捲土重来? 最期の花火? Victor RV-NB50-W

※本論の前に:申し訳ないが、当方Diply使いのため、iPodと繋げての使用感レポートはありません。戻る

 筒型の筐体側面に大口径ウーハーを配したラジカセ「ドラムカン」を彷彿とさせるiPodドッグ。CDも付いている。カセットは無くなった。
iPodを持ってないにもかかわらず、今回赤字にあえぐビクターへのお布施として購入。がてらにレビュー。

 というのは半分冗談だが、かねてより、AC電源専用設計のRX-PA7やPH-WCD950以外にも、各種イベントに持って行ける 乾電池で
駆動するジャンボラジカセは欲しかった。当然、初代ドラムカンも筆頭候補だったが、せっかくだからの限定色は変な値段がついており
二の足を踏んでいたところ、まさかのリバイバルを知ったというのが実情(メーカーは、本機に「ドラムカン」の名を冠していない)。


 


デフレ期に投入された「ドラムカン」は、かつての高級装備こそ無いものの、ダンサーが踊ってるようなズンドコ系の曲は映える 一点突破型のラジカセだった。
(駅前1分のトコに住んでた時は、いい迷惑だったケド)。

・届いての第一印象は、『図体の割には軽い』ということ。10kg以上あった「ドラムカン」に比べ 8.1kgと、2.5kgほど軽くなっている。
カセットメカニズムがごっそり抜けたからというのもあるだろう。

・ついでに全体的に小振りになってもいる。幅:690mm→666mm、高さ:239mm→231mm 奥行き:296mm→240mm
ウーハー:16cm→13cm。特に奥行きは、もう一本背面に筒状で付いていたダクトや、電源部が引っ込んだことで、より円筒形に
近くなった。しかし最大のウリ、ウーハーサイズだけは、ハッタリでも16cmを維持して欲しかったかも。リバイバルは、見劣りする
部分があっちゃイカンと思うので。

○ 立てて置けないこともないから、欲しいけど置き場に困るという人にはお勧め(?)だ。




・外観上の大きな特色は、先代同様に無骨さを強調したデザイン。まずCDやカセット、じゃなかったiPod蓋は、移動中不用意に
開かないためのロック付き。取っ手を兼ねたプロテクターグリル。六角レンチ使うビスも、シールで隠したりせずそのままになって
いる。あと、容器のキャップを模したボリュームなんてのもシャレがきいてる(先代のココは、+ジェリカン風味で更にアクが強い)。
ただ、前面スピーカー四隅の”なんちゃってビス”は、無い方が良かった。

  


・同時に本機は、iPodとのカラーマッチングにも気を遣っており、例えば電源コードやスピーカーコーンが白いのは言うに及ばず、
リモコンの受光部も黒塗りでなくミルキーホワイトになっているし、USBポートも蓋で目隠しされている。無骨に魅せるならUSBも
向きだしのままで良さそうだが、その辺はアップル社からの認証を得るための制約など色々あるのだろう。

  


× USBが傾(かし)いで付いてたり、プラ整形のバリが残っていたりしてるところは、さすが支那製だ。

  

・バックライトの視認性はまずまず。だが正直いうと、シーディオスやクラビアのように色の変わるバックライトを期待していた。

・音質について。S/Nは非常によい。「パワードウーハー」というくらいだから、てっきり大味な(ウーハーからは常時ぶ~んという
リップルノイズ、ミッドハイからは常時シャーシャーいってるような)音質を予想していただけに、意外や意外だった。これならば、
机やベッドサイドに置き、耳元で聴いたって気にならないレベルだ。ココが心配だった方には「大丈夫」、と背中を押しておこう。
枕元に置ける空間があるかは別にして。

・重低音は6段階まで調整可能。MAX時には、集合住宅ではほとんど近所迷惑のレベル。
シャカシャカ音の場合、発生源は比較的容易に突き止められ怒鳴り込まれれば終息するが、どっかでブンブンいってる低音の
発生源というのはなかなか判らない。知らずに隣人に音の迷惑かけたりせぬよう、じゅうぶん注意すること。

・外に出て鳴らしてみた。花壇や噴水のように、少し持ち上がった場所に置ければ問題ないが、上の写真のように地べたに置いた
場合、中高音が低音に負けている。本機にサウンドリフターは付いていない模様。フットを可動とし、角度を変えられないだろうか?

