<例会山行報告>
−−2006年8月−− ・伊吹山(夜間トレッキング)
・剱岳&立山 ・立山 
・剱岳(写真集)
<例会山行報告>
伊吹山 夜間トレッキング  雲上の花園へ
日時:8月11日から8月12日
参加者:浅原(CL)岡(SL)山本(配車)天岡(配車)菅夫妻(救護・記録)
    上川(装備)近藤(装備)金井(装備):計9名
 先日雨で順延になった琵琶湖花火大会の日、20時に事務所に集合。9名の参加者で雲上に広がるお花畑を求め、息吹山夜間トレッキングに出かけてきました。2台の車に分乗し、一路、東へ車を走らせると、琵琶湖大橋を渡る際、豪快に打ちあがる花火も遠くに見ることができました。
予定していたトレッキング出発地点の3合目は、通行止めのため、急遽2合目からのスタートになりました。(22:20出発)普段歩かない2合目から3合目の間は、木があまり無い為、下界の明かりが非常に美しく見え、ところどころに咲く、ユウスゲが私たちの歩行を楽にしてくれました。頂上に近づくにつれて気温も低くなり、汗もでない中を歩けるようになると、西の方では、雷が次々と轟き、稲光のライトショーを楽しませてくれました。


(1:00に頂上へ)到着。しばらくすると、風も強まり、西方の雷が私たちの近くまでやってきて、大粒の雨に変わりました。急遽テント泊から小屋泊まりに変更。明日の天気を心配しながら、眠りにつきました。
翌朝5時には明るく、昨夜の雨もすっかり止んで、一面に広がる高山植物が眩しかったです。
今年は金曜日に夜間トレッキングを行なったため、お花を見に来る登山者は非常に少なく、ひとりひとり朝露が残るお花畑をゆっくりと楽しめたと思います。
菅さんが下から運んでくれた真っ赤に熟れたスイカを頂上で切ってくれて、喉を潤しました。
7時過ぎには、下山をはじめ、2時間ほどで、車の置いてある2合目まで戻りました。
帰路は、温泉を求めて車を走らせ、マキノの温泉に入りました。ゆっくりとお湯に浸かって、トレッキングの疲れをとりました。彩のお花を楽しむ夏のトレッキングでした。                             浅原 明男
      <例会山行報告>     
 “剣岳 & 立山” 
2006年8月25日〜8月27日
A コース参加者:山本・岡・田中政・藤野・菅夫妻:計5名
Aコースの記録

・8月25日(金)
 AM5:00 事務所発から順次合流。北陸自動車道を経て、立山ICを出る。
 AM10:30 立山駅着。駐車場からA・Bコースに別れ、それぞれ出発。室堂ターミナルにて遅めの昼食をとり、地獄谷を経て雷鳥平キャンプ場がPM1:15。
 いよいよ別山乗越(剣御前小屋)目指してジグザグの登高開始。太陽は容赦なく照りつけあえぎあえぐこと2時間弱、PM3:10乗越着。
 眼下には剣沢のテントサイト、目前に大きくそびえているのが剣岳と思ったら、前剣との事。山容に呑み込まれそうになり、ちょっぴり自信のなさがよぎる。
 PM4:00 BCとなるテントサイト着。2張のテントを設営。

夕食【カレー味混ぜご飯・ミートボール・玉子スープ】PM7:00 就寝。
・8月26日(土)
 AM4:00 起床。満天の星空、快晴を約束してくれている。朝食【クロワッサン・スパゲティーサラダ・コンソメスープ・アップルティー】
 AM5:30 BC出発。改修で閉鎖中の剣山荘の横を通りぬけ一服剣がAM6:25。大岩を過ぎた辺りから岩稜の登高となる。「三点支持………」と頭の中でおまじないのように繰り返しながら登る。
 前剣がAM7:15。眼前には剣岳が、余りに近くにせまり「ウァーッ」と感嘆。岩峰が続く。高度感はすごい。おまじないを繰り返し、スラブ状の岩やクサリ場、カニのタテバイへ。ここを回りこむようにして側壁にあたる部分の右側ルンゼを登る。主稜線に出たところ、あとひと登りで頂上へAM9:00着。360度の展望。八ツ峰の鋭い岩峰、剣沢カール。きつい登りが予想できる早月尾根が見える。30分程滞在。記念撮影、三角点タッチをした後、下山をはじめる。カニのヨコバイで先行パーティーがとまどっていた。クサリ、ハシゴを経て往路を下っていく。

憧れの剣岳
 剣山荘過ぎの雪稜でビールを冷やす雪を男性陣が取りに行っている間に、私達はPM1:00 BC着。PM4:00までのフリータイム。乾杯のビールでウトウトと快い眠りに誘われた。

 夕食【サンマかば焼き・混ぜご飯・モズクとキューリの酢の物・味噌汁】
ガスってきた。前剣は雲に隠れて見えない。気圧が下がっているとの事。明日の天気を気にしつつ、PM7:00就寝

・8月27日(日)
 AM4:00 起床。星も見えず。
朝食【塩ラーメン(乾燥野菜・モチ入)】

 BC撤収後、AM5:45出発。急な登りを経て真砂岳→富士の折立、Bコースとの待ち合わせ場所の大汝休憩所を目指して両側にたっぷりと立ち込めているミルク色の稜線を行く。少し寒い位である。
 AM9:00の約束だったが、AM8:50合流。安堵する。30分の休憩の後、出発。雄山へ近づくにつれ雲が切れ室堂あたりが箱庭のように見える。頂上はラッシュ。人、人、人…。記念撮影後早々に下山。この下山が怖かった。下からはルートも何のその放射状に登ってくる人達には閉口した。その間を落石に気を付けて縫うように下山。
 PM1:30 駐車場着。お風呂をウェルサンピア立山で。ここで食事にはありつけず小矢部SAでとる。
山本さん・藤野さん・田中さん運転お疲れ様でした。
                               記:菅 泰子


