2005年12月の山行記録 ・忘年山行(鎌倉山)・ぶらり比良G
・一口感想 ・黒河林道
<忘年山行報告>
鎌 倉 山
日 時:2005年12月10日(土) ほとんど晴天一時曇り
参加者:山本(CL)・本田(SL)・天岡(SL)・岡(救急)・武藤・岩岡・菅・西尾・西尾智
・中西怜・山口・上川・田中操・槇・松田・浅場・正木・林・金井(記録):計19名
コース:
7:30事務所前集合〜7:40車にて出発〜8:25葛川市民センターP着〜8:50登山開始〜11:25登頂・昼食〜12:25下山開始〜13:40下山
 (登り2時間35分、下り1時間15分)

 忘年山行の朝、お天気に恵まれ、集合時間の7時30分にはほとんどの参加者が事務所前に集合。予定では8時出発となっていましたが40分にはいざ出発!と思いきや、出発時間の方に重きを置いて要らした方がいて、お迎えに伺い、無事予定通り出発しました。途中から鯖街道に入ると両側に雪が積もり、風景が一変。これから向かう先を想像し気分もだんだんと高揚していき、車内の会話も弾みます。
 8時25分 葛川市民センター駐車場着。隣には大きなタイヤに太いチェーンを巻いた除雪車があり、雪国の冬の到来を実感しました。早速登山靴に履き替え、スパッツを付けて足元を固め、準備が出来た人からトイレを済ませ、各自ストレッチ体操をして、目の前に広がる雪山への登山開始を今か今かと待ちました。8時40分山本リーダーの声。いよいよ登山!と思ったら、「挨拶をします」とのことで、駐車場に円陣を組みました。今日は雪のため予定していた峰床山八丁平へは行かず、鎌倉山往復、標高差600m6時間の予定を報告されました。続いて12月新規入会者2名の紹介。すでに3度目の参加で顔見知りの方が多かったです。
 8時50分 登山口へ。いざ歩くぞっと思ったら、「疲れる前に記念撮影しま〜す」の号令。心はすでに歩き出していましたが、みんな笑顔でパシャ。
 登り口から積雪があり、真っ白な雪の上の落ち葉に思わず、綺麗ね〜、初めて見たわ〜と感嘆の声。あちらこちらで楽しそうな会話をしながらリーダー先導で登山開始。早速スニーカーで足元がすべる人がいて、ベテランの武藤さんが靴底につけるゴム製の簡易アイゼン?を貸し、無事に出発。まっすぐに30〜40m進んだところで急に先頭が止まり「道が無い!」      
 みんなで振り返ってみたら、すぐ後ろに分岐の標識の裏側がくっきり。今日も自分でコースをきちんと確かめながら歩かなくちゃと心に誓いました。

 9時10分 急登の途中で衣服調整休憩5分。今日は冷えるからと着込んできたため汗ばみ、一枚脱ぎました。15分ほど登り、9時30分2度目の衣服調整休憩5分。タオルでぬぐうほどの汗でまたまた一枚脱ぎました。再び歩き始め5分ほどで真っ白な林道に出ました。目の前には雪に覆われた比良の山々が広がり、その雄姿にしばし見とれていました。9時45分再び登山道に入り登り続け、10時丁度10分間のエネルギー補給休憩。雪道のため歩幅が広くなり、いつも以上に消耗し行動食がすすみます。エネルギー充填で再び元気を取り戻し、だんだん深くなる雪にも果敢に挑みます。
 10時45分 ここまでずっと先頭で道作りをしてこられた山本リーダーに代わり、ベテラン3人組(天岡・林・槇)さんが先頭を歩くことになりました。みなさんなんだかうれしそうに見えたのは気のせいばかりではなかったと思います。      

 11時25分 登頂。すでに先発隊が頂上周辺を踏み固めてくれていました。スノーシューで踏まれたところに乗るとつぼ足はズボズボ。各自腰を下ろすところを踏み固めてザックを下ろしました。頂上広場は広々とした林、青空の下、まぶしい一面の雪を眺めながらの和やかな昼食タイム。早速山本リーダーの甘酒が振舞われ、白い雪の上で頂く白い甘酒に身も心もあったまりました。新メニューの“またぎうどん”も好評の内にたくさんの人のお腹に納まりました。雪の上を軽々と歩けるスノーシューの体験や、簡易ネット担架の実技講習などもあり、楽しいランチタイムでした。しかし、じっとしていると深々と冷えてきて、頂上での記念撮影を済ませ、予定を繰り上げて下山準備をしました。

