2024年11月10日 メッセージ要旨
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主に信頼することを学ぶ

                         マルコの福音書 8章1~10節
 
                                                                                                                                      
       主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。
                                    詩篇  103篇2節
(抜粋)                                                                 
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 5千人の給食の奇跡を見てもなお(6章32~44)、弟子たちの信仰は薄く、何も学んでいない彼らの心の鈍さが(6章52節)、この4千人の給食の場面で露呈されています。弟子たちは、5千人の給食の経験を生かして信仰を働かせることができなかったのです(4節)。
 主が七つのパンを裂き、弟子たちに配らせると(6節)、4千人の群衆が食べて満腹し、余りのパン切れを取り集めると、七つのかごになりました(8~9節)。主のもとには満ち足りて余りある恵みがあるのです。
 主が分け与える糧を弟子たちが群衆に配ったように(6~7節)、私たちには主の恵みを人々に配る役割が担わされています。群衆をあわれまれる御思いを、主は弟子たちに共有させようとなさいます(2節)。主の恵みを配る私たちは、世人を深くあわれまれる主の御思いを共有しているでしょうか。
 群衆は3日間主とともにいて、食べる物もないのに、その場を離れようとはしませんでした(2節)。私たちはそれほどまでに熱心に主を追い求めているでしょうか。
 空腹のままでは、途中で動けなくなるように(3節)、霊の糧であるみことばと聖霊に満たされていなければ、私たちも途中で動けなくなるのです。群衆を空腹のまま帰らせなかったように、主は私たちの必要を満たしてくださいます。
 欠乏に目を向ける弟子たちに対し(4節)、主は彼らが持っているパンに目を向けさせます(5節)。4千人に食べさせるのに、七つのパンは取るに足りない物のように思えますが、主はそのわずかなものをお用いになりました。小さく思えても、与えられているものを御手にゆだねるなら、主はそれを用いてみわざを行ってくださるのです。
 主は七つのパンを取り、感謝の祈りをささげ(6節)、少しの小魚について神をほめたたえました(7節)。喜んで受け取る人にはさらに与えたくなるものです。どんな小さなことでも感謝して受けとめることが、さらに豊かな恵みにあずかる秘訣なのです。
 繰り返し信仰を働かせ、神の恵みのみわざを経験することで、信仰は深められていきます。しかし、何度神のみわざを経験したとしても、そこから学ばなければ、信仰は増していきません。弟子たちはこの後、パンを持っていないことについて互いに議論し始めます(16節)。二度にわたって行われたパンの奇跡から、彼らは何も学んでいなかったのです。
 主が良くしてくださった恵みの一つ一つをよく覚えておくことが大切です(詩篇103篇2節)。そうすることで、その一つ一つの経験を教訓にして、新たな機会に信仰を働かせることができるのです。