2005年3月 ・みちのく秘湯の旅 ・北八ヶ岳(天狗岳)1日目
・(天狗岳)2日目 ・(天狗岳)写真集
・南比良雪歩き  ・ぶらり比良探訪 
・ひと言感想
 <例会ハイク>
みちのく秘湯の旅
日 時:3月7日(月)〜9日(水):2泊3日
場 所:田沢湖高原温泉
参加者:岡・堀部・松田裕・山本・武藤:計5名
コース:
・3月7日(月):西大津集合(6:30)=伊丹空港(8:05)=秋田空港=田沢湖高原温泉=乳頭温泉(蟹場温泉〜大釜温泉)=田沢湖高原温泉泊
・3月8日(火):田沢湖高原温泉(徒歩)〜孫六温泉=田沢湖高原温泉=鶴の湯温泉=田沢湖高原温泉泊
・3月9日(水):田沢湖高原温泉(雪上車)=秋田駒ヶ岳(八合目)=(雪上車&スノーモービル)田沢湖高原温泉高原温泉=秋田空港=伊丹空港=西大津

・秋田の奥、六つの一件宿の秘湯が湧く乳頭温泉郷と雪中の露天風呂巡りを計画。
・7日:西大津から伊丹空港へ車で、飛行機で秋田空港へ、ホテルからの迎えの車に乗り、田沢湖高原温泉に到着。部屋に荷物やザックを置き、バスで乳頭温泉へ向かう。
 さすが秋田の山奥、積雪量の多さに東北が初めてという堀部さんが驚く!雪がちらつく中を蟹場温泉へ、男性陣は雪の廊下の中、混浴の露天風呂に、女性陣は内風呂巡り。
 
 昼前頃から快晴に、孫六温泉までブナ林に入り込んだり、写真を撮ったり、思いのほか時間をくい、次の鶴の湯のバスに間に合わせるべく、駆け足での入浴となる。女性陣は、脱衣かごを抱えての温泉のハシゴ?賑やかである!
 鶴の湯行きのバス停に戻ると青空の中、真っ白な秋田駒ヶ岳が眼前に望める!早速、記念写真を撮り、送迎バスで鶴の湯へ、ここで遅い昼食を取る。ゆっくりと温泉に浸かり、憧れの秘湯、鶴の湯を楽しむ!
 ただ一つ残念なのは、露天風呂が拡張工事の後で、あの美しい青みがかった乳白色の湯の色が黒ずんでいた事である。  
  
蟹場温泉の露天風呂
  
秘湯:鶴の湯

真っ白な秋田駒ヶ岳(撮影:山本)
 露天風呂の回りは、上の写真の様に積雪に埋もれ、何とも風情がある。そして温泉で火照った身体を次の大釜温泉まで雪降る中を徒歩で行く。ここは、男女別の露天風呂があり、帰りのバスの時間までゆっくりと入浴。皆、温泉のハシゴで顔が艶々している!
・8日:深夜から朝にかけ気圧の谷の通過で大荒れである。秋田駒の予定を変更し、孫六温泉まで雪の中を歩いて行く事に、出発する頃から雪が止み、昨夜降った新雪がブナ林に積もり、何とも素敵な雪中散歩だ!秘湯:鶴の湯・9日:今朝は、昨日の快晴とは違い、また雪がちらついている。
 晴れる事を願い、秋田駒に雪上車で八合目まで行く事に。ホテルの目の前のスキー場から雪上車でスキー場を登り、閉鎖中のドライブ道を経て八合目まで約1時間、吹雪く中を雪上車に揺られ到着。30分程の散策時間を利用し、ワカンを着け歩き始めるがガスで視界も悪く、また強風と猛烈な寒さで顔面が痺れ早々に避難小屋に入り込む。仕方なく10
分弱で雪上車に戻り帰る事に。しかし、帰路、雪上車の具合がおかしい、スピードもなく機内の暖房も効かなくなる。スキー場に入ると下から上がってきたスノーモービルが伴走し運転者と何やら会話をしている。その内、雪上車が止まりスノーモービルに乗り換えるよう指示がでて初めて雪上車の故障を知る。一人ずつ、スノーモービルの後に騎乗し下山する。スキー場の誰もいない真っ白なゲレンデをシュプールを付け、風を切り寒さも忘れ、壮快な快走を楽しむ。搭乗場所の事務所に戻ると窓口の人は、雪上車の故障を詫びるが、かたや我々は、初体験に興奮し話がはずみ!楽しかった事を話すと、しきりに恐縮する。
 昼食後、ホテルに戻り、最後の温泉に入り、帰りのバスまで軽い睡眠を取る。皆、色々な初体験と温泉三昧で顔が艶々と輝いている「みちのく秘湯の旅」でした!
                                        記:武 藤
<例会山行>
北八ヶ岳(天狗岳) 2645m
H17年3月20日〜21日
    参加者:山本(CL)、本田(SL)、武藤、槙、岡、中島、澤崎、松田昭(記):計8名
コース

