育て方
置き場所    エビネの自生地は半日陰です。直射日光に当てると葉焼けします。
         年間を通して、よしずや寒冷紗などで採光(50〜60%)を加減します。
         冬の北風は避け、根が凍らないように注意します。

栽培用土    通気と水はけの良い土で植えます。市販されているものでは、さつま砂、
         日向ボラ、硬質鹿沼土などの単用、もしくは混合。
         市販の蘭用土のスーパーらんやクレイベストなどは、4種類くらいの用土を
         混合してあります。

鉢        丹波鉢を中心にいろいろあり、大きさは4〜5号鉢が一般的です。
         最近は軽くて作りやすくて、値段の安いプラスチック鉢が主流になっています。

植え替え    毎年、もしくは2〜3年に1回植え替えます。時期は春、秋の彼岸前後や
         花が終わった直後、また9月中旬が適期です。植え替えの時に株分けします。
         植え替えの終わった鉢には十分水を与えて用土の細粒を流し土となじませます。
         1週間くらいは棚下などの日陰に置き、毎日潅水すると根付きが早く、その後の
         生育も順調です。

潅水      水は鉢の表土が乾いたら与えます。表土の乾き具合は、鉢の種類や大小、
         栽培用土、置き場所、採光などによって異なります。
         目安としては、春秋は3〜6日、夏は2〜3日、冬は7〜10日に1回くらい。
         冬は暖かい午前中、夏は日没後に鉢底から水が流れ出るまで与えます。

施肥      エビネは肥料を好みます。置き肥としては発酵油カスの固形(2〜3個)
         プロミック(3〜5個)、マグアンプK(5〜6粒を2〜3カ所)などを花後と、秋の
         彼岸ころに鉢の周辺に置きます。
         液肥はハイポネックス、スーパーワンなどを成長期の3〜5月と、新芽(花芽)を
         形成する9〜10月に2千倍液を2,3回施します。

病虫害防除  病虫害には次の薬剤を発生期などの適期に散布します。
           アブラムシ=オルトラン、マラソン、スミチオン
           カイガラムシ=スプラサイド、カルホス、オルトラン
           ナメクジ=ナメキール、ランネート
           ハモグリバエ=アデオン、カルホス、ダイジストン

           病気には黒班病、軟腐病など細菌又はカビによる病気にはダイセン、ベンレート
           マイシンなどを散布して予防します。一番怖いのはウイルスです。アブラムシ
           ハモグリバエ、ナメクジ、水、葉の接触、鋏の共用などから感染すると言われて
           いますが、ウイルスに侵された株の治療法はなく、他の健全な株に伝染しない
           よう焼却する以外に方法がないので厄介です。     

                  
エビネ栽培12カ月
遮光
潅水
肥料
植替
消毒
12月〜2月
3月
4月〜5月
6月〜8月
9月〜10月
11月
その他ポイント
60%
7日〜10日
与えない
植え替え
60%
50%
2日〜6日に1回
与える
与える
与える
植え替え
植え替え
消毒期
消毒期
消毒期
与えない
寒冷紗
外(銀)内(黒)
表土が乾いたら
与える
与えすぎに注意
株分けも可能
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