2021年9月12日 メッセージ要旨
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                     主の御顔を仰いで

                                        ヨナ書 1章1~17節 
                                                                                                                                    
     
      主を仰ぎ見ると彼らは輝いた。
                                         詩篇 34篇5節(抜粋) 
 
 
 預言者ヨナ(列王記第二14章25節)が活躍したヤロブアム二世の治世(紀元前786~746年)から数十年後、北イスラエルは、アッシリアによって滅ぼされます。
ヨナは、アッシリアの首都ニネべで宣教するよう神に命じられますが(2節)、ヨナの宣教によって、ニネベの人々がその悪を悔い改め、神のさばきを免れることがあれば、イスラエルにとって不利に働くとくみ取ったのでしょう。ヨナは、主のことばに従わず、御顔を避けてタルシシュへ逃れようとします(3節)

 そのようにして神に背くヨナに対し、神は暴風を送られたので、海は荒れ狂い、船は難破しそうになります(4節)。神に背く歩みは、荒れ狂う海に翻弄される舟のように不確かで揺らぎやすいものです。神を仰いで従うところに、平安で確かな歩みがあるのです。

 水夫たちがそれぞれ自分の神に向かって叫んだように(5節)、唯一でまことの神である主を知らない多くの世人が、罪の世に苦しみ、あらゆるものに救いを捜し求めています。水夫たちの苦悩をよそに、船底で寝入っていたヨナのように(5節)、苦悩の中にある世人に対し、無感覚であってはならないのです。

 ヨナが海に投げ込まれたことで、海が凪になり、人々のいのちが救われたように(15節)、キリストが十字架にいのちを捨ててくださったことで、信じる人々に、罪赦され、神との平和を得る救いの道が開かれたのです。

 人々はヨナをとおして海と陸を造られた天の神、主の存在を知ります(9節)。そして、それぞれ自分の神に向かって叫んでいた人たちが(5節)、主に向かって叫ぶようになり(14節)、荒れた海を恐れていた人たちが(5節)、主を恐れるようになりました(16節)。ヨナをとおして人々が主のもとへと導かれたように、私たちをとおして世人は主の存在を知り、主のもとへと導かれるのです。

 私たちに与えられているその役割を、十分に果たすことができるよう、主の御顔を仰いで従ってまいりましょう。「主を仰ぎ見ると 彼らは輝いた」(詩篇34篇5節)とあるように、主を仰いで従う親密な交わりを持つ人に、主の栄光が映し出されるのです。私たちに主の栄光が映し出され、人々がその光に照らされて主のもとへと導かれるよう、主を仰いで従ってまいりましょう。