2999m:剱岳の頂上にて

《例会山行報告》
      立山    
2006年8月25日〜8月27日
Bコース:参加者:山口(CL)・本田(SL)・上川(記録):計3名
コースタイム:
・8月25日晴れ

・事務所 5:00=立山Pケーブル乗場10:50=美女平バス停=弥陀ヶ原11:50〜天狗平15:30〜室堂みくりがいけ温泉16:45着・山荘泊

・8月26日晴れのち曇り
 山荘8:30−別山乗越12:30−別山山頂14:15−内蔵助山荘15:45着山荘泊
・8月27日曇り
 山荘6:50−富士の折立8:00−大汝休憩所8:20-Aコースと合流8:50

<8月25日>
 Aコース参加者の方達とは立山駐車場で別れ、一足先にケーブル乗場に向かった。待ち時間なく、10:50発のケーブルに乗車した。美女平でバスに乗り継ぎ弥陀ヶ原に向かった。車窓からの景色は霧のため称名の滝も残念ながら見えなかったが、上の方(室堂平あたり)は良好とのことだった。弥陀ヶ原(1930m)バス停で下車し、近くのホテルにて散策マップをもらい、11:50に室堂平へ向かい出発した。木道を少し歩いた後、ベンチに腰掛け昼食をとった。ガキ田(地塘)が点在し、その周辺に咲くいろいろな高山植物、ワタスゲが風にそよいでことの他美しい、チングルマの実が風車のようにかわいい。30分休憩後、一の谷まで湿原が続く中を歩いた。通り過ぎた木道を振り返るとすばらしい景色が広がっていた。天狗平に近づくと剣岳や大日連山がパノラマとなって見え、写真のような絶景に魅了された。天狗平(2300m)山荘前を15:30に通過した。この辺りも数多くの高山植物が咲き、立ち止まることもしばしばあった。雪渓の周囲には可愛いチングルマの花畑がこの時期になっても残っていた。室堂平(2450m)には多数の人が夏の終わりの立山を楽しんでいた。遊歩道をみくりが池方面に向かった。池を前景に雄大な立山連峰が素晴らしかった。みくりが池温泉には16:45に到着した。早速天然の湯を引いたという温泉で汗を流すと歩き疲れた体も気持ちも癒された。夕食後に戸外に出て夜空を見上げると、滋賀では見られない数の星々が広がりまさに満天の星空だった。体が冷えてきたので、また温泉につかり21時頃就寝した。

<8月26日>
 朝までぐっすり寝られた、6:00には起床。温泉に入って美味しい朝食を堪能した。予定していた奥大日岳までは時間がかかる為向かわないこととし、8:30に山荘を出発した。荒凛とした風景が続く地獄谷から雷鳥平へ向かった。キャンプ場を過ぎ、川沿いを新室堂乗越の方へと登って行った。眼下にみくりが池、地獄谷、今し方通った道が広がり見渡せた。稜線に出て、大日の方へ向かったが、室堂乗越で折り返し、別山乗越へと向かった。ハイマツ帯をジグザグに登っていくと、剣御前小屋(別山乗越:2750m)に12:30に到着した。剣岳、剣沢がよく眺められ壮観な場所だった。たくさんの登山者も居て、そこで昼食をとった。13:15別山へと出発して14:15に到着した。広い別山山頂(2880m)の一角に荷物を置いて、北峰へとちょっと足を延ばした。少しガスがかかって剣岳が見え隠れした。真下には剣沢のキャンプ場が見えた。雪稜会の人たちのテントはどれかと双眼鏡を覗きながら話した。14:45真砂岳方面へ向う。道のあちこちにトウヤクリンドウが咲いていた。内蔵助山荘には15:45に着いた。後立山連峰の展望に優れた山小屋だと聞いていただので、外に出てみるがあいにくガスでほとんど見えず落胆した。彩雲が見えたのが慰めとなった。夕食後、20:00頃に床についたが、深い眠りにつけず何度も目が覚め、夜がこんなに長いものかと本当に疲れた。

<8月27日>
 朝4:30起床。防寒して日の出を待つが、外は曇りでご来光は全く見られなかった。5:40に朝食をとった。他の登山者が早く発つので、6:50に私達も出発した。ガスのかかった中、真砂岳山頂(2860m)はいつの間にか通りすぎた。稜線左側に内蔵助カールの雪渓がうっすらと見えた。しばらく行くと、岩道で足場の悪い急な登りになった。息も切れ切れに登って行くと多勢の中高山グループが元気よく降りて来た。休憩後、富士ノ折立(2999m)には8:00に着いた。しばらく行くと、ガスでうっすらと大汝休憩所が見えて来た。合流場所である休憩所に8:20到着。山荘に入り、温かいココアを飲みホットしながらAコースの人たちの到着を待った。8:50、菅さんが元気に登って来られ、その後次々と合流した。嬉しく、懐かしい気分になった。休憩後は、全員で大汝山(3015m)から雄山(2992m)へと向かった。
皆さんのおかげで不安もあったなか歩き続けられ大変楽しい山行になったこと本当に感謝しています。また、機会があれば今回見られなかった花や景色など見に行きたいと思っています。どうもありがとうございました。
                             記:上川


剱岳 2006・8・25〜27 快晴    山本

剱沢のスタート地点

仲むつまじく

剱岳をバックに(テント場にて)

カニの横ばい

斜度何度かな

一ノ小屋をバックに

雪渓 (まだ沢山の雪が)