将来の羽根鉄道




ここにお目にかける車両は、二千何年に導入予定というべきものではありません。現在の技術と常識から推し量った「将来の車両」のモックアップです。
今後の羽根鉄道は「環境への配慮」と「更なるコストダウン」の二つのパラメータに沿って車両を増備して行く事になるでしょう。
環境への配慮とは、言い換えれば「自然が自浄能力を発揮できる程度に排出ガス等を押さえる」と言う意味です。更にコストダウンの事を考慮すると将来的には電化が最も望ましい形態であると言えるかも知れません。
しかし、羽根鉄道の輸送密度を以って様々な地上施設や架空線を維持する事は、コストダウンではなくむしろコストアップとなってしまうに違いありません。現在使用中のキハ1000系の運転コストは、JR北日本のN735系電車のそれと比較して僅か12%の増。701系電車と比較すると実に7%増に過ぎません。つまり気動車のコストは非常に下がっていると言えます。
現在ドイツ国鉄で好成績を上げている「蓄電池式電車」が、弊社の将来を照らして行くかも知れません。


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上の図は、低騒音低燃費のケロシンエンジンでダイナモを回して走行電流を得る「弁当持ち方式」の電車です。


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変わってこの車両はパンタグラフを備えています。電化線を走行する時は架線から電流を採り、非電化線を走行する時は蓄電池で走る方式です。



現用車両が寿命を迎える2020年頃は、羽根鉄道は一体どうなっているでしょうか?私個人としては、非電化高規格路線として発展して欲しいと思っているのですが、あるいは「雑草の生い茂る土手」に変じているかも知れませんし、もしかしたら全自動運転のガイドウエイバスの軌道に改造されているかも知れません。
桑田変じて蒼海と為す。目下誰にも予測のつかない将来に向けて、今の内から手探りながらも布石を打っておいても罰は当たりますまい。