<個人山行報告>
2003年10〜12月 ・中央アルプス南駒ヶ岳  ・経ヶ岳 
・リトル比良  ・スイストレッキング
中央ア:南駒ヶ岳〜越百山>
日程:2003年10月4日〜5日
谷内康.谷内里(山友)小野(山友)尾畑(雪稜)     尾畑:記
 山友会の谷内さんにさそわれ秋の中央アルプスに同行することにした。

10月3日
 夜8時.堅田を出発 中央道の中津川インターで下り.19号を走り大桑村道の駅で仮眠する(23:30)

10月4日
 AM6時 道の駅を出て伊奈川ダムへ向かう(標識が小さいので要注意)伊奈川ダムを過ぎ少し行くと登山口の駐車場に付く.既に10台程先着組がいた。
 6:50 朝食を済ませ出発する。今日は南駒ヶ岳(標高差1750m)〜越百山を縦走して.コスモ小屋泊まりの計画。ハードな計画に気合を入れる。左は空木岳方面.まっすぐ林道を40分程行くと越百山登山口に着く、さらに林道を進むとニワトリ小屋橋に着く.ここが南駒ヶ岳の登山口だ
 8:10 水筒に水を入れ出発する。地図上では点線に成って居るが、道は歩き易く危険な所も無い。10時頃からガスが掛かり出した、人と出会う事も無く静かな山旅だ。
 12:00 2400m付近で昼食を取る、ガスで何も見えない。2600m付近から岩場に成るが危険な所は少ない。ガスで何も見えないので頂上までが遠かった
 15:00 ようやく頂上に着いたが何も見えない.しかも時間が掛かった(いやな予感)風が強くハイマツが白く凍っている温度計を見ると−1°だった
 16:25 仙崖嶺に着く。いったん下ってからの登りはきつかった。
 17:30 やっと越百山に着いた。秋の日は短い.小屋までは樹林帯の下り、30分程で着くと思ったが小屋は見えない、ヘッドランプを付け下るが道が分らない、谷内さんが小屋に電話を掛けるとつながった(ラッキ〜、)小屋から三人程のオーイ、オーイ、の声を頼りにドッキングできた。
 18:15 小屋に無事たどり着けヤレヤレだ。小屋の主人は噂どおりの親切ないい人だ、叱られる事なく.夕食のおでんと天プラを温めてくれ.お代わりまで催促してくれる、リピーターが多いと言うこともうなずける。

10月5日
 朝起きると快晴、昨日登ったルートが全部見える。朝食を終えるとコーヒータイム.小屋の主人が豆から挽いてドリップしてくれる、なんとおいしいコーヒーに感激。昨日の越百山へ登り返し景色を満喫(やっぱり山は天気にかぎる)。小屋に戻り主人と雑談「また遊びにおいで」と見送って頂いた。気持ちのいいおじさんだ。
 9:30 昨日ハードだった分.今日はノンビリ下山。
 13:30 駐車場まで無事下山。帰り道.フォレスパ(温泉)に入り、中津川でそばを食べ.中津川めいぶつ栗きんとんを土産に、又一つ思いでに残る山行でした。
  紅葉を求めて
<福井・経ヶ岳> 
10月12日 曇り一時雨
                               やまもと:記
 会の例会のとき行きそびれてしまった福井の経ヶ岳に、やっと登る機会を得て心わくわくです。
 5時半こ国分を出発、小野で一人と合流して一路 目的地に・・・自然交流集会をサボっての山行は、多少後ろめたさはあるが堪忍してもらうことに(自分で決めてしまう)
 9時半こ保月コースの駐車場に到着、林道の高台にあるので市内が眼下に広がります。10時10分身支度を終えて出発。だらだら登りの歩き易い登山道を50分ほどで保月山に到着今日は 地元の大野市が紅葉登山を企画していて90名が登っているとスタッフの人の話し。

