もっと
本気を見せて欲しい、PCMレコーダー
追記:
一年が経ち、下記の後継機や廉価版(或いは適正価格版)も出ているが、いずれも本稿で取りあげるに値しない小手先変更品であり
私のポータブルDATは当分引退できそうにない(2007.12.29)。
DATの今後(のテープ供給)に不安もあり、年末年始のイベントくらいから徐々にPCMレコーダーに移行したいとは思っていたのだ。
ところが、現状ではあちらが立てばこちらが立たず、自分のメガネにかなう製品がない。そのためまだしばらくDATに頑張って貰うことにした。
以下 その理由。(URL、価格などは2006年12月末時点でのもの。実売やら希望小売価格やらが混在なのでご了承
願います)。
選外① ソニー PCM-D1
約20,0000円
WAVで録れるレコーダーはこれ以前にもあったはずだが、ちょーちん記事書くライターらによりPCMレコーダーの先駆
けとされている。
まったく個人的な好みの問題だが、あの薄ら笑いを浮かべたようなツラ構えが、なんかイヤ。男のアイテムはもっとこ
う、ソリッドで
あってほしいと思うのだ。
○キズに強いボディ
○共振/中抜け防止マイク
×デジタル入力がない(いきなり選外な理由)
×正直なところ、製造原価は幾らなのか教えてくれ・・・
選
外② アイリバー H120/140 製造打切
○
デジタル入出力完備
×が、その品質がよろしくない(ノイジー)
×その
せいか既に販売終了 品質に妥協しない身としては、買ったら絶対不幸になると直感的に確信、回避することに。
選
外③ (惜しい!!) ZOOM H4 3,6750円
http://www.zoom.co.jp/japanese/products/h4/
選
外が続くがマイナー所なのでURLを。なんだか内蔵マイクの配置がPCM-D1のパチモンくさいが
マルチトラックのイルミネー
ションキーに惹かれるモノがある。
○二つの楽器を個別に同時録音できる2トラックモード
○このサイズでバランス入力(XLR=キャノン端子)装備
○ファンタム電源供給可
×やっぱりデジタル入力がない
※マイク録音しかしない人なら、PCM-D1よりかは本機と外付け高性能マイクをセットで買った方が絶対お得っぽい。
選
外④ サンヨー ICR-S280RM 2,9800円
サンヨーといえば、昔
はデジタル入力付きのメモリーレコーダーも出していた(但しそれはマイク端子がなく見送った)のに・・・
○録再両対応の強力な頭出し機能
○
1ボタンで直前まで遡って聴き直せるリピート
×録音レベル手動調整不可
×低消費電力が、逆に不安(単4電池1本では、色々と無理をしていそうだ)
×外部メモリスロット無し
候
補① M-AUDIO MicroTrack 24/96 3,8500
円
http://www.m-audio.jp/products/jp_jp/MicroTrack2496-main.html
発
売元のWebサイトからでさえ探すのに苦労した。
○デジタル入力端子有
○マイク端子もあるにはある(キャノン端
子ではない)
○主要操作に専用ボタン
×起動に数十秒
×
ピークメータの精度が低い
×S/PDIF入力時、録音同時モニター不可(らしい)
×ファンタム電源が非力
候補② EDIROL
R-09 3,8000円
楽器屋の作ったPCMレコーダーということで、操作性の不評だったR-1の後継。
×ウィンドスクリーンはないのか
×有機ELの短命ぶりは考慮されているのだろうか?
×あの三脚が5600円てのはボッタクリ もっと正直な商売しようよ。
候
補③ SONOSAX MINIR82 9,5000円
http://www.gentrade.co.jp/Sonosax/SONOSAX.html
○
アルミブロックからの削り出しボディ
○192KHz 24bit録音
×ウチのWebサイト
並みの商品説明・・・
候補④ マ
ランツ PMD671 144,900円
○デジタル入力端子有り
×
だが96kHz非対応
候補⑤ TASCAM
HD-P2 15,0000円くらい
○192KHzまで対応
○ファイル名入力にキー
ボード接続可能
×表示部にバックライトなさげ(未確認)
・・・だんだん可搬型からかけ離れていくのでこれくらいにしておこ
う。ほかにも動画を表示できるなどウリにしているレコーダー
もあった気がするが、AVのVの方にAのコ
ストを取られた製品に仕上がってそうで、その懐疑が晴れるまでは手が出ない。
といっても、多少高くなってもAM/FMラ
ジオくらいはつけてくれればいいのにと思う。
それにしても、現在市販されている
PCMレコーダー当面の課題はデジタル入出力だろう。これが無いがために電気的特性は
DATより上にもかかわらず、その代替え品となり得ていないというのは実にアホらしいと言えよう。著作権? とりあえず、SCMSは
onにしておいて、基板のジャンパにon offの箇所をシルク印刷で判るよーにしといてくれれば全然問題ナッシング。
おっと、こんな輩のためにも「開封しただろシール」は貼っておきましょう。
ついでいうと、レコーダーの最終的な有り姿は駆動メカをなくしメンテフリーになること(信頼性の向上)にあると思っている私は
ポータブルのHDD内蔵型にはほとんど興味ない(コルグのMR-1/1000は、PCMを超えるスペックながらもこの点で選外以下)のだが、
アンチショックの加速度センサーを搭載しているのなら、いつ、どれくらいのGで衝撃を受けたかを本体にひそかに記録しておき、
修理の際、「あんた何月何日2回も通電中落っことしただろう」と、機械が文句言えるような仕組みも作ればいいじゃんかと思う。
あと、メーカーのデザイナーさんへひと言。子供向けよろしく録音ボタンが最初から赤く
塗ってある(M-AUDIO)のとか、ホールドキーの
ロック側に色つきシール(だんだん擦れて線が入ってくる)はご勘弁。
それはも
う21世紀のデザインではない。
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