日付 | 2010/11/28(日) |
天候 | 11/28日 曇(取付地点 気温-4℃ / 風強し) |
パーティー構成 | 3B(CL)・俺 |
アプローチ | 11/27 こうの==[21:00]国府津駅==[23:00]道の駅こぶちさわ(車中泊) |
ルートと所要時間 | 11/28 [4:00]起床[4:45]発--《0:30》--[5:15]美濃戸[5:35]--《1:30》--[7:05]赤岳鉱泉[7:30]--《0:25》--[7:55]中山乗越--《1:10》--[9:05]中山尾根取付[9:30]--《3:50》--[13:20]終了点横岳稜線--《1:00》--[14:20]行者小屋[14:50]--《1:15》--[16:05]美濃戸==帰路 |
ルート情報 | ・ 美濃戸の先、北沢堰堤から10分ほど歩いた辺りから積雪あり。 |
報告&感想 | 暑い夏を経てまだ身体が冬山に切り替わらないままじゃダメでしょ!?って事で雪上訓練を兼ねて早々に中山尾根に入ってきた。 スタッドレスも履いたしチェーンも持った。美濃戸まで入る準備万端整え、雪道を期待しながらいざ林道に進むが雪がない。氷もない。すんなり美濃戸まで辿り着いてしまった(寂 赤岳山荘の駐車場には10台ほどが停まっている。久しぶりの冬靴を履いて北沢に踏み出すが、夏の時期はアプローチシューズばかりだったので冬靴で踏みしめる感触がぎこちない。 冬型の気圧配置だから仕方ないと思いつつ、晴れてくる予報に淡い期待を掛けるが山はガスの中で小雪も舞っている。堰堤を過ぎて2つ目の橋を渡った辺りからようやく積雪を踏むようになる。程なくして赤岳鉱泉到着。テン場には5張りほど。ハーネスを着けて再び。中山乗越から薄い踏み跡の中山尾根に分け入る。アイゼンの跡を見ると先行Pがいるようだ。1時間ほど樹林帯を登ると枝越しに先行Pのリードが見える。取り付き手前の狭い稜上で装備を着けて暫し待機。時折青空も垣間見れるがガスが抜ける気配がまるでない。先行Pのフォロアーが離陸するタイミングで取付に移動してアンザイレンし再び待機するが風が強い。気温は-4℃。 しかし、出だしから先行のフォロアーが難儀している模様。いろいろ試行錯誤していたがギブアップ宣言してしまった。リードの方も懸垂で降りてきて下山していった。話を聞くと横浜の還暦の会との事でお二人とも61歳。 後続の気配もなく先行Pもいなくなり俺らの番。当然、オープニングピッチは先輩に譲るでしょ(笑) 凍えながらの身体でテイクオフ。 中山尾根: 1P目 V級+ 30m 3B: 前回は右に回って凹角に取り付いたけど、今回は下部岩壁正面から左上凹へ移りリッジを直上し残置にてビレイ。 前回と違い着雪も疎らにあるだけなので余裕で登れると思ったら大間違い。アイゼン&手袋での登攀に身体が切り替わってないから、出だしから立ち込むふくらはぎは攣りそうになるし、手袋で掴む腕はパンプ気味。手足のホールドは豊富なのだが、結構難儀したピッチとなってしまった。むー、リードしなくて良かった(汗 2P目 V+級 40m 俺: スラブ基部を左に5歩ほどトラバースしてから立ち木を抱えてスラブを越え、稜に戻って立ち木でビレイ。 地面の上に降雪直後のさらさらの雪が10cm程積もっているだけなので非常に緊張する。雪を掻いて草付を出しだし進む。 3P目 U級 45m 3B: ビレイ点から岩を乗越え、稜上を直上し立ち木でビレイ。 安定した雪ならコンテでも可能なピッチだが、このままスタカットでと疎通して進む。 4P目 V級 45m 俺: 稜上を直上し立ち木でビレイ。 左に回り込めばと簡単かなと思いながらそのまま直上したら、意外に傾斜があり更に浮石も多くちょっと緊張。 5P目 U級 20m 3B: 稜上を直上し上部岩壁基部でビレイ。 6P目 W級 35m 俺: 凹角からテラスを経てカブリ気味の狭いチムニー状を越えて残置にてビレイ。 このピッチも先輩に譲ろうとすると、えっ?このままツルベで、と(涙 下部と同様にほぼ着雪がないので、手足のホールドは探し放題。特に足の置き場は先人達のアイゼンの足跡で広沢寺のように2つの穴がいたる所にぽっかりと開いてますから、見つけられれば困る事もなく比較的容易に攀じれるはずです。ペツルのハンガーも適所にあるのでヤバイ感じは受けません。がしかし、ここでもふくらはぎと腕が...。下部1P目以上に身体的に困難なピッチになってしまった。反省してます。 7P目 U級 45m 3B: 稜上を直上し残置にてビレイ。風も強まり、一時はビレイ点ではよろけるほどだった。 8P目 V級 40m 俺: 稜上の岩稜帯を直上しトラバース地点の残置にてビレイ。 比較的傾斜があるが手頃な岩がホールドにできるのでランナウトする怖さも感じなかった。 9P目 U級 40m 3B: ルンゼをトラバースし横岳稜線上の岩角でビレイ。 風が強いのでアンザイレンのみ解いて地蔵尾根に向う。稜線上には数組のトレースがあった。疲れが脚にきて下降の速度がでないが何とか行者小屋まで。天候も終始芳しくなかったため、ここで終了の握手。装備を解き、南沢を美濃戸まで。 |
北沢 積雪が目立つようになってきた。 |
人影も疎らな赤岳鉱泉 |
|
中山尾根の樹林帯 |
この先が取り付き |
|
1P目 |
||
2P目 |
振り返る2P目上部 |
|
2P目 ビレイ点 |
3P目の出だし |
|
4P目 |
||
4P目 ビレイ点 |
||
5P目 ビレイ点 |
6P目 上部岩壁 |
|
6P目ビレイ点より上部チムニー |
一時ガスが抜けて、この日唯一の眺望 |
|
地蔵尾根方面 |
7P目 ビレイ点 |
|
終了点からのトラバース路 |
終了点 |
|