日付 | 2012/07/28(土)-29(日) |
天候 | 28日 晴れ午後から時々曇 29日 晴れ午後から曇 |
パーティー構成 | 3B・おれ |
アプローチ | 29日 国府津駅[6:45]==芦安駐車場[9:30] |
ルートと所要時間 | 28日 芦安駐車場[10:10]==[11:00]広河原[11:05]--《2:05》--[13:10]白根御池小屋(BC設営 幕営) 29日 BC[2:00]起床[2:50]発--《1:55》--[4:45]Dガリー大滝基部(アンザイレン)--[4:55]ピラミッドフェース4P〜トラバース1P--《1:35》--[6:30]下部フランケ3P〜トラバース2P--《2:15》--[8:45]Dガリー奥壁3P[9:05]--《1:55》--[11:00]終了点[11:20]--《0:20》--[11:40]北岳山頂[11:55]--《1:05》--[13:00]BC/撤収[13:35]--《1:15》--[14:50]広河原==芦安駐車場 |
ルート情報 | 今更って感も多々ありますが...。 【下部岩壁へのアプローチ】 ・ 雪渓を辿るこの時期、日が昇らない暗い時間にアプローチするとバットレス沢の大岩を見つけずらい。50m以上の照射距離があるヘッデンがあるとうれしい。 ・ この時期でもC沢以外の沢は水流がなく且つC沢の水流が豊富なので、沢の音を目安にしてもよい。 ・ 下部岩壁 C及びDガリー大滝などにアプローチする場合、C沢と隣り合わせのD沢との間の尾根を辿るはっきりとしたトレースを利用する。一般者が入らないようにロープが張ってあるので目安にはなる。 【下部フランケへのアプローチ】 ・ ピラミッドフェースの崩落したハングまで4P伸ばして、4P目のままガレのバンドをDガリー側にトラバースした。五尾根支稜やDガリー大滝を辿るより楽しいが、先行Pがいる場合など崩落したハング帯からの落石に注意が必要となる。 ・ 四尾根を登る2PTは五尾根支稜からアプローチしていた。 【下部フランケ】 ・ 1P目の取り付きはイマイチ不明瞭。そこそこの傾斜で残置がある細かいスラブを攀じったのでトポでいうX級−のグレード的には正解だと思いますが。 ・ 1P目終了点にある箱型の岩はビレイ時の腰掛けに最適なのですが、気軽に座ると僅かに動くので注意が必要です。 ・ 3P目終了点からトラバースしてしまった。この地点からのトラバースは20m程バンドを水平に伝い、下方が切れ落ちてきたらV級−程度の草付をDガリー流心のテラスまで左上する。 【Dガリー奥壁】 ・ 取り付きに平坦なテラスがある。テントは無理だがツェルトならなんとかって程度。 ・ ハングを越えてクラックの中間部(残置あり)まで伸ばせば、3Pで抜けられる。 ・ 最終ピッチの下部のチムニーは狭く傾斜がある。残置もあり、上部チムニー時にキャメ#1か#2程度があれば十分なので、不要なカム類や装備はザックに収納してしまった方が攀じり易いと思う。 * 文中のピッチ数は今回実際に切った数。ピッチグレードはトポを参考にしながらも自己評価したものです。 |
報告&感想 | 客先の夏休みが7/28からなので梅雨明け週の土日月のタイミングで横尾本谷を詰めて南岳〜西穂のソロテン縦走を密かに企てていたが、3Bから「北岳なら付き合うよ」と、誘われてるんだか誘ってるんだか判らん内容のメールで北岳に変更。今年もまたソロテン縦走はお預けになってしまった。このルートは秋になったら入ろうか。 【 28日 】 金曜日は職場の懇親会のため、土曜日朝発で白根御池小屋まで入山してBC設営のみの行程。 3Bを国府津駅[6:45]にピックアップして芦安に向う。梅雨明け後の最初の週末なので駐車場の混雑を懸念していたが、到着してみると当然だろっといった感じで日帰り温泉周辺の路肩に車が溢れている。下に停めればバス乗り場までの歩きが辛い。半分ナゲヤリ状態で第一駐車場まで上がって行くとやはり満車の看板。係員に抑止されどこまで行くのか尋ねられたが、広河原までと返答すると奥に1台分空いているとの事。こんな大混雑の中で第一駐車場に停められたのはラッキーでしたね。芦安[9:30]着[10:10]のタクシーで広河原に。早々に歩き出すが今回もまた車酔いしたようで、歩いていて気持ち悪い。3Bに先行してくれと伝えて3回ほど休憩を入れ、2時間5分で白根御池へ。気持ち悪くて休み休み行ったけど登攀具を背負ってこの時間なら、体調万全で登攀具なしの幕営装備だけなら1時間半ってトコだろうな。 白根御池では先行した3Bがテン場の確保と生ビールを頼んでいてくれて、到着してスグに一杯。BCを設営後そのまま夕刻まで小屋前のベンチで往来する登山者を眺めながら過ごしました。Tシャツにビール。アルパインだと時間に急かされて夏も冬もあまり変わらないけど、こうやってのんびりしてると夏山気分を満喫してるなぁって感じでしたな。[19:00]頃就寝。 【 29日 】 [2:00]起床の予定だけど腰が痛くて10分前にテントから抜け出してトイレに行ってタバコを1本。テン場を見回してもこの時間に灯が入っているテントは一張りだけ。昨日何気なく気にしていたけど登攀具を装備したPTは見られなかった。今日の登攀隊は少ないのかもしれない。お湯を沸かしフリーズドライの軽い朝食を摂る。お互いいつものメニュー。このあたりは夏も冬も変わらんな。[2:50]アタック装備でBC発。 15分ほど水平道を進むと二俣。大樺沢はまだまだ雪渓が残っていて、夏道が埋もれているので雪渓の中央部のトレースを辿る。しかし八本歯のコルに向う呑気な行程ではないため、途中の分岐の目安となるバットレス沢の大岩更にはC沢出合を見出す必要がある。