国鉄(インチキ)車両図鑑-1
形式オハニ11




オハニ11形式は準幹線の急行・準急列車に使用されていた在来の客荷合造車を置き換える目的で、昭和34~35年に製造された。

オハニ11(1~55)



オハニ11・100番代(101~123)



の2グループに分けられる。
100番代車は、0番代の新造と並行して、既存のナハ11形式から改造された形式で、外観上はWCの位置で判別出来る。

当初は松本や長野、東京の尾久に配置され、急勾配で定数制限の厳しかった中央本線準急「穂高」や信越本線急行「白山」、準急「白樺」等に多用された。



後に0番代車の大半は郵荷合造車、オユニ11(後冷改・スユニ11)に改造され、郵荷輸送の末期まで準幹線を中心に運用されていた。

スユニ11(1~24)



100番代はほぼ全車が出雲市、鳥栖、鹿児島に集結し、昭和53年まで急行「さんべ」や久大、肥薩、吉都等、九州各線の普通列車に使用されていた。
0番代、100番代共、救援車等に改造された一部を除き、昭和59年までに全車廃車された。

オハニ11形式編成例