岩場に差し掛かったとたんに鮮やかな紅葉のお出まし、黄 赤 緑の見事なコントラスが描かれている。先週の三ノ峰から一週間でこんなにも違うものですね。
 ロープや梯子のある登りを登りきった所が杓子ケ岳なだらかな平坦地で休憩場所にもってこいの場所ですが、ガスで展望もないので通過する。中岳までは平坦な歩き、切窓のコルまで一気に降って頂上まで登り返しガスの切れ目から経ヶ岳の頂上が顔を見せます。笹原に覆われた堂々とした山容です。右手に紅葉した火口原の急斜面を眺めながら頂上を目指します。ここで90人のグループと遭遇、雨で濡れた滑りやすい登山道をこわごわ降りてくる年配の人が多くいました。

13時頃頂上に到着。さっきまで90人の人で賑やかだった頂上も我々ともう一グループだけ。のんびり昼食をと思った矢先に、にわか雨に見舞われて急いでお片付け。展望はまったくだめでした。
 滑りやすくなった登山道を慎重に降りて行きます。時折、薄日が漏れて紅葉が美しく照らされます。たち止っては、しばし紅葉した山肌を眺めながらの下山となりました。沢コースのあるブナ林も黄色く色付いています。今回は尾根コースの往復でしたが新線の時には沢コースを歩いて見たいですね。ブナの新緑と残雪の白さがマッチして素晴らしいとのことです。
 ゆっくりと紅葉を楽しみながら来た道を引返しました。15時半駐車場に到着。温泉に浸かって 天狗ソバで腹こしらえをして帰路につきました。
 今回の山行で今年の紅葉を初めて堪能できました。滋賀にもすぐ来ます楽しみですね。
20数年ぶりの <リトル比良>
日時:11月22日(土)
                               武藤:記
 大谷山山行が雨の為、急きょリトル比良に変更になり、偶然にも思い出のコースを歩く事が出来ました。
 7:00和迩駅集合に寝坊で遅れ、福野さんを自宅付近で待たせ、里山のお客さんや皆を和迩駅前で待たせてしまい済みませんでした。この時は、まだ雨は降っておらず北小松手前から山側に美しい虹が我々を歓迎?ところが今津を越える頃から雨足がマキノ町に近づくほど強くなり皆不安に、スピードを上げて走る先導車の山本車に電話、雨の無い比良山まで引き返すことに決定。
車中から唯一晴れ間の見えるリトル比良に登る事に決め、高島駅前に車を置き歩き出す。音羽の大炊神社から山田さんをリーダーにスタート。松茸山のロープ横の道を進み(誰かが松茸あるかなぁーと一人ごとが)花崗岩の風化地:白坂(高島在住の頃、良く子供達を連れて遊びに来た所です)を右手に近くの展望の良い場所で最初の休憩。懐かしい萩の浜や高島の町並みが展望出来る。少し登り、岳観音堂跡(石垣や灯籠等が残る)を過ぎると花崗岩の露出と岩が点在するヶ所を幾つか通過し、小さな岩の祠に石の観音様が安置された場所に出る。岩阿砂利山までの途中、岩陰で風を避け、軽い食事を取る。
オウム岩では、わずかの時間だが展望を楽しみ小雨と風で小休止のみで先に進む。
12時少し前に岩阿砂利山に到着、初めて全員で記念写真を撮る。誰かが又、虹が見えると言うのでシャッターを押すときれいではないが一応撮れている。今日は、もう何回、虹を見たのだろう?晴れ間の青空・雨雲・霧・小雨・虹と目まぐるしく天候が変わる!こんな山行も初めてだ?所々に紅葉がわずかに残っており、落ち葉の道に彩りを添える。