20分ほど登った頃から左岸を注意しているとヘッデンの光がようやく届く50mほどの距離にぼんやりと大きなバットレス沢の大岩が確認できた。暫し進むと沢の音も聞こえ始め、水流も確認できたタイミングで雪渓からガレ場に移りC沢出合。出合で休憩したいた先行PTは遠藤ガイドの4人PT。遠藤ガイドPTは五尾根支稜から四尾根に向うとの事。俺らもハーネスとヘルメットを装着してC沢右岸の尾根についた明瞭な踏み跡に進む。一般道となんら遜色のない踏み跡なので一般登山者が紛れ込まないようにロープが張ってあるが、これでも入ってくる人がいるんだろう。東の空も白み始める頃、多少のザレ場や岩場を経て潅木帯を抜けると視界が開けて下部岩壁が目前に広がる。この岩壁は何度見てもモチベーションが一気に高まるのは俺だけじゃないだろう。 Dガリー大滝の基部でアンザイレン。どこから取り付くか考えていなかったが、下部岩壁は十字クラックの左、浅い草付きルンゼ状のピラミッドフェース1P目から取り付く。見た目は簡単そうだが、朝一だからか意外にキビシい。W級程度ってところかな。ピンは見受けられるが以前登ったのとちょっと違う感じで、ビレイ点もなかった。帰ってから写真で確認したら、左側のコーナー状の凹角が本来の1P目だった。でもこれもアルパインって、ね。 ** 以降写真欄に記載します。 手抜きだな(汗) 久しぶりのアルパインクライミングでしたが、初日は入山のみで養生し気合も体調も万全の体制で臨めました。 ガスが掛かり始めた最後の1Pは2人とも疲れ気味で早く抜けたい雰囲気になってしまいましたが、下方を見れば遥か下の大樺沢の雪渓、同高度の稜線には登山者が歩き、すれ違う登山者には登っているのを見ていましたよと話しかけられる、岩に支配された滝谷とは一味違うこれが北岳バットレスの醍醐味なのでしょうね。 次の北岳はピラミッドフェースかな(笑 今回挨拶を交わしたパーティー:遠藤ガイド他1PT |
1日目 |
広河原〜白根御池小屋 BC設営 [ 2時間 05分 ] |
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うーん、らっきー以外の言葉がない(笑 下の駐車場には停めたくないよね。 |
昨年まであった建物がなくなって、 駐車場が広くなっています。 |
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[9:10]発のタクシーで広河原に。 一見山ボーイ風だが、中身は濃い登山者(爆 |
[10:00] 広河原 早朝のタクシーはバンバン飛ばすけど、この時間は対向車もいるし一般観光客も乗るのでゆっくり走るようです。 |
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[13:10] 白根御池小屋 今年もタクシーでの車酔いは避けて通れなかった(汗 先に到着した3Bはテン場の確保と生ビールを注文していてくれた。 |
今回のBCは湖畔のここ。 |
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今は一張りだけど、夕刻には涸沢のようになってました。 |
BCを設営して[18:00]頃まで、まったりのんびりと夏山を満喫しました。って、ただ呑んでただけだけど、これがソロだと話し相手がいなくてツマランだろうな。 |
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2日目 |
BC〜下部フランケ〜Dガリー奥壁〜北岳〜BC撤収〜広河原 [ 12時間 00分 ] |
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[2:00]起床[2:50]発 |
C沢右岸のトレース 踏み跡はしっかりしているので、ヘッデン行動でも問題なしです。 |
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日の出前の鳳凰三山 |
下部岩壁をピラミッドフェースからアプローチ 五尾根支稜やDガリー大滝より難しいですがそれでもW級ほど。 |
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十字クラック |
五尾根支稜の左上ランペ 遠藤ガイドPTはフラットソールに履き替えていましたが、後続PTはアプローチシューズのままでした。見ていると一箇所悪そうな感じなので、アンザイレンした方が無難かもしれません。 |
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(ピラミッドフェース 1P目) 1P目 W級 40m 見た目は簡単そうな浅い凹角を直上し支点を構築してビレイ。 3Bは右(黄色線)に上がったが、左(水色線)に寄れば立木に残置スリングあり。 簡単そうだけど朝一のオープニングピッチなので意外に躊躇したりしますが、でも実はこのルンゼ状じゃなくもう一つ左にある凹状が正規のピラミッドフェース1P目なんだよな。まぁどちらからいってもグレード的には変わらないと思いますが...。 |
カムでビレイ点 |
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(ピラミッドフェース 2P目) 2P目 U級 45m 草付バンドを左へトラバースして岩角でビレイ。 |
バンドは安定しています。 遠景に五尾根支稜を登るPTが見えます。 |
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振り返るとこんな感じ |
