現用車両

平成13年10月1日現在



41-1 形式キハ300(301、302)
     キハ301(←国鉄キハ10 45)
     キハ302(←国鉄キハ10 173:廃車)



輸送近代化のため、1976年6月に国鉄から払い下げを受けた車両です。エンジンはDMH17-C。変速機はDA-1を搭載しており、性能的に現在の水準から大きくかけ離れています。2001年に入ってキハ302は推進軸折損事故を起こし再起不能となったため、廃車されました。
塗装は入線時に羽根鉄道標準色(空色/クリーム塗り分け)でしたが、予備車として残存するキハ301については、気動車旧標準色に戻されました。



44-1 形式キハ500(501、502)
     キハ501(←西日本急行鉄道RB101:かすみ)
     キハ502(←西日本急行鉄道RB102:ゆうぎり)




上述のキハ302推進軸折損事故に伴い急遽購入する運びとなった新鋭車両。エンジンは米国カミンズ社製を搭載し、高出力低燃費。入線を記念して個々の車両の愛称名を公募した所、上記のような名前がつきました。2001年5月下旬から運用を開始しており、それに伴うダイヤ改正も実施されたのは記憶に新しい所です。
車内アコモデーションは転換式クロスシート。便所を装備した車両は、羽根鉄道では初めてとなります。入線に当たって、ワンマン設備の追加、デッキ部と客室を分けるパーティション、スノープラウステーの設置などの工事が施行されています。



45-1 形式キハ1000(1001-1101-1201、1002-1102-1202)
     キハ1001編成(←西日本急行鉄道キハ8001:あかね)
     キハ1002編成(←西日本急行鉄道キハ8002:うすずみ)



2001年11月4日より開始されるJR直通快速列車運転に伴い、キハ500型導入で実績のある西日本急行鉄道より購入した優等列車用気動車です。
三両固定編成で、実際の運用では、三両の羽根側にキハ500型一両を併結して四両編成となります。車内アコモデーションはJR特急電車並みで、既に一般運用で乗客の意見を聞いた所上々でした。11月以降も社線内運用に就く他、沿線の学校等から団体輸送の問い合わせが増加しています。どうも沿線の子供にとってこの車両のデビューは一大センセーションだったに違いありません。



43-1 形式DB20(201)
     DB201(1962日立)



1953年製蒸機改造DL、DB101は輸送力改善に役立つはずでしたが、トランスミッションに難がある上に牽引力が弱かったため、その代替機として日立製作所から購入しました。
同機は一応新造車となっていますが、実態はビルマ(現ミャンマー)国鉄向けに製造されたものの先方のキャンセルによりストック品となっていたものです。当然ながら入線に当たっては改軌(1m→1067㎜)自動連結器への取替え等の工事を施行しています。
現在では貨物輸送を廃止しているため通常の出番は殆どありませんが、冬季の排雪列車や新造車の授受など、本線上に姿を現す機会も稀にあります。



42-1 形式DB10(101)
     DB101(1953森製作所)




弊社のマスコット。森製作所製の蒸機改造DLです。
運行経費と保守費の軽減の切り札として登場し、当初は旅客、貨物、混合列車の運転に気を吐いていました。しかし実際には各部の構造に多少の無理があったようで、特に動力伝達系や冷却器系に故障を起こしがちであったと聞いています。上記のDB20が入線すると第一線を退き、休車となっていましたが、2001年夏にエンジン伝達系のレストアを行い、車籍を復活させる事が出来ました。今後は時折本線上で保存客車を牽く姿が見られるかも知れません。