岩阿砂利山にて虹を見る
 岩阿砂利山を少し過ぎた場所で昼食を取るが、風の通る道端で食べていた人達が寒いと早々に歩き出す、年長の山田リーダーが、いたって元気で今日の早いペースで膝が心配だ? ここから鵜川越え迄下りだ、林道鵜川村井線は立派なアスファルトの林道となっている。20数年前、私(30代)が長男(3歳)を背負子に女房(20代)が娘(2歳)をザックの上に乗せこのコースを歩いた時は、まだ細い山道だった。今は、女房も人工股関節を入れた障害者となってしまい、もう二人でここに来る事は無いだろう。当時、岳山までの予定がリトル比良を縦走と計画変更が災いし寒風峠手前で親子4人でビバークする羽目なってしまい、往生した事が思い出される。幸いコース脇に無人小屋があり、もぐり込み無事下山する事が出来たが以来、山行は慎重になった。しかし、その小屋跡を探したが、ついに見つける事が出来なかった。
 滝山はコースから少し入った上に三角点があり何人かが登り、寒風峠を経て、涼峠に向かう。楊梅の滝の水源であるオトシの谷筋が良い。涼峠から何カ所かに地元の唄会の立板がまた風情を呼ぶ!展望台から楊梅の滝の間に獅子岩がこの時期(木の葉が落ちた)にだけ雄々しく見える場所があり私と本田さん里山の岡部さんの3人が見に行く。
 全員無事下山、比良山岳センター前の喫茶店でお茶を、比良トピアの温泉で疲れと汗を流し解散。今回の山行に声を掛けてくれた岡さん・同行の皆さんありがとう!
スイストレッキング>
 ユングフラウとマッターホルン周辺のトレッキング
日時:2003.10.19〜10.28
                                   藤田悦史 記
1.グリンデルワルド
 以前から一度歩いてみたいと思っていたが、突然1カ月前にスイスのユングフラウとマッターホルン周辺のトレッキングを計画した。ユングフラウのふもとのグリンデルワルトという町に電車で辿り着いた。冬期オリンピックのあったインターラーケンで登山電車に乗り換えて、標高約1000メーターのグリンデルワルドに辿り着く途中の、電車の窓から見える湖や山麓の景色は 日本では見ることのできない美しさだ。
 登山電車のユングフラウの山頂近く(標高3454m)と寒さと気圧が低いので普通の装備ではとてもながくいられるところではない。
 登山電車で下りてきた途中のプランデックからグリンデルワルドまでのトレッキングをした。このルートを歩いていると見えるのは、険しい山とのどかな緑に包まれた山麓の景色である。グリンデルワルトにもどるまで約5時間のトレッキングで見えるのは、緑、放牧している牛と羊。一切公告の看板のようなものもなく、静かな山に時折それらの首に付けているベルの音がこだましている。グリンデルワルトの町に、2、3日滞在していると、まるで昔の上高地にいるように落ち着いてくる。また日本のようにお金を両替するのは、電車の駅のようにどこで
もできて、手数料もとられないので安心だ。

2.ツェルマット
 グリンデルワルトから3回電車をのりついて、マッターホルン山麓のツェルマットにいった。ここで宿泊した山小屋ふうのホテルはシャワーしかなかったか二代目の女経営者かインテリアのセンスがよいのが、ドア、絵画か、照明から感じられる。この時期ヨ一ロッパに寒波が襲っていることもあり、この町はさらに寒くたぶん氷点下10度位だろう。
 持ってきた装備ではどこまで昇れるかわからないが、この町から山頂の方向に上った。しかしはじめから道は寒さで凍結していて、アイゼンを持ってきていないので、歩くのはむづかしい。途中でカリフォルニアからきたというアメリカ人と出会い、少し会話をする。昇っていくとときどきマッターホルンの姿が見える。カメラのシャツターを切るのだか、寒さのために電池が働かない。手とバックでカメラをあたためて、このトレッキングでとれた写真は、だから2枚だけだ。標高2000メーター付近で引き返す。帰り道は凍結した雪道に2度滑った。