)の問診に来たところに、チェ女官長もやってくる。王后は、ヨンセンの懐妊と授位について話す。チャングムはヨンセンを訪ねる。そしてヨンセンが淑媛スグォンになったことを伝える。ヨンセンの前に水刺間の食事が運ばれてくる。持って来たのはクミョンだ。ヨンセンは、器の蓋を開けたとたん気分が悪いと言う。そして、作り直しを命じる。何度かそれを繰り返すヨンセン。「チェ尚宮の料理には何かが足りない」と言う。当てつけに怒るチェ女官長。さすがに諌めるミン尚宮。しかし今度は本当にもどしそうになるのであった。
ヨンセンが淑媛スグォンになったことを祝う宴席で、礼をするチェ女官長たち。チェ・パンスルは「チャングムより厄介だ」と言う。チョン尚宮を慕っていたと指摘するクミョン。しかも最近はオ・ギョモの意見を王が却下することも多いと言う。そして万が一王子でも生まれたら大変だと言う。
内医院では見習いの医女が全員正式の医女になった。そして担当の医女を配置する。チャングムは王后担当、ヨリはヨンセン担当になった。チャングムは配置のことで医局に来る。医局長は、二人の関係を考慮してチャングムとヨリを別の担当にしたと説明する。チャングムはヨンセンに、担当がヨリになった旨を話す。そして、ヨリの方が実力も経験も上だと言う。
ヨンセンに優しく接するヨリ。しかしチェ女官長の前では、自分がヨンセンの担当になったこと、チャングムを近づけさせないようにしたことを説明する。そして「流産させるのは簡単だ」と言う。しかも、発覚の恐れはないと言う。
内医院では、ヨリの報告を受けてヨンセンが貧血だと判断する。ミン尚宮からヨリの様子を聞くチャングム。ヨリは水刺間で、ヨンセンが貧血気味なことから必要な食材を要求する。クミョンはなんとかすると答える。チャンイもヨリの様子を説明する。ヨンセンはヨリに動悸やめまいがすると訴える。ヨリは不安を鎮める。しばらくしてミン尚宮は、チャングムに「限界だ」と言う。ヨンセンが心配性だと言うのだ。そしてめまい、頭痛、耳鳴りの症状を訴えていると言う。さらに、胸の苦しみや動悸も訴える。そしてチャングムに、診察を依頼する。チャングムはヨンセンに貧血の症状を説明する。ヨンセンは、自分の母親の難産を説明する。チャングムは、さらにめまいや頭痛などの症状を詳しく聞き、脈診をする。そして「風熱」と診断する。 チャングムはシン・イクピルに、貧血と風熱の違いを尋ねる。説明を聞いたチャングムは、ヨンセンが危ないと気づく。ヨリを探すチャングム。チェ女官長の前でヨリは、ヨンセンの流産をはかっていると説明していた。それを立ち聞きるすチャングム。

解説

チャングムは、まだ内医院の中で信頼を得られていません。チョンホの“人事介入”で宮中に残ることはできましたが、そういう強引な手段は根本的な解決にならないものです。今のところヨリが上手く立ち回っていますが、ヨンセンを犠牲にしようとしたことで行き詰まってしまうことになります。
なお、チョンホがチャングムを助けるために持ち場を離れたのは事実なので、オ・ギョモの組織論に基づく追求は痛いところをついています。

今週の名言

「今回だけは許す」

第24話の“宿題”になっていたこの台詞、まだ最高尚宮になっていないミン尚宮が早々と披露しました。チャングムの怒涛の人生の裏で、ミン尚宮も大いに成長していたのだと納得させられます。