2021年8月15日 メッセージ要旨
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                     御国を反映するキリスト者

                                        詩篇104篇1~35節 
                                                                                                                                   
     
   私の心の思いがみこころにかないますように。私は主を喜びます。
                                                  詩篇 104篇34節 
 
 神は雲や風を支配し(3~4節)、海の境を定められ(9節)、泉を湧き上がらせて、川を山々の間に流れさせ(10節)、野のすべての獣に飲ませ(11節)、山々に雨を注いで(13節)、家畜のために草を、人に作物を生えさせてくださいます(14節)

 獣は夜に活動し(20節)、日が昇ると退いてねぐらで横になります(22節)。反対に、人は日が昇ると自分の仕事に出て行き、夕暮れまでその働きにつきます(23節)。そのように、神は人と獣を時間的に隔離させるために昼と夜を用いておられます。

 人と獣は空間的にも隔離されています。神は野生動物を人の住まない奥深い森や野山に生息させて(11節、.18節、20節)、人が安らかに生活できるようにしてくださっているのです。

 すべての生き物が、食物をお与えになる神を待ち望み(27節)、神は御手を開いて、すべての生き物を良いもので満ち足らせます(28節)。人を含めたすべての生き物が、神に養われ、神に拠り頼む、造り主である神との親密な関係に本来はあるのです。

 しかし、人間は神に求めることをやめ、神への依存を捨てて、神との親密な関係を壊してしまいました。神が御手を開いて良いもので満ち足らせようとしても、神に背を向けていてはその恵みを受けることができません。神に背いた人間の罪のため、恵みに満ちているはずの世界は、調和を崩しています。恵みの雨は豪雨となって人々を脅かし、川の水は定められた境を越えて氾濫しています。熊や猿や猪などの野生動物が、境界線を越えて町に出没し、異常気象により作物が不作になる年もあります。

 罪人らが悔い改めて神に立ち返り、罪が地から絶え果ててなくなるために(35節)、キリストは十字架の上でその罪を負われました。信じる人は罪赦され、罪きよめられ、神との親しい関係が回復されるのです。

 キリストを信じる人には神の聖霊が与えられ、新しく造り変えられます。そのようにして新しくされた主の民によって、この世界も新しくされるのです(30節)

 この世から罪が絶え果て、神が創造なさった良い世界が回復され、完成する時まで、御国の輝きは神を仰ぎ見る私たちに映し出されるのです。私たちは、主を喜びとし、主に拠り頼んで、心の思いがみこころにかなうものとなり(34節)、御国の輝きを映し出すことができるように、絶えず神に立ち返ってまいりましょう。