ラジカセのELバックライト交換 -アノ頃の輝度をもう一 度二度三度-



交換前


交換後

早 速本題に入る。今回の生贄は、松下改めパナソニック電器になる予定の(←白紙に戻しません?)RX-DT901型。



まず交換に先立ち、輝度の落ちた元の ELシートを摘出。純正品へのこだわりがなければリード線を基板側に残して切断し、後で交換品との接続端子として使う方がラク。
(写 真のようにELシートのリードを根本から外すには、シールド版撤去とハンダ吸い取り器が要る。面倒な上にパターン剥離などのリスクを伴うため)。

元 のELシートは外気に直接触れぬようラミネート加工されている。裏が銀色なのは反射型兼用なのかとも思ったが、交換品の裏がそうでなくても特に問題は無 かった。

RX-DT901のELシート:長さ 15.5cm × 高さ 2.9cm。
(う ち、実質発光部は 15cm × 2.5cm)

必要面積が判ったらELシートを調達。




入手した ELシート。写真で見ると表面のスレが酷いB級品のようだが、組み込み時の発光面が直接目に触れるわけじゃないので構わない。




カット時 の注意として、電極が必ずセットになるように切ること。上の例で示すと、もし真ん中からタテに切った場合、右半分は、左端の電極とセットになってないから 使えない。
真ん中から横に切れば、どちらも電極が2種類あるので上下共に使える。






仮にセッ トしてみたところ。




正常な点 灯を確認。使用したELシートの色はグリーン(NGR)。





し かしここで問題が発生。


上で動作確認したハズなのに、組んだ後に電源を入れるとなぜか「ピー」と言うだけで点灯しない。フロントを外 してELをつつけば一瞬付く。接触不良だ。



こ れが元凶。元凶といえば背景の人、偽装請負発覚してなお居座るつもりであるらしい。盗人猛々し。

じ つは発注時、有料オプションで「リード電極圧着加工」なるモノを選んだのだが、その加工が不完全だったようだ。思い返せば、購入してスグの動作テストで反 応しない時が何度かあった。この時に疑うべきであった。

接触の悪いリードを剥がす際、蛍光部も一緒に剥げてしま い、分割した二枚のうち一枚をダメにしてしまった。しかし元々はナンセンスコール防止のためのサービスだったのだろうからそれにクレームを付けるっての は、ちょっと。
気を取り直し、残りもう一枚に賭けることにする。

悪いことに、付属で付いて くるはずの(たぶん導電性)粘着テープは、端子加工を選んだ場合は添付されないのか、シートの入ってた袋を逆さにしても出てこない。仕方なく、普通の金属 テープの切れっ端を使って圧着(ELは熱に弱いので、リードを引き出すにはこれ以外にない)。糊が導電性でないので、リード線の被覆を多めに剥がし 充分な接点を確保する。そうすればこれでも特に問題なかったので、ここにたどり着いた方には是非自力での圧着をお薦めするものである。





転んでもタダでは起きぬ。今度はカッ ト面の酸化による劣化を多少なりとも抑えるべく、元と同様ラミネート加工っぽいことをしてみる(ブックカバーを使用)。多少気泡が入ったが、点灯させてみ れば何ら問題なかった。




最初のトラブル究明に神経をすり減ら し、最後は遣り方がだんだん手抜きになってきたの図。
右下のEL励起用トランス部は、わざわざ独立基板+抑振ゴムでフローティング処 理してあるのが判る。




完成。オリジナルより緑がかっている のは私の好みでワザと。私がかつて別項 PH-PR950に求めたのはこんな色だったと思う。
因みにELの、色調整をしない素の色はブ ルーグリーン(も ちょっと青い)だそうだ。輝度優先の向きにはそちらを選べばいいだろう。

結論:十数年前の ラジカセを、こうしてリペアでもしないと代わりが存在しないこの状況を、まず何とかしてもらいたい > パナソニック電器殿(←やっぱ この変更 阻止しません、株主さん?)



番外:電球をLED化

こちらはアイワのCSD-SR80型。バックライトが片方切れたままなので、LEDに換装することにした。



電球を取り除く。



上は元付いていた電球。下が電球色の3mmLED


 

LEDの定格電流に見合った抵抗を噛ませる。我ながら なんてアバウトなブリッジだ・・・



純正でないので多少傘が掛かってしまうが、球切れの交換の手間を考えれば省ける。

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