2021年5月30日 メッセージ要旨
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                     心を造り変える愛の御霊

                                          マタイの福音書 12章33~37節 
                                                                                                                                   
     
    あなたのみこころを行うことを教えてください。
    あなたは私の神であられますから。
    あなたのいつくしみ深い霊が平らな地に私を導いてくださいますように。
                                  
                                        詩篇 143篇10節 
 
 エゼキエル書13章には、平安がないのに「平安」と言って民を惑わす偽預言者が、壁を築くとすぐ漆喰で上塗りをしてしまう人にたとえられています(エゼキエル書13章10節)。激しい風と豪雨と雹により、その上塗りした漆喰ははがれ落ちると神は仰せになります(エゼキエル書13章11節以下)。表面だけ漆喰で上塗りしてもだめで、人は根本から造り変えられなければならないのです。

心に満ちていることが、ことばや行いとなって表に出てきます(34節)。心が良い倉のように善で満ちていれば、恵みのことばや良い行いが出てきます。心が悪い倉のように荒れすさんでいれば、傷つけることばや悪い行いが出てきます(35節)。木が悪いのに良い実を結ぶということはないのです(33節)

人は目に見える成果を期待しがちですが、成果があれば何でもいいわけではありません。みこころにかなわない悪い実を結んでいては、意味がないのです。ですから、実を結ぶ前に、良い実を結ぶ良い木へと改良されなければなりません(33節)。何の成果もないように見えるときも、神は私たちのうちに働いて、荒れすさんだ心を癒やし、きよめ、良い実を結ぶ人へと造り変えてくださっているのです。神は聖霊を私たちのうちに授けて、神に従う新しい心を私たちに築いてくださっているのです(エゼキエル書36章:26~27節)

愛に満ちた神は、十字架の上で私たちの罪を負われた御子キリストによって私たちの罪を赦し、「アバ、父」と叫ぶ御霊を与えて私たちを神の子どもとし、ご自分との親しい交わりの中に私たちを入れてくださいました。その愛の神との交わりの中で、私たちは癒やされ、造り変えられていくのです。

私たちにはさまざまな苦難がありますが、神は、意味もなく私たちを苦しめ悩ませることはなさいません。神は私たちを愛し、良い実を豊かに結ばせるために、苦難を通して私たちを錬りきよめておられるのです。

いつくしみ深い神の御霊が、みこころを行う人へと私たちを造り変え、平らな地に、平安に導いてくださいます(詩篇143篇10節)。良い実を結ぶ良い心を築くため、私たちを錬りきよめておられる神の愛を信じて、歩んでまいりましょう。