狭軌軽便国電の一派





ヶデハ2320/ヶクハ2340→ヶモハ31/ヶクハ35→ヶクモハ11/ヶクハ15
国鉄軽便線(旧省営狭軌線)の電化区間である嶺積軽便線に充当する為製造された、半鋼製車である。
上段は昭和6年製造の前期型。下段は昭和8〜9年製造の後期型である。正面雨樋や側面リベット、省線30系電車を真似た窓配置の差異で判断できる。


左から、ヶモハ30(登場時)/ヶクモハ10(旧ヶモハ30、片運改造)/ヶクモハ12(旧ヶモハ32)
上記のヶモハ30系の両運車。昭和9年の製造でリベットは見えない。後に嶺積軽便線電化区間が常時3連化(Mc/Mc/Tc)された昭和30年に、ヶクモハ10の一部は片運化された。
右端のヶクモハ12は、ヶモハ30系の増備車として昭和14年に製造された。同系のクハと共に大きな改造を受ける事無く、同線の改軌まで他系列と共用されていた。


左から、嶺積電気鉄道デ1/ヶクモハ14/ヶクハ17
私鉄の嶺積軽便鉄道が電化した際に自社発注した大型ボギー電車。嶺積電気鉄道が国鉄に買収された後は、ヶモハ30系と同等の電装品に換装されてヶモハ20を名乗った。
後にヶクモハ14と改称し、昭和41年には全車電装解除してヶクハ17となった。