このまま行けばDガリーですが、コンテで歩くのもつまらないのでピラミッドフェースを続投して崩落したハング帯へ。 |
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(ピラミッドフェース 3P目) 3P目 W級− 40m 左右の小ハングを縫って草付フェースを直上。 |
(ピラミッドフェース 4P目) 4P目 W級− 40m スラブを右のハングに沿って崩落ハングのバンドまで攀じり、ガレのバンドをDガリーへトラバース。 この2Pはスラブですが、カッチりとフリクションが効きますからウォームアップには最適でしょう。 |
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五尾根支稜 |
残置を追えば問題なし。 |
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崩落ハング下のガレのバンド 初めて来た時より歩きやすくなっている気がするが、ちょっと小規模な岩雪崩を起こしてしまった(謝 今いる場所に残置支点があったはずだが、今現在は何もなし。 過去の記録→ 【お茶の時間】 北岳バットレス4尾根 |
バンドからの落石があるのでビレイヤーは注意が必要です。 3P目を左上する事も可能ですが、落石を考えると3Bがいる場所がベストなビレイポイントだと思います。 |
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(Dガリー) 5P目 V級− 35m 草付き帯を下部フランケ基部まで (下部フランケ 1P目) 6P目 X級 30m 傾斜があり残置スリングが下がっている細かいフェースを草付きバンドまで直上して、バンドを右にトラバースし凹角下まで。 いまいち取り付きが判らず、トポを見るとX級− A0とある。とりあえず短い間隔でピンがあるフェース(黄色線)に取り付いたが、出だしにバンドからフェースに上がる一歩と細かい手足のホールドで結構厳しい。他のサイトではX級−程には感じられなかったとの記載があった覚えがあるが、X級−A0ならこれ位はないといけないだろうとそのまま続行。下山後調べてみると廣川さんのチャレ本は水色線を辿っているようだし、写真を確認して見てもこちらにも残置が見て取れた。でも下部フランケに来る人なら水色線より俺が攀じった方が楽しいと思うよ。 写真でしか確認できていないが、緑○の箇所に×マークが書かれているみたい。これは偶然の産物なのだろうか? ⇒ |
トラバースに入った地点から さすがにフェース中は撮影する余裕はなかったです(汗 ×マーク |
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トラバースした先の1P目終了点 ○は残置支点とスリング 矢印の岩が動きます。腰掛ビレイには最適なんだけど...。 |
手がないとか文句言ってる3B(笑 |
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抜けたイボイノシシがスリングにぶら下がっていたので回収中&そのスリングがタイオフされていたハーケンがスポって抜けたので打ち込み中。 |
(下部フランケ 2P目) 7P目 W級 45m 出だしの凹角上部で左に出て草付きフェースを直上し、 再び2つ目の凹角上部で左に抜ける。 出だしの凹角の左フェースにアブミ状のスリングが残置してあるから、ちょっと怯んだけどそんな必要は全くありませんでした。 |
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アブミ状スリングがあるって事は本来はフェースから行くのかな? いや違うだろっ!? |
2つ目の凹角 凹角の中に草が茂っているので気を抜くと滑ります。実際、ビレイ中に変な叫び声が聞こえたんだよね(爆 |
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(下部フランケ 3P目) 8P目 W級 40m 凹角上部のクサビハングを左に出て、傾斜の緩いスラブ状を直上 凹角出だしの左右の壁は細かいホールドしかありませんが、それほどムズいピッチじゃありません。足が痛いだけです(^^); |
上部のスラブ状 |
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八本歯のコルが同高度になってきました。 一般道の階段を上っている登山者に手を振ったんだが敢無く撃沈。 |
ここまでくるとDガリー奥壁のハング帯が見えてきます。 |
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みょーなムーブをしてるようですが、写真撮影のためだけです(笑 |
(Dガリーへトラバース) 9P目 V級 45m 草付きで外傾しているのでちょっとイヤらしいバンドを左上しながらトラバースし、Dガリー流心部のテラス状の残置まで。 下山後にトポを見るともう1P伸ばすみたいでした。しかし現地ではどこを登るのか見出せなくてトラバースに入りました。 |
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20mほど水平に行ってから左上に登りました。 下方は切れている様子です。 |
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しっかりした支点があったので、本来下部フランケを4P登った後、下降気味にトラバースしてくるのでしょう(たぶん |
(Dガリー) 10P目 V級 60m コンテでも問題ない草付きのガリー内を奥壁ハング下の取付まで 50mでは届かずに10m弱伸ばしてもらいました。 |
