<例会山行報告>
−−2007年02月−− ・大原・横高山&水井山
・ぶらり比良雪山編A ・綿向山
<例会山行> 2月4日(日) ・ 天 候:小雨後晴れ
大原・横高山&水井山
参加者:CL 槇・SL岡・西尾(保)・西尾(知)・秋本・金井・菅(宏)・菅(泰)(記録):計8名
コース&タイム:事務所(8:00発)=大原駐車場(8:30着/8:50発)登山口(8:55着9:05発)〜横高山(10:53着)〜水井山(11:40着)〜迎木峠(12:20着/13:00発)〜大尾山手前林道合流点〜来迎院(14:20着)〜大原駐車場(14:40着)

 2台に分乗して雨模様の中を出発、堅田で秋本氏をひらい大原へと向かう。
駐車場に車を置きバス停へ。(京都駅方面に乗ること)登山口で下車(170円也)
軽くストレッチの後、岡SL をトップに出発。ちょいと大原よりにもどったところが登山口だ。雑木林のコースをグングンと高度を稼ぐ、途中お地蔵様のまつってある分岐点を左に進む。北に面した所々に雪が残っている、結構冷え込んでいる。
 ジグザグとはいうもののしんどい、でも冬枯れの自然林の山道が、ロケーションとして素敵だ。琵琶湖側にドライブウェイが見える、横川中堂への分岐点である鞍部で休憩。北西に向きを変え雪が凍っている急登を、15分くらい頑張り横高山へ。西尾氏の顔色がよくない、このところ調子がよったのに遅れ気味だった、体調が悪いようだ。遠慮する氏の荷物を分割して(空ザックだけは防寒のため担いだほうがよいと菅先輩が提案)みんなでサポートして、菅先輩がトップになり慎重なペースで進む。(故障者連れ、重荷の縦走、雪山の時などはスローペースで間隔をあまり空けずにが鉄側らしい)寒風の中ヒノキ林の雪道を時間をかけて、水井山を経て迎木峠へ。ちょい先の伐採地のような休憩には最適なところで「昼食にしよう」とリーダーの声、西尾氏の顔にも赤みが差し食事も取れるようだ。一過性のものだったようで一安心。荷物を返し13:00出発。長いヒノキ林に30年前は、快適な稜線歩きだったはずと菅先輩はぼやく。自分も一緒だったのにまったく記憶にない。大尾山手前の林道合流点から大尾山には登らずに分岐を左に大原側の荒れた谷に入る。一般コースではないがれた薄いふみ跡を慎重に下る、三千院に下れるのは間違いないらしい。この谷には不釣合いな、大きな砂防ダムの下で休憩。ここからは林道になっており三千院を通り車デポ地の大原駐車場に無事帰着。近くの喫茶店で反省会と清算を、済ませ帰路に着く。近場でこの季節には調度手頃な山歩きが楽しめました。
皆さんお疲れ様でした。       (文責 菅 泰子)
<例会山行報告>  2月18日(日)  天候:くもり
ぶらり比良雪山編A
楊梅の滝登山口〜ヤケ山〜ヤケオ山〜東尾根
      参加者:CL西村高  計7名
コース&タイム
 事務所(7:30)=(車配置)=楊梅の滝登山口(8:35)〜滝展望東屋(8:45-50)〜涼峠(9:30-35)〜ヤケ山(10:15-20)〜ヤケオ山(11:35-45)〜東尾根昼休憩地(12:00-30)〜尾根のはずれ(12:55)〜展望岩(13:10-15)〜梅ノ木谷堰堤(13:50)〜南小松別荘地P(14:13)=(車回収)=事務所