※ 持ち運びたい人に注意:
   側面グリルだが、ショックアブソーバとしての役割は無いものと思った方が良い。前後で素材の比重を変え、共振を抑え込む
   役割なのかも知れない。
   黒人ダンサーや「ザ・サーチャー」にあこがれて、肩に担いだりもしない方がいい。軽量化のため骨組みがこうなっており(↓)
   肩も手も痛くなるからだ。素直に付属のショルダーベルトを使おう。
     あと昔、「夏だ! ドラムカンの季節だ」、とかやってたわりには(うろ覚え)日常生活防水でない。



こういうところって、同じ材質ケチるなら、”なんちゃってハニカム構造”にでもすれば面白いのに。


※ FMラジオのサーチ性能は低いうえ。外部機器のノイズにもめっぽう弱い。具体的には、並べて置いたパナソニックのRX-DT9と、
     サンヨーのPH-PR910なら普通に受信している局が軒並みス キップされる。まさかチューナーが海外仕様じゃなかろうかとバンド
   を見るがそんなことはなく。なぜか放送大学(78.8MHz)だけはわりと良好に受信で きる。
     十分電波が強くないと 受信に値しないとみなす(敷居が高い)ようだ。

× 残念なのは録音できないこと。リモコンキーも見てみたが、USBにもiPodにも録音ボタンは見あたらない。

× AMラジオが聴けない。

× 電源が入っていると、タイマーが動作しない。

○ ウェイクアップボリュームはある。

× 外部機器と繋げられない。先代のドラムカンは、外部入力端子や光デジタル出力、マイク入力端子にマイクボリュームと最小限の
   拡張性はあった。軽量化と実売価格のため、あれば絶対使いでのある機能まで色々削ってしまった感は否めない。


こんだけ広い背中を持ちながら、入出力は電源供給とヘッドホン端子のみ

※ 時計用補償電池はない。ただし電池やコード抜いても、一時間以内に電源確保すれば時計は保持されるとのこと。
   こんなとこも、以前のX90とか造ってた頃のビクターならあり得ない割り切りっぷり。

× 「対応iPod 第何世代」 とか書かれても、一般人はわからないと思うのだが、どうだろうか。

× アルネオが蚊帳の外だ。

望 現在の音量が今何W(ワット)かを表示。

望 現在の音量をdBで表示。

望 WAVファイルの再生はしたい。

望  OFF中でも音量変更や電源ホールドは付けるべきでは。用途が用途なので。

望 「本機の電源を切るとプログラムは消去されます」 → 事前に用意しておくことはできないのなら プログラマブルという言葉を
   使ってはいけない。せめて「フタを開けるまでは覚えている」などのメモリは欲しいところだ。

望 このテの商品が出るたびに言ってるが、USBスピーカーとして使いたかった。



結論:

持ち運ぶパフォーマー御用達の機械ゆえ、いろいろ繋いで日常オーディオシーンの中核に据える役割を本機に担わすには重荷
(であるし、開発者へのインタビューでも判るとおり、元々そういう用途ではなかった)のため、これくらいにして置いてあげよう。

あくまでセカンドユース。

あれ? と、いうことは・・・
大艦巨砲主義の私がこのプロダクトに要求できる点は ない ということか。
というワケで、終わります。

ほとんどが据え置き、部屋間移動がせいぜいのAC電源専用設計モデルなら、重さを気にすることなくどんどんやっちゃって下さい。

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