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「ちょっと待って、伸ばすから」 |
(Dガリー奥壁 1P目) 11P目 X級+ 40m 大小4つのハングを乗り越して、クラックが伸びる草付きフェースの中間部の残置まで。 トポだとハングを乗り越した地点にビレイ点があります。 |
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出だしの何気ない1段目も意外にバランシーでした。 |
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「なるほどっ」とか云いながら抜けていった3B。豪快じゃなく結構バランシーな乗越しが必要です。 最後のクラックにかましたカムにロープが挟まり、その解除で疲れちゃいましたが、このピッチをリードしてくれて感謝です。 |
シュバルツカンテと合わさって確認しづらいですが、スカイラインは四尾根のマッチ箱の懸垂ポイントあたりです。四尾根PTが懸垂準備しているのが見えたのですが、撮影時は懸垂が済んだ後でした(汗 |
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スラブですがクラックを使えるし傾斜もないので快適って言葉以下かな。でも足が痛い。 |
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ハーケン2本とキャメ#3のバックアップ |
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四尾根マッチ箱 |
(Dガリー奥壁 2P目) 12P目 W級 40m 草に埋もれたフィンガーサイズのクラックからバンドを右に移り、ピトンが目立つ浅すぎるフィンガークラック(岩溝)が走るスラブを5mほど直上して、草付きフェースを城塞基部まで。 |
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いずれのサイトにも手がない足がないと書いてあった記憶があったので最悪はピトンを踏んで行こうと意気込んで(?)いましたが、傾斜もそこそこで、よく確認すれば粒カチも意外に点在してるのであっという間に抜けちゃいます。実際、フェースのスメアのフリクションはイマイチですが、カチに乗ればばっちり効きます。カチフェース好きの俺にとってはもう少し距離があると楽しいんだけどなぁ。 |
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スラブ上の草付きフェース |
城塞 下部のチムニー |
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残置2枚の12P目終了点 |
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(Dガリー奥壁 3P目) 13P目 W級+ 45m 傾斜があり窮屈なチムニーから城塞中央のガバ系チムニーを抜けて潅木帯にてビレイ。(実質の終了点) 下部のチムニーはそこそこ残置がありますが、傾斜があり狭いのでザックが邪魔でひじょーに疲れます。右のフェースもかなりのスラブなのでチムニーが正解なんでしょうね。 |
束の間、ガスが切れた一枚 いい感じですね。 |
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一昨年の崩落現場 崩落前はここにもチムニーがあったんですね。チムニーがあった垂壁には残置ピンが確認できますよ。 |
上部のチムニーも傾斜がありますが、手や足、残置も多々あり、疲れてなければ余裕です。 |
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四尾根 枯木のテラスからのトラバース箇所 実際はなんともいえませんが、スラビーなフェースのシビアなトラバースになる気がします。遠藤ガイドの話ではピンを1本打ってきたそうですが、高度感があって慎重にこなす必要があるようです。 |
下から見るとこんな感じです。 アンダーもあるようですが微妙な効き具合っぽいですね。 赤○は枯木のテラスの枯木 |
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上部のチムニーの抜け口から |
Dガリー奥壁 終了点 終了点のテラスはこの上にあります。 |
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中央稜 |
北岳山頂へ 一昨年はヘッデンでしたね。 → 【お茶の時間】 北岳 バットレス 第四尾根 |
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北岳山頂 お弁当食べてる登山者がたくさんいられます。 うー腹へった。 |
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肩の小屋 時間的には余裕があるのですが、それでもゆっくり歩こうとしないのはいつもの事でしょう。 |
久しぶりの長丁場のアルパイン、お疲れ様でした。 夏山さいこー(たぶん |
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→→→ 【おまけ】 中央稜のハング帯の拡大を更に拡大すると...。 |
相当大きな岩なんだろうけど、自然ってすごいですね。 |