出発前の元気な皆さん

林道から比良山系を眺める

ザックザックとこの音がたまりません

鎌倉山頂上での記念撮影
 12時25分 背中のザックも軽くなり、お腹も満タンで勢いよく下山開始。話題はすでに下山後の忘年会へ。  

 12時40分衣服調整休憩。深く積もった雪にストックの穴が開き、中がうす青く光る幻想的なくぼみがあちらこちらに出来ていました。下りが得意な先頭さんのおかげでスムーズに下山。しかし一気に下りてしまってはもったいないので12時55分平らなところでしばし休憩。今を楽しむ天才の女性陣はザックも下ろさず、嬉々として雪だるま作りに励みます。「誰かが土台になったら早くできよ〜」「ボインにしてねぇ」などなどの声援の元、当分存在しそうなりっぱなボインのモモエだるまが出来ました。13時5分再び下山開始10分再び歩き始めて12分後、少し窪んだところでキジ撃ち休憩3分。積雪もだんだんと深くなり、すでにつぼ足で20センチくらいは沈む状態。
       
ほどで林道に降り立ち、小休止。雪の比良山系を再び目に焼き付けて、13時40分全員無事に下山。靴を履き替え、荷物の整理をして、帰りに温泉に寄る人、帰宅する人に分かれて14時駐車場にて解散しました。 思わぬ時期に雪山登山が出来て大満足の一日でした。山本リーダーを始め下見をしてくださった皆さんありがとう、そして参加の皆さんお疲れ様でした。                
                                   金井 喜久子:記 
リーダーの一言 

 五日前の思わぬ積雪に雪山を存分に楽しんで頂けたのではと思います。
 新雪があったら更に楽しかったかも・・・下見をしておいたのでスムーズにいくはずでしたが、初っ端にトチッテしまい面目無しでした。
 でも、下見のラッセルのお陰で、予想に反して快調に頂上まで登れてホッとしました。
                   やまもと        

下見の時の頂上の雪景色・こぼれ日が・・
<個人山行報告>  ぶらり比良探訪 G
12月14日(水)・天候:晴れ
鵜川二俣〜嘉嶺ヶ岳東尾根〜嘉嶺ヶ岳
参加者:CL西村高・天岡・中西・西尾保・本田・菅:計6名
コース&タイム
      8:50   8:54      9:01   9:06 
事務所 =出発地点〜鵜川(堰堤)〜川への下り口〜鵜川二俣〜(嘉嶺ヶ岳東尾根)

11:48〜12:30(昼食)       12:42   12:44   14:33     14:52
〜嘉嶺ヶ岳(リトル比良縦走路)〜滝山への分岐〜滝山〜北小松別荘地〜北小松駅

 今回のぶらり比良は案内を会報に載せられなかったので個人山行とした。この山行の1番の目的は 嘉嶺ヶ岳東尾根を歩くことであった。地図に道はないが、志賀町と高島市(旧高島町)の境界になっているので、歩き易いであろうと推測。
問題はどこから取り付けるのかである。全く知らないところなので見当もつかないため、前日に取り付き地点を探しに行く。鵜川林道側からはずっとガケや急斜面で降りられそうな所は無し。鵜川の手前、志賀町側の道を山手へ詰めると、道はやがて鵜川沿いとなり二俣から尾根に取り付けることを確認。

 国道161号の北小松のはずれ、同志社びわこ学舎への分岐から100m位で山手への細い道を入る。(反対側は湖岸に沿って旧小松ビーチへの道がある)  湖西線をくぐり、数百m入った林の中で車は行き止まりとなり、ここを出発点とする。
数分で鵜川(堰堤)に当たり、川沿いにしっかり道がついている。道沿いにパイプが引かれている。上流から水を引いているようだ。歩く人はあまりないと見え、何ヶ所も倒木などが邪魔をしたままである。
 さらに数分進んだところで道をはずれ谷(鵜川)に向い斜めに下る。このポイントは普通に注意していても判らない。川に着くとすぐに流れは二俣になっている。

 二俣の間から目的の尾根が立ち上がっている。沢を渡り、取り付く。一面シダ(ウラジロ)の中の道は急登であるがはっきりしている。所々打たれている境界杭には (鵜)の刻印がなされている。高島 (鵜川森林組合) 側の面に。
高度が上がるにつれ、振り返るとびわ湖の展望が広がる。2〜3度休憩し、眺望を楽しむ。尾根は境界だけあって、よく踏まれで広く快適な道が続く。ソヨゴや松など常緑樹が多い。右手にずっと見えるのはたおやかな見張山尾根。右下には鵜川と村井を結ぶ林道が縫っている。

 標高500m辺りから、薄っすら雪が出てくる。右奥に白く輝く蛇谷ヶ峰が美しい。
進むにつれ、わずかづつ雪が増える。
やがて落ち葉で覆われた部分と雪で純白の部分とがきれいに分かれた急斜面が現れる。 登り切ると、今度は一面すっぽりと雪に覆われた疎林の丘に変わる。人間はもとより、動物の足跡さえ全く無い無垢の世界。陽光で白銀に輝くキャンバスに樹幹の長い陰がいくつも灰色に織り込まれ見事なコントラストを為している。
嘉嶺ヶ岳である。そしてその横に縦走路がある。
木立の中、雪面の陽だまりで昼食とする。贅沢でしあわせな気分に包まれる。

