2021年4月11日 メッセージ要旨
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                     神に信頼したダニエル

                                          ダニエル書 6章1~28節 
                                                                                                                                   
     
 ダニエルは穴から引き上げられたが、彼に何の傷も認められなかった。彼が神に信頼していたからである。
                                  ダニエル書 6章23節(抜粋) 
 
 誰よりも王の信任が厚く昇進するダニエルを陥れようと、他の高官たちは陰謀をたくらみ、向こう三十日間、王以外のものに祈願する者は獅子の穴に投げ込まれるという禁令を制定するよう王に申し出、王はその文書に署名します(1~9節)

 しかし、ダニエルは、そのことを知りながらも、エルサレムの方角に窓が開いている屋上の部屋で、以前からしていたように、日に三度の祈りを神にささげます(10節)。彼がこのようなときに人目をはばからずいつものように神を礼拝したのは、自分を陥れようとする人々や迫り来る危機よりもはるかに偉大で、すべてを支配しておられる神に信頼していたからです。

 ダニエルは告発され、獅子の穴に投げ込まれてしまいますが(11~17節)、彼は無傷で穴から引き上げられます(23節)。神が御使いを送り、獅子の口をふさいでくださったので、獅子はダニエルに何の危害も加えなかったのです(22節)。神に信頼して祈り求めたダニエルを、神は獅子の穴からお救いくださったのです(23節)

 ダニエルは獅子の穴から救い出され、彼に代わって、彼を中傷した悪しき者たちが獅子の穴に投げ込まれます(24節. 箴言11章8節)。神を恐れない彼らには何の救いもなく、獅子は彼らをことごとくかみ砕いてしまいました(24節)

 高官たちはダニエルを失脚させようとしましたが、失脚するどころか、逆に、ダニエルは栄えました(28節)。高官たちの企みは成らず、神のご計画が実現したのです(箴言19章21節)

 最高権力者である王が手を尽くしても、自分の厚く信任するダニエルを救うことができませんでした(14節)。ダニエルは、彼が祈り求める神によって救い出されました。主に身を避けることは 君主たちに信頼するよりも良いのです(詩篇118篇9節)

 獅子の手からダニエルを救い出す神の奇跡を目の当たりにした王は、ダニエルの神こそ生ける神であると告白します(26~27節)。もし仮にダニエルが陰謀を恐れて信仰を隠すような振舞いをしていたならば、その神の救いのみわざが現される機会も失われていたことでしょう。

 信仰の歩みにはさまざまな苦難がありますが、神はどんな問題よりもはるかに偉大な方です。神に信頼するなら私たちにも神の救いのみわざが現されます。私たちもダニエルのようにどのような時も神に信頼してまいりましょう。