2020年6月7日 メッセージ要旨
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                     主の恵みを忘れずに

                                            詩篇 103篇1~22節
                                                                                                                                   
     
 わがたましいよ主をほめたたえよ。主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。                         
                                   詩篇 103篇2節
 
 主が良くしてくださったことへの感謝が(2節)、主をほめたたえることに始まり結ぶ、賛美に満ちたこの詩篇を生み出しています(1~2節.20~22節)

神は、奴隷として虐げられていたイスラエルの民をエジプトから救い出し、そのみわざをモーセと民に知らされました(6~7節)

 民が金の子牛の偶像を造らせて罪を犯したとき、神はとりなすモーセにご自身を示され、「主、主は、あわれみ深く、情け深い神。怒るのに遅く、恵みとまことに富み」(出エジブト記34章6節)と宣言されました。

 人は情け薄く、怒るのに早く、人のした悪をいつまでも根に持って怒り続けますが、神は情け深く、怒るのに遅い寛大な方(8節)。罪に御怒りを現しても、いつまでも怒ってはおられません(9節)。私たちの罪にしたがって私たちを扱うことをせず(10節)、悔い改める者の罪を赦し(3節)、背きの罪を遠く離して(12節)、罪の責めを取り去ってくださるのです。

 十字架の上で人々の罪を負われたキリストによって、信じて悔い改める人は罪赦され、罪きよめられて、その存在全体が癒やされ(3節)、主の栄光を映し出す人へと変えられていきます。そして、いのちを滅びの穴から贖われて(4節)、永遠のいのちに至るのです。

 土のちりで造られ土に帰る人は(創世記2章7節. 3章19節)、土のちりにも等しく(14節)、咲いてはしおれていく野の花のようにはかない存在です(15節)。神は人をあわれみ、恵みとあわれみの冠をかぶらせてくださいます(4節)

 ですから、高ぶることはできません。むしろ、神のあわれみと恵みによって罪赦された者として、神を恐れるべきです(11節.13節.17節)。神を恐れる人は、みことばに聞き従い(18節.20節)、みこころを行い、主に仕えます(21節)

 恵み豊かな神は、私たちの一生を良いもので満ち足らせてくださいます。神の恵みに拠り頼む人は、豊かに養われ、鷲のように新たな力を得るのです(5節)

 主が良くしてくださったことを忘れ、「こんな仕打ちを受けた、こんなつらい思いをした」と悪いことばかり思い起こしてつぶやいていては、私たちの信仰は沈んでしまいます。主の恵みの一つ一つを覚えることで、私たちの心は感謝にあふれ、信仰に満たされるのです。主が良くしてくださったことを何一つ忘れずに歩んでまいりましょう。