2020年8月23日 メッセージ要旨
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                                                              丸山豊牧師
                     罪の原点に学ぶ

                                            創世記 3章1~24節
                                                                                                                                   
     
   神である主は、人に呼びかけ、彼に言われた。「あなたはどこにいるのか。」
                        
                                     創世記 3章9節
 
  罪はギリシア語でハマルティア、「的から外れる」という意味で、人が神に背いた状態を言います。

神は最初の人間アダムとエバを創造なさり、「…善悪の知識の木からは、食べてはならない。その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ」(創世記2章17節)と言う戒めを与えてエデンの園に置かれました。

人はこの戒めを守る限り、神との愛と信頼の交わりを永遠に保つ事が出来ましたが、先に神に背いて堕落した天使サタン(イザヤ書14章1215節・エノク書)に誘惑されて、二人は禁断の実を食べ、エデンの園から追放されてしまいました。

人は確かに、善悪を知る者となりましたが、善の源である神との人格的関係を失ってしまった為に(イザヤ書59章12節・ローマ人への手紙3章23節)、善を行う力はなく、罪の奴隷状態(ローマ人への手紙7章1924節)になってしまいました。

そして永遠のいのち、永遠の愛、完全な自由を失い(霊的な死)、産みの苦しみ、労働と災害、罪、病の苦しみに生き、そして死ぬものとなり(肉体の死)、神の赦しがない限り永遠に滅ぼされる者(第二の死)となってしまいました。

サタンは自分が直接手を下さずに、蛇にエバを、エバにアダムを誘惑させて、全人類を神に背かせる事に成功しました。

これはサタンの常套手段で、ユダヤ人を大量虐殺したナチスドイツや、真珠湾攻撃で第2次世界大戦を勃発させた日本軍や、原爆を日本に投下したアメリカ軍等の非人道的行為もすべて、人間を背後で操るサタンの仕業である事を肝に銘じるべきです。

サタンは神に背いた人間をロボットのように用いて、全人類を悪で覆い尽くすため、神の救いの計画を阻止しようと、イエスキリストをも誘惑しましたが、主イエスは、その完全な犠牲によって罪の贖いの御業を成し遂げ、サタンの誘惑に勝利して下さいました。ですから、罪を悔いて神に立ち返る人を、主は赦して迎えて下さいます(ヨハネの手紙6章37節)

人は神を第一とするか否かの自由意志が神によって与えられておりますが、「どんなしもべも二人の主人に仕えることはできません」(ルカの福音書16章13節)とありますように、世の終わりが目前に迫っても神に立ち帰ろうとする人は少なく、むしろ自分が神になろうとする人が多いようで(ヨハネの黙示録9章2021節)、主なる神は今も、「あなたはどこにいるのか」と呼びかけて、一人でも多くの人が神に立ち返る事を、待ち望んでおられるのです。(丸山豊牧師)