2020年7月19日 メッセージ要旨
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                     神の偉大な御力

                                            使徒の働き 12章1~25節
                                                                                                                                   
     
 神の大能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力が、どれほど偉大なものであるかを、知ることができますように。
                        
                                   エペソ人への手紙 1章19節(抜粋)
 
 ヘロデ王は、ユダヤ人の支持を得ようとして、彼らが迫害する教会に手を伸ばし、12使徒のヤコブを処刑し(2節)、ペテロも捕えます。ヘロデ王は、過越しの祭りにエルサレムに集まる人々に、アピールするには最も良い機会である、祭りの後に、ペテロを引き出して処刑するつもりで牢に入れたのです(4節)

迫害によって信徒が散らされ、弱小となっていたエルサレム教会は、ヘロデによってさらに苦しい境遇に置かれてしまいました。しかし、ヘロデの手がどんなに脅かそうとも、エルサレム教会は、ヘロデの手の中にではなく、神の御手の中にあるのです。

ペテロは、4人1組の兵士4組よって、厳重に監視されていました(4節)。ペテロの処刑が翌日に迫る中、彼は二人の兵士の間で2本の鎖につながれ、戸口では番兵たちが牢を監視していました(6節)。ペテロが救出される見込みのない、絶望的な状況です。

しかし、その絶望的な牢の中を光が照らし、ペテロの鎖が外れ(7節)、鉄の門がひとりでに開きました(10節)。主が御使いを遣わして、ヘロデの手からペテロを救い出してくださったのです(11節)

反対に、ペテロのいのちを奪おうとしたヘロデ王は、主の使いに打たれて息絶えてしまいました(23節)

教会はペテロのために熱心に祈り(5節)、ペテロが救出された夜も、多くの人々が集まって祈っていました(12節)。神はその祈りに答えて、ペテロを救い出してくださったのですが、彼らは最初そのことを信じることができませんでした(15節)。ペテロの救出は、彼らの期待をはるかに超えたことだったのです(16節)

「神の声だ。人間の声ではない」(22節)と叫び続ける会衆の称賛に陶酔することで、ヘロデ王は、自分を神の地位にまで高くしてしまいます。神に栄光を帰さない高慢のために、彼は打たれたのです(23節)

私たちはキリストによって罪赦された者に過ぎません。そのような者として、十字架のもとにへりくだることで、その恵みにあずかることができるのです(ヤコブの手紙4章6節)

ヘロデ王による教会への迫害があったにもかかわらず、神のことばはますます盛んになり、広まっていきました(24節)。ヤコブの殉教やペテロの投獄によって妨げられることなく、福音は前進していったのです。

神は私たちが願うところ、思うところのすべてをはるかに超えて行うことのできる方です(エペソ人への手紙3章20節)。偉大な御力を働かせてくださる神を信じてまいりましょう(エペソ人への手紙1章19節)