・3月20日(日)

 6:00 山本車、武藤車の2台に分乗して、事務所を出発真っ赤な朝焼けがあまりにきれいで、車から降りて湖岸から写真撮影、いい予感がします。琵琶湖大橋を渡り、途中で澤崎さんが乗車される。
 7:05〜7:25 多賀SAで休憩
名神から中央道に入り、飯田あたりから南アルプスが見えてくる。明るい曇り空に、白い雪を被った山並みがくっきり。千丈、北岳、塩見い…しばらくして、左側には空木、宝剣などの中央アルプスが連なる。車が止められる所で、大展望をカメラにおさめる。
 9:20〜9:30 駒ヶ根SAで休憩
しばらくして、左側に諏訪湖を背景にして蓼科山などの八ヶ岳山系の山並がきれいだ。中央自動車道を降り渋御殿へ向かうメルヘン街道へ。シラカバの木が立ち並ぷ高原のカーブ道を上がっていき、着いた所は、麦草ヒュッテで行き止まり。おかしい・・・間違いに気づき引き返す。駐車場近くにはきれいな形をした、真っ白でないかまくらがいくつも作られている。しばらく道を探して、湯の道街道に入る。
 12:25 渋御殿駐車場着。
たくさんの車が止まっている。高校生らしい団体が玄関の前で、出発の準備をしている。外は寒いので、車の中で昼食をとる。
 12:40 出発。
登山口から入ってすぐ、アイゼンを付け、固く踏みしめられた道をジグザグに登り始める。なだらかな道です。
12:55  衣服調整。
道の両側はシラピソ、所々にダケカバ、トウヒ、米ツガの木が茂っている。木に案内板が取り付けられていてわかりやすい。木々の枝には雪が綿菓子のようにに固まってのっかっている。
 13:35  平らな広々とした三方分岐で、休憩。いったん下って、またなだらかな上り道だ。道の横に小さな雪の穴が出来できており、深さは2m以上あるように思います。                    
 14:15  黒百合ヒュッテ、渋の湯、唐沢温泉の三方分岐。
 14:50  黒百合ヒュッテ着
予定時間より早く着きました。小屋の前の小高い丘では、登山口で見かけた高校生が、楽しそうに滑っていました。と思ったのは滑落防止の訓練でしたが。荷物を小屋の前に置き、丘を登ってみると雪を被った北アルプスがきれいに見えます。少し行くと、明日登る天狗岳が目の前に。風が強くて寒いので、写真だけ撮り、すぐに下りる。小屋の前の温度計はマイナス3度でした。時間はたっぶりあるので、後は明日にそなえて、ゆっくりと休息をとればいいだけです。
                              記:松田昭

東天狗岳・西天狗岳

アルプスを背に
・3月21日(月)