 前日、午後から本降りの雨である。天気予報では、明日は遅くとも昼前には上がるとの事。問題は何時 雨が止むか。決行か延期か難しい判断を迫られた。
低気圧は東に移動し、天気回復は確実である事。そして予報より早く、歩き出す頃には上がっていそうな気がして、又日曜日の例会山行であり、延期は水曜日なので、参加出来なくなる人もあることから 決行に決める。
メンバーに連絡を入れると、すっかり中止と思っていた人もあった。
 さて当日、朝方まで降っていた雨も、集合時間には上がってほっとする。 
急用などで3人がキャンセルとなり、湖南岳友会のK君を加え結局7名となる。
 南小松のコンビニでS車と合流し、下山地点に1台デポする。
楊梅の滝駐車場には他車は1台もなし。K君を紹介し、冬山装備の確認をする。必要ないかもしれないが、冬の1000m級登山であることから、ワカン(又はスノーシュー)・アイゼン(軽で可)は必携であり全員装備する。
ストレッチの後、いつも通り私が先頭で出発。最初は意識して超ゆっくりで歩く。
暖かい。雪は全くなく、木々は既に春モードになっている感じがする。振り返るとびわ湖も春の風情だ。
途中からは休憩毎にトップを交替し、私は2番手位に位置する。
涼峠から自然林の中、気持ちよいなだらかな尾根歩き。 回復が遅れているとみえて、明るくなって日差しも一瞬あったものの、再びどんよりした空に。木漏れ日があればどんなに素晴らしいかと想いながら歩を進める。
急登になってくるとヤケ山は近い。
 左手のヤケオの北斜面は寒々として白さで、冬山なんだと気持ちを引き締めさせられる。
ヤケ山にも雪は全くなし。
 ヤケ山からゆるやかな稜線歩きで、大石あたりから一旦鞍部へ下る。
 鞍部からいよいよヤケオへの登りとなり、少し登り始めた辺りから、雪が出てくる。私がラストに回り、トップを菅氏とする。やがて尾根はべったり雪で埋められている。

ヤケオ山への稜線

ヤケオ山頂にて
 トップは慎重にルートを選びながら進む。雪は適度な締まり具合でアイゼン・ワカンは不要。歩きやすく、意外に早く頂上に着く。鞍部から標高差約300m、手強い登りの印象なのだが、今日はあっけなかった。
 暖冬とは言え、1000m近い山上はやはり厳冬である。風も少しあって寒い。写真を撮り、早々に風当たりの少ない所まで下がることにする。
 東尾根へルートを取るのであるが、山頂付近はべったり雪に覆われているため、尾根への入り口が判らずちょっとウロウロ。地図と磁石で方向を定めて進むと、ちゃんと東尾根ルートに入った。
 東尾根ルートは地図に道はなく薄い踏み跡のみ。記憶と感覚だけに頼るのは失敗の元、やっぱりキチンと地図・磁石で確認する事が大事。
 5〜6分下がったところで、昼休憩とする。天気よければ日向ぼっこに良さそうな南東斜面に鹿の糞をよけて座る。風はほとんどないものの、日差しがなく、冷えてくる。
 私がトップで、東尾根を下り始める。雪は少しづつ少なくなる。ルートは所々不明瞭なところがあり、はずさないよう慎重に進む。ガレ場を過ぎ、しばらくの所でルートを失う。地図ではガレ場を少し過ぎた辺りから尾根は南東へ振るのであるが、そのまま東へ少し行過ぎてしまったようだ。
 間違いのない所まで一旦戻り、南東へ振るポイントを探しながら再度慎重にゆっくり進むとすぐにルートを発見。ちょうどkkさんも「こっちでは?」とルートを指差す。
そこからは明瞭なルートで雪も消えてしまった。尾根と別れ、斜面をジグザグに切って下ると、もうはっきりした道になっている。
 予定よりかなり早く、13:50梅ノ木谷堰堤下に出る。梅ノ木谷は大堂川の上流部になる。堰堤工事用道路だったと思われる広い道を10分も下ると別荘地の道に出る。
14:13車のデポ地点に到着。運転者3名はデポ車で楊梅の滝へ車回収に向かう。
 日曜日なのだが、1人も出会わなかった。雪山も少し楽しめ、又ルートファインディングしながらの有意義で贅沢な一日であった。
                              <報告:西村高  写真提供:kkさん>
<例会山行報告>     2月25日(日)
綿向山 1110m
参加者  15名
 コース:事務所(7:00)――登山口P(8:55)――ヒミズ谷出合小屋(9:13)――1合目――3合目(9:55)――5合目(10:15)――7合目 行者コバ(10:35)―頂上(11:10)下山開始(11:40)――分岐――鉄塔(1:35)――竜王山(13:55)――千畳平――林道(2:25)――駐車場(2:55)――事務所(17:00頃)
 久し振りに肌寒い朝、7時に車3台(西尾車、山本車、藤野車)で、事務所を出発。
途中乗車の浅場さん、体験参加の竹村さんも加わって、9時前に駐車場に着く。
 出発前に写真撮影をして、歩き始める。山行届入れの置いてあるヒミズ谷出合小屋から、橋を渡ってスギ林の緩やかな道をジグザグに進む。1合目を過ぎ、3合目の林道出合からすぐに又登山道に入ると、すぐ小さな赤い屋根の小屋が左手に。そういえば、昨年は真っ白い雪原の森でここは暖かいコーヒー店&ラーメン屋さんだったっけ?今年はもちろん雪はないが、ここ2〜3日の冷え込みで2〜3cmの霜柱があちこちに見られる。きれいなクリスタル色でないのが残念である。
 5合目にまもなく到着。今日は明るい曇り空で、はっきりと下の平野部と比良山系が見えているおとぎの小屋の鐘の合図で全員集合、記念撮影をして出発。  
                          

