神に背を向ける罪のこの世には、争いや混乱があります。しかし、時が満ちてキリストが再臨なさると、天地万物がキリストの支配下に置かれて一致し、全く新しく変えられます(10節)。その時、私たちは御国を受け継ぐのです(11節)。

　私たちがキリストにあって罪赦され、神の子どもとされ、御国を受け継ぐ者とされた、その恵みは、物質的なものではなく、目に見えない「霊的祝福」です(3節)。その霊的祝福を受けていることを保証なさるのは聖霊です。

　聖霊は、私たちが神の子どもであることを証しし (ローマ人への手紙8章15～16節)、神の愛を心に注いで、喜びと平安を与え、みことばの真理を説き明かして、みこころへと導きます。聖霊によって、私たちは神がともにおられることを知ります。そのように、私たちが聖霊の働きを経験していることが、救われていることの証拠であり、御国を受け継ぐ者とされていることを保証しているのです(13～14節)。

　この箇所では、神の救いの計画が開示される各段階において、「神の栄光がほめたたえられるため」と繰り返されています(3.6.12.14節)。私たちに救いの計画が成就することで、神の栄光がほめたたえられるのです。私たちは神の栄光のために存在しているのです(イザヤ書43章7節)。

　私たちが救われたのは、神の豊かな恵みによることです(7節)。多くの世人が、人々を救うために十字架にいのちを捨ててくださった主の恵みを知りません。この世の揺らぎやすい不確かなものにしがみついている世人が、神の恵みを知って救われるよう、私たちは祈るべきです。

　私たちは、あらかじめ定められていた神の計画の中で、御国を受け継ぐ者とされています(11節)。ですから、神を信頼して、この救いの道を歩んでまいりましょう。そして、主を知らない多くの世人が、同じ恵みにあずかることができるよう、祈ってまいりましょう。