 縦走路を出発し植林帯を登りきった所が滝山への分岐で、左へ入ったところが滝山だ。雑木林の中のちょっとした盛り上がりがピークの地味な山である。雪は10〜15cmとスパッツも要らないくらい。
 滝山からの下りは雪に覆われた尾根を進む。所々動物の足跡が先導してくれている。右への分岐点で、確認のため立ち止まる。直進は目印等は無く、右はテープが付いて足跡もあるが、方向的に直進と判断する。ここは要確認ポイントである。
(右は多分662mピークへのルートと思われる。次の機会に確認したい。)
 シキミ群生地を通過し、次に昨年3月のぶらり比良「滝山」で、昼食休憩した雪解けのせせらぎと残雪と木立のとても美しい所も通過。そこを過ぎると雪も消え、どんどん下ると別荘地へぽんと出る。後は舗装路を北小松駅へ向かうだけ。

 嘉嶺ヶ岳東尾根はびわ湖展望が楽しめ、又嘉嶺ヶ岳周辺は自然林の美しい静かで癒される空間で、初冬の満足の1日であった。
報告 西村高
一口感想

 この冬はじめての大雪警報が北陸〜湖西一体に出されており、恐らくワカンやアイゼンの着用が余儀なくされると思った。天候が意外や意外、寒さ厳しいながらも快晴であった。もう二度とCL=MR、T、N氏を雨男だなどと誰が言おうと信じないことにする。
 春・夏・秋・冬、四季各々の代表的な山の景色は直ぐに脳裏に浮かび出せるのに季のつなぎ目の描写を見つけ出すのは、なかなか難しいものである。
 ついこの間まで例年以上に長期に紅葉を愉しませて呉れた山の木樹もすっかり葉を落とし、こぼれ陽を豊富に受け入れ眼前の山中も見透かし良く、枯葉と薄く積もった雪のコントラストがめずらしくもあり美しい。
 尾根から見下ろす湖北の景色もどこか角度によっては瀬戸内かと思わせ、さすがぶらり・・・の新発見。湖面もどんより寒々と初冬の山を実感させて呉れました。木樹が葉を落としたからこそ拝めた景色。
 山には四季だけにあらず。八季でも、百季でも見る人、感ずる人、想う人に季の拡がりを与えて呉れるものであると思った。

 散り落ちる枯葉 舞い上げ嘉嶺ヶ岳
  頬に冷い白い風                 怜:記
<例会山行報告> 
黒河林道スノートレッキング
日 時:12月23日(金)  
参加者:CL小松・SL山口・高村・西尾保・西尾智:計5名
 前日は、2、3日前からの雪が家の周りに積もっているので明日の雪山は、無理かな?と思いつつ用意をしました。スノーシューでの雪山は初体験。不安と期待でいっぱいでした。当日も朝から雪が舞っていましたが、決行ということになりました。

 8時:小松さんの車に同乗させて頂き出発。マキノに近づくにつれ、辺りの景色が白一色に変化してくる。田舎育ちの私には懐かしい雪景色。とても素晴らしい。
 9時30分:白谷にある小松さんの小屋に着く。なんと雪に埋もれて道がない。まずは雪かきをしながら小屋の入り口まで来る。高村さん、小松さん、山口さんはさすがベテラン。雪の処理の仕方が早くて適切。雪の作業でおなかもすいてきたので先に昼食をとることになりました。
 11時30分:少し早い昼食はなんと山口さん特製の豚汁です。身体も心も暖まりました。とても美味しかったです!食後は小松さんのシュトーレンで一日早いクリスマス気分でした。
 12時30分:いよいよ黒河林道トレッキングの開始です。少しづつ登っていく。初めてのスノーシューはなかなかのものです。フワフワな雪をキュッ、キュッと踏みしめてこの感触はなんともいえない。周りは白黒のモノトーンの墨絵の世界で幻想的だ。30分ほど行くと林道を横断している動物の足跡。「鹿かしら」? 曲がりくねった道にカーブミラーが何箇所かある。最初は気がつかなかったがカーブミラーがなんと雪の中に埋もれている。こんな光景は始めてみるので驚きでした。ブナの木も雪に埋もれて小さくなってかわいい。
 2時30分:初心者の私のために時間を決めて登り、橋を越えたあたりで、写真を撮り下山する。下山の途中、山口さんが雪の中にバッタリ倒れる。私も後ろ向きにドタン。子供の頃に戻った様でとても気持ちがいい。
 3時30分:小屋に到着。小屋で小松さんに紅茶を入れていただき、とてもまったりした時間をすごす。
 4時小屋を出る。
 5時30分に無事帰宅。
 車の運転をしてくださった高村さんお疲れ様でした。又、小松さん山口さん有難うございました。つぎの機会の山行楽しみにしています。         記録:西尾智