鐘の鳴る丘

綿向山山頂にて
 これよりスギ林から明るい雑木林に変わる。7合目の行者コバ辺りから、ブナの林が目につく。谷筋にちらほらと雪が残っている。一箇所、固い雪が道をふさぎ足を滑らせると危ない難所があったが、菅さんがすかさず足蹴りで階段状にしてくださり無事通過。水無し山が目の前に大きく見える辺りから、頂上に続く階段が伸びている。登りきると頂上はたくさんの人だ。雨乞岳がすぐ近くに感じられる。風をよけて少し早めの昼食をとる。
雪もなく、時間も早いので、竜王山を経由して、下山することになった。ササ原を少し行くと、アーチ形でつながったブナの珍変木が左側に。別名、幸福ブナと言われ、くぐると幸せを呼ぶといわれているそうだ。皆さん幸せをもらいましたか−。ササ原の道から後ろを振り返ると綿向山の斜面は残雪に黒い枯れ木のコントラストがいい感じだ。雨乞岳への分岐の標識が立つところから、急坂を降りる。
 45度くらいありそうな急坂をササと木につかまりながら、滑らないように用心して降りる。1つ目の急坂を降り、2つ目の急坂はロープが張られている。平らになった場所でひと息つく。ホッとひと安心し、菅さんが「どんなとこでも行けるようになったなー」とぼそり。そうかあ、ヤブ漕ぎの芦谷山、長時間歩行された武奈ヶ岳、急降下の竜王山、、、、、、フムフム。
 3回目の急降下の後、しばらく行くと少し見晴らしのよい場所にでる。振り返ると、今降りてきた綿向山がどっしりと目の前に見えている。竜王山へ45分の標識が立っている。ゆるやかなアップダウンを繰り返し鉄塔が2つあるピークに出る。ここからの眺めもよい。5合目の赤い小屋から続く綿向山と反対側は琵琶湖対岸の比良山系。ほどなく竜王山に着く。3回連写に笑顔3回の記念撮影をして、下ることに。

幸せの輪
急な階段を下りるが、先ほどの急坂とくらべると随分と楽である。階段が終わった所が、千畳平。奈良時代に西明寺の本坊があったといわれる広々とした場所だ。下りは速い。程なくして林道に出てあとは駐車場までテクテクと。道中、温泉に立ち寄る予定であったが、満員ということで取り止める。途中、レストラン湖で清算を済ませ、事務所には5時頃に到着。
 今回は雪山山行はできなかったですが、竜王山下山コースは、変化に富み、少しばかりスリルもあり楽しめました。皆様ありがとうございました。

雨乞岳をバックに