 5:30 起床 みんな疲れていたのか たくさんのハイカーの鼾と歯ぎしりの協奏曲にも関わらず良く熟睡されたようだ。
 6:30 朝食 山小屋での朝食は素朴では有るが以外に炊きたてのご飯とみそ汁が旨かった。昼食を買いそびれた私はご飯をお代わりしておにぎりを作って昼食を作った。
 7:20 出発 外は零下14度で凍りそうに冷たいけど最近では希にみる雲一つない晴天だ!全員歓喜の声を上げる。
 8:50 東天狗到着 9:10西天狗到着 9:40東天狗に戻る
天狗岳往復は強風のため凌ぎながらの歩行なので時間がかかった。とにかく寒くて手足がしびれてくるので黙々と進むのみであった。
 9:50 頂上にて記念撮影してすぐに下山となった。近くに険しくそびえる赤岳や硫黄岳等八ヶ岳連峰・遠くには南アルプス、中央アルプス北アルプス浅間山奥志賀等360度の展望をずっと眺めていたかった。
 10:15 中山峠にさしかかった所で休憩を取った、ここまで来れば風はおさまり暖かい太陽に照らされ真っ白な雪と真っ青な空に阻まれ最高の気分だ。
 11:15中山峠到着
 11:30開けた所で風景を見ながら昼食にした。絶好の天気でみんな気持ちがいいものだから大はしやぎである。
 12:30高見石小屋に到着、テラスでの休憩、高見石に登ってまた景色を見る。すぐ下に白駒池と青苔荘がいい雰囲気に見えているのでそれをバックに大撮影会だあ!
 1:00高見石 出発 1:15 犀の河原  2:10渋温泉 到着渋温泉の不愛想な歓迎に不満でここでの入浴は中止にした。
 4:10松川温泉(露天風呂)で南アルプスを観ながらの入浴これまた最高!
 6:15松川温泉で食事をした後出発、事務所に着いたのは10:30でした。
 あれだけの好天気に恵まれた山行は最近では珍しくみなさんご満悦でした。それと往復運転して頂いた3人のドライバー、山本さん・武藤さん・中島さんご苦労様でした。
 初心者冬山体験コースと言われているだけに、確かに急勾配がなく足に自信がない人でも充分楽しめますので、是非来年にでも行かれたらどうでしょうか?
 好天気に恵まれるかどうかは神のみぞ知るって所ですが、寒さだけは並じやないですから充分な装備をされる事をお勧めします。
                             記:槇 一美
北八ヶ岳・天狗岳:写真集

天狗岳頂上

ヒュッテ前から天狗岳を望む

樹木の合間に南アルプス

渋御殿温泉前にて

高見石小屋テラスにて

中山峠立ち枯れと北アルプス
<臨時例会報告> 
3月6日
南比良雪歩き
  参加者 山口弥生(L) 岡田(SL) 天岡、林、正木、中島、松田昭
コース&タイム
 栗原8:50〜権現10:48〜ホッケ山11:30〜小女郎ケ池12:00〜13:00〜八屋戸14:30

 栗原の登り口で体操をしてゆっくり歩き出す。
 霊仙との分岐にある △ の石が雪の下で見えなかった。真青の空と真白い雪の間に個性豊かにつっ立っている木々達。もう少しで頂上です。
 権現山の標識は頭をちょこっとだけ出してほとんど雪の中に埋まっていた。 快晴の冬山! 少し風があるが、360度全部を見渡せる。
 ここからは快適な稜線歩きとなる。 ホッケ山を登る。ザックザック!冬山気分!
何ともいい感じ!ビユーティフル! ワンダフル! 小女郎ケ池は、雪で何も見えない。 風の当たらない所で豚汁をして食べた。久し振りでおいしかった。
 少し風が合ったが良い一日でした。
                              山口弥生 記
         
<参加者の感想>
林:風が強くて雪の表面に風紋が出来ていた。それがキラキラと輝いてすばらしく美しかった。 

中島:近場で冬山気分最高でした。白と青のコントラストがみごとでした。

岡田:寒い中あったかい、とん汁がおいしかった。

正木:風紋がきれいでした。風速15m位いの風に吹かれて、まるでヒマラヤに来たみたい・・・すばらしい体験の一日でした。

松田昭:小女郎ヶ池が雪で埋まっていてびっくり雪原をかけ回って最高でした。

天岡:天気が快晴でものすごく良かった。ぶた汁があったかくておいしかった。
小女郎ヶ池に遊ぶ 2005・3・6

池の上に乗っかってるよ
  
バンザーイ
  
積雪が1メートル半くらいあるよ
  <例会山行報告>
3/27(日) 
ぶらり比良探訪シリーズ @
北小松〜滝山〜嘉嶺ヶ岳〜鵜川越〜鹿ヶ瀬
天気:晴のちくもり
参加者:CL西村高・武藤・天岡・林・岡・中西・中島・岡田
・正木・堀部・山口弥・酒井(体験参加):計12名
コース&タイム
 北小松駅(9:15)―登山口(9:30)―342m(10:10)―二俣(10:45-50) ― 平坦地(推620〜630m)(11:30-12:05)―滝山(12:55-13:05) ― 嘉嶺ヶ岳(13:25-30)―鵜川林道・鵜川越(13:55)―棚田(14:30-40)―鹿ヶ瀬(14:45)

