2020年5月3日 メッセージ要旨
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                     神と語らう安息

                                            出エジブト記 29章42~43節
                                                                      
     
  その場所でわたしはあなたがたに会い、その場所であなたと語る。                         
                                   出エジブト記 29章42節(抜粋)
 
 今年のゴールデンウイークは、新型コロナウイルスの、感染拡大を防ぐため、外出を控える、窮屈なステイ・ホーム週間となってしまいました。
 しかし、通常のように自由に出かけられた方が、のびのびと過ごせるかというと、そうではなく、混雑や渋滞などで、かえって疲れ
てしまうこともあります。自然の豊かな所で、気分をリフレッシュしても、心の奥深い所まで安らぎを得られるわけではありません。「すべて疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」(マタイの福音書11章28節)と仰せになられる主イエスのもとに、本当の安らぎがあるのです。

 安息日を守る本来の目的は、日常の営みを慎み、神を覚えることにあります。手を休めて、神とお会いし、神の語りかけを聞く(42節)。それこそが、本来の安息なのです。

 モーセの時代には、「会見の天幕」(42節)が神の臨在なさる場所でしたが、キリストを信じる人は、自分自身が神の住まわれる天幕であり、神の宮です(コリント人への手紙第一3章16節)。神とお会いし、神の語りかけを聞く会見の天幕を自分のうちに持ち、神と親しく交わる本当の安息を得るのです。十字架と復活によって、キリストはこの道を開いてくださいました。
 しかし、多くの人がこの恵みを知りません。このステイ・ホーム週間に、人々は出かけることも、人に会うことも控えて、いやおうなしに自分と向き合わなければなりません。神は、ご自分のもとにある安息に導くために、人々にそのような状況をお与えになっているのではないでしょうか。

 
新型コロナウイルスの感染拡大、多くの人々の生活に影響を及ぼしています。みな不安を抱えています。人と人との接触を避けなければならない今、私たちはその人たちに直接会って主の恵みを伝えることはできません。しかし、その人たちのために祈ることはできます。どのような状況にあっても、主を信じる私たちには天の窓が開かれているのです。このようなときこそ、私たちは神の語りかけを聞いて、平安のうちに歩みましょう。そして、不安を抱く世の人が、神とお会いすることができるように祈ってまいりましょう。