2021年5月2日 メッセージ要旨
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                     御国の民の偉大さを仰いで

                                          マタイの福音書 11章2~24節 
                                                                                                                                   
     
 まことに、あなたがたに言います。女から生まれた者の中で、バプテスマのヨハネより偉大な者は現れませんでした。しかし、天の御国で一番小さい者でさえ、彼より偉大です。
                                  
                                           マタイの福音書 11章11節 
 
 バプテスマのヨハネは、獄中の苦しみと不安の中で、自分の期待とは異なるキリストのみわざを聞き(2節)、半信半疑になり(3節)、つまずきかけます(6節)

 イエス様が最も偉大な者と言っておられるヨハネでさえ(11節)、つまずきそうになったのですから、私たちもつまずかないよう気をつけなければなりません。

 ヨハネが投獄され、イエス様に対する敵対が強まる中、御国は激しく攻められているとイエス様は仰せになっています(12節)。目に見える形での迫害がなくても、御国を奪い取ろうとする霊の力は、この世に激しく働いています。平穏に見えても、御国の民をなんとかしてつまずかせ、御国の民が増えないようにしようとする矢が、世に飛び交っているのです。

 人々はヨハネのこともイエス様のことも非難して、受け入れようとはしませんでした(18~19節)。笛を吹いても踊ろうとしない子どもたちのように、福音が示されても御国に入ろうとせず、弔いの歌を歌っても悲しまない子どもたちのように、悔い改めようとはしなかったのです(17節)。イエス様は、ご自分が力あるわざを数多く行ったのに悔い改めなかった町々を責めておられます(20節以下)。現代の日本でも、悔い改めて御国に入ろうとする人はなかなか現れません。

 風に揺れる葦のように、この世は揺らぎます。この世の有様に目を奪われていては、風に揺れる葦のように翻弄されてつまずいてしまうのです(7節)

 バプテスマのヨハネが偉大なのは、彼がキリストを指し示す役割を担った人であったからです(11節)。世には、歴史上の人物を含めて、多くの偉大な人物が存在しますが、真に偉大な人とは、キリストを指し示す役割を担った人なのです。

 御国の民はこの世の最も偉大な人よりも偉大なのです(11節)。どんな偉業を成し遂げた人であっても、世の栄誉は過ぎ去ります。しかし、御国の民は朽ちることのない永遠の輝きを放つ者とされるのです。

霊的な戦いの激しい世にあって、つまずくことのないように、御国の民とされている偉大さを絶えず仰ぎ見て歩んでまいりましょう。