 北小松駅に集合し、車2台を鹿ヶ瀬へ配車する。
 この“比良探訪”は花や木々・景色を見、空気・風を感じながら気ままにゆっくり歩くのを基本にする事、そして私を追い越さない事を宣言した後出発。

 揚梅の滝への道から、別荘地に入る道へ右折。突き当りを左折し、次の角の手前が滝山への入口である。このあたり、藪椿が多く満開の花で出迎えてくれている。
道標等は一切ないが、踏み跡とリボンが付けられている。地図に道は書かれてないが、私たちのように歩く人がいるようだ。
斜面を適当に分け登ると、すぐに掘り込み状のはっきりした道に出る。その道をのんびり進む。しきみ・アセビの花がチラホラ見られ、目線を上げるとマンサクの花が沢山みられる。

 ゆっくりでも歩くと暑く、342m地点で衣服調整の後、ずっと谷を左にして進む。
一度道を離れ直登ルートを試みるが、掘込道に合流する。
二俣に分かれる所は左にとる。
「近道」とかすかに読める板が取付けられ、谷を指している。急斜面の近道があるようだ。その先は 道の両側にいっぱい花をつけたシキミが連なり、「通り抜け」の趣あり。

 開けた「オトシ」のような風情の平坦に近い疎林となる。芽吹き前の木々と根の周りだけぽっかりと穴を開けた林床の雪、そしてせせらぎもあってそのコントラストが美しい。しばしみとれる。もっとゆっくりしたくなって昼食とする。

 道がはっきりした尾根になる辺りは、一面深い雪である。尾根筋を外さないように僅かなアップダウンを繰り返しながら歩を進める。
林の中の登りになると雪は少なくなり、数メートル右の小ピークが滝山(703m)である。

 滝山から20mも進むと一面深い雪。“もうリトル比良の縦走路に出合うはずだが”と100m程進んだ所で、道がはっきりし過ぎてきた事、正面に太陽がある事から、既に縦走路に入って西に向かっている事に気付く。すぐ引き返し、よく地形を確認すると滝山ピークから20〜30mのべったりと深い雪に覆われている所が縦走路(分岐)と思われる。北方向には踏み跡もない。遠くにテープは見える。
北方向の雪の斜面を見当をつけ下る。100m程で植林帯となり、雪も少なくなり道が現れる。

 次のこんもりしたピークが嘉嶺ヶ岳である。東へ伸びる尾根は見通しがよく、「歩いてよ」と誘っているようだ。(この尾根は探訪シリーズの候補の一つ)

 鵜川林道から再び縦走路に取付き1〜2分の鞍部が鵜川越。そこから小さな谷(やがて田上川になる)に沿って鹿ヶ瀬へ下りる。途中で林道(たぶん堰堤工事用)に出合うがずっと山道を辿る。
棚田が現れだし、展望が一気に開けるところで、休憩。鹿ヶ瀬盆地(?)とそれを取り囲むヤケオ山・釈迦岳・武奈ヶ岳・釣瓶岳・蛇谷ヶ峰の山々が一望。
この風景はとても新鮮で感動的でもあった。

 鹿ヶ瀬集落の浄願寺の前にポンと出て、誰一人出会わない静かな ぶらり山旅の終了となった。
                        〈 報告 西村高 〉
<ひと言感想>
 山歩きの楽しみ方には、いろいろあることを教えて頂いた今日の山行でした。私には、ところどころの残雪とせせらぎの音で春を待つ雑木林のコントラストが、又、鹿ヶ瀬の盆地から眺める蛇谷ヶ峰、地蔵山、釣瓶岳など耳になじみで時には訪ねる地元の山々の全容がめずらしくもあり新鮮でどこか他の地方の山脈かのように思えたことが印象に残りました。有り難う御座いました。

 雪解けの瀬音軽やか滝山周辺
  敗けじと あせび、
   まんさく、しきみまで
    先を競って春告げる
                                     記:中西