起点・越浦

まず右の図を見て下さい。

上下の図は同一地点のランドサットです。上は硫黄輸送の盛んであった昭和２０年代終わり頃、下は現在の図です。
軽便鉄道時代、豊電の越浦駅は国鉄駅から３００メートル程離れた位置にあり、国鉄駅構内に入って行くのは積換えの硫黄貨車のみでした。
越浦駅構内には豊電専用の島式ホームの他、飯原に集貨される硫黄や、マンガン鉱を輸送する「津成鉄道」のホームも併設されていて、ちょっとした軽便鉄道のジャンクションとなっていました。

下の図は改軌後、貨物輸送はなくなり越浦～豊米間の旅客輸送に活路を見出している現在のものです。現在ではＪＲ駅構内の積換えホーム跡地に豊電ホームが設置され、乗り換えの便が良くなりました。かつての車庫があった辺りは、道路の立体交差化によってすっかり面影がなくなっています。ヤードや駅舎跡は売却され、現在では集合住宅や事務所が建っているのが見えましょう。