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「ハーマンの思想と生涯」
★著者のこれまでの学びの成果をわかりやすく解説したものです。
★川中子義勝 著 「ハーマンの思想と生涯 十字架の愛言者 Philologus crucis」 教文館
●教文館 TEL 03-3561-5549 振替 00120-2-11357
★Copyright (C) 川中子義勝 1996
ヨーハン・ゲオルク・ハーマン (1730-1788)。今では、ドイツでもその著作にふれる人は少ない。それが、いよいよ軽薄の度合いを増す現代の流行の言葉を弾き飛ばしてしまうからだ。生涯に著された作品は決して多くはない。ゲーテは、この「北方の博士(マーグス)」に「時代の最も鋭敏な知性」を見出し、その未刊の原稿・書簡を熱心に収集した。ヘーゲルもまた大部の批評をものし、その著作を「文体そのもの」と激賛した。そしてキルケゴールもまた、そこに「主体的な真理」への「覚醒のラッパ」を聴いた。さらにニーチェ、ベンヤミン、ボブロフスキー。数の上では非常にわずかな、しかし慧眼の読者をのみ得た著作家、それがハーマンであった。