2023年12月3日 メッセージ要旨
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                    まだなすべきことがある

                                           ヨハネの黙示録 3章1~6節                                                                                                                                       
    
 目を覚まし、死にかけている残りの者たちを力づけなさい。わたしは、あなたの行いがわたしの神の御前に完了したとは見ていない。
                   
            ヨハネの黙示録 3章2節                             
                                    
 裕福な商業都市サルディスは、紀元前549年にペルシアの王クロスによって、紀元前218年にシリアの王アンティオコス三世によって陥落しています。切り立った岩壁の上にあるこの町は、難攻不落を誇って防備を怠っていたところを、夜間ひそかに絶壁をよじ登った敵軍に攻め込まれたのです。「わたしは盗人のように来る」(3節)ということばは、予期せぬ侵略にあった歴史を持つサルディスの教会の人々への痛烈な警告なのです。

 町の安逸と怠慢の気風が影響してか、サルディスの教会は、わずかな者だけがキリストに従っているだけで(4節)、多くの者が、生き生きとしたいのちのない、無気力な死んだ信仰に沈んでいたのです(1節)

 福音の原点に立ち返ることが大切です(3節)。キリストは私たちを救うために、私たちの罪を負って十字架にいのちを捨ててくださいました。主の十字架と復活により、信じる私たちは罪赦され、神との平和を得て救われました。この愛に応えて生きるのがキリスト者にふさわしいのです。

 私たちは尽して主に仕えているでしょうか(申命記6章5節. 10章12節)。私たちには主のためにできること、なすべきことが、まだたくさんあります(2節)。自分にできることはこの程度だと自己満足して、かってに見切りをつけてしまってはいけないのです。

 私たちの役割は、信仰の死にかけているキリスト者を力づけることに留まりません。世には主を知らず滅びに向かって死にかけている多くの人々がいます。その人々を主のもとへと導く使命が私たちには担わされています(2節)

 私たちは闇におおわれた世を主の栄光で照らす世の光です。世人は私たちに映し出される主の栄光に照らされて救いへと導かれます(イザヤ書60章1~3節)。コロナ禍で控えていたクリスマス祝会を今年は行います。良き伝道の機会として、福音の種が蒔かれるよう、祈りつつ進めてまいりましょう。私たちの働きは神の御前に完了していません。まだなすべきことがあります。滅び行く世にあって死にかけている世人に福音を届けて力づけましょう。目を覚まし、生き生きとした信仰を持って、世人を主の栄光で照らす世の光としての役割を果たしてまいりましょう。