県立鎌倉高校サッカー部
<コラム> 『食べること〜終わりに栄養補助食品(サプリメント)について少し・・〜』 最近、コンビニにもズラッと栄養補助食品(サプリメント)が並んでいるが、それを飲んだほうがいいのかというと、当たり前だが、それらを飲むよりもまずしっかり食事を取ることのほうがとても重要になる。 もちろん、飲んでもかまわないとは思うが、成分の表示どおりに体に吸収されるかというとかなり疑問があるので、これを飲んでおけば、今日の夕食は嫌いなものだから、サプリメントを飲んでおけばいいやなんてことは大間違い。 ご飯、肉もしくは魚、野菜をバランスよく食べること。 ただし、トップレベルの選手達は、間違いなく飲んでいる。スポーツ選手用に流通するものがあって、価格はコンビニのものより10倍ぐらい高い。それは、コンビニで売っているようなサプリメントは効き目がないのでは?ということがスポーツ業界では一般的に言われているためであるが、それも本当のところは、私自身も正直言ってわからない。信じるものは、救われるみたいなところがある気がする。 ちなみに私は、ビタミンCと鉄分は必ずサプリメントで補っていた。たまに、カルシウムやビタミンB等々。 特に、鉄分は血中で酸素を運ぶ仕事をするので、少しでも長く走れるように、食事でも意識して多めに取り、さらにサプリメントでも取るようにしていた。 パウダー状のプロテイン(たんぱく質)もよく市販されているが、これは牛乳と一緒に飲めばそれだけで効果があると思う。筋肉はたんぱく質でできていて、厳しい練習で使った筋肉を修復するときに必要になる。ただし、甘い味のついたものは、すすめない。 甘い味のついていないものは確かにまずいが、こんなもので体が強くなるならと何の苦もなく飲んでいた。そのうち味にも慣れてくる。 私は、毎日1〜2回、牛乳と一緒に飲んでいた。特に、冬のオフシーズンには、夕食後、筋力トレーニングで体をとことん追い込んで、寝る前にプロテイン入りの牛乳をたっぷりと飲んで寝ていた。 筋力アップの基本は、 筋トレによる筋繊維の破壊----→栄養(たんぱく質)の補給と休息(48時間) ----→筋繊維が太くなり、筋肉が大きくなって再生 のサイクルだからね。(筋力トレについては、またの機会に・・) 以上、食べることについて、思いつくまま書いてきたが、大事なことは3食+2間食で食事の量を取ること。厳しい練習をした体に多くの栄養を注入していくことで、3年生になる頃には、それなりの体が出来てくる。ただ、日本人の体が本当に意味で成熟してくるのは、22〜25歳ぐらいだと思うけどね。だから、サッカーは高校でやめるのはもったいなくて、大学まで真剣にやるべきだ(体育会サッカー部で続けるということ)。そうすると自分のサッカーがそれなり見えてきて、色々なことがわかってくる。いま、監督やコーチに言われていることも本当の意味で身に染みてわかるのはその頃なんだな。 話はそれたが、サッカーで重要なフィジカルという部分を伸ばしていけば、例えば3回やって1回勝てていた競り合いが、2回勝てるようになる。追いつけなかったボールに追いつけるようになる。ヘディングの競り合いで相手より高くジャンプできるようになる。 できるようになることで、サッカーがもっと楽しくなる。 サッカーはちょっとしたことの積み重ねだから、ちょっとしたことを意識していこう。目に見える成果が出なくても、続けていれば何かが変わってくる。 何もやらなければ何も始まらない。
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