県立鎌倉高校サッカー部


<コラム>

『食べることB〜ゲームまでに何を食べるか〜』

 

ゲーム前の食事で一番のポイントは、体内にエネルギーを多く蓄積させておくこと。これが大事。勝負のかかる後半の最後に力を発揮できるか?はゲーム前の食事にかかっている。

 

エネルギーを蓄積させる手法として、ゲームの日が近づくにつれて、炭水化物(おにぎり、うどん、パスタ等)を多く取っていくカーボローディングという手法がある。

 

私が現役のころ、ゲーム前日ぐらいから意識的に炭水化物を多めにとるようにしていた。知っていると思うが、昔から言われている“試合に勝つためにトンカツだ”や“力をつけるために肉をたくさん食え”というのは、ゲームの前にはあまり効果的ではない。(前日までならまだいいが、当日は消化が悪いからたくさん食べるのはやめたほうがいい)

 

 

 

ゲームまでの参考メニューを紹介すると、

○前夜  :ミートソーススパゲティ・生野菜サラダ・スープ・果物(いちご)

○当日朝 :きつねうどん(たまご・ほうれん草等含む)・おにぎり・バナナ・

オレンジジュース

 

キックオフの3時間〜2時間半前までに上記のような食事を取り会場に移動する。

ゲーム前にちょっと物足りないなと思ったら、消化がよくて、すぐにエネルギーに変わるバナナ(ミネラルも豊富)やカロリーメイト、エネルギーインゼリーを食べるといい。ただ、食べたものが腹の中で消化されている状態のほうが、体はよく動くので少量にしたほうがいい。

 

私が選手のころ、バスでグランドに移動する(キックオフ2時間前)のだが、必ずおにぎりとバナナが用意されていて、食事で足りないと思うとそのおにぎりを食べたり、控え室でバナナを半分だけ食べたりすることで調整していた。

 

“毎日練習してきた成果”“自分の持っている力”をゲームで全て出すための準備をすること。後半にスタミナが切れ、“ドリブルのキレが悪くなる”“疲れて前線に上がっていけない”"競り合いに負けてしまう”等々、力はあるのにもかかわらず、食事が原因でできないのであれば、こんなにもったいないことはない。