会社名 : いわきプレカット協同組合
理事長 : 和 田 正 光
住所 : 〒972-8326 いわき市常磐藤原町斑堂126-31
電話番号 : 0246-43-0043
設立 : 平成3年2月 業種 : 建築業、製材業、木材流通業
組合員 : 6人 地区 : いわき市 組合形態 : 異業種型組合
組合職員 : 12人
地域の木材資源の需要拡大と組合員の省力化、受注機会の拡大を図るため組合を設立。積極的な営業活動と生産体制の整備により目的を達成し、今後は新技術開発に取り組んでいます。
プレハブ化の進展に伴い、製材品の大半を占める建築用材の需要は、減少しています。また、木材の流通経路は問屋・小売店を経由しないダイレクトなものに変化しつつあります。そこで、林業・木材流通業・製材業・建築業を営むものが業種を超えて提携し、木材関連業界の活性化を図るとともに、地域の木材需要を高めるため組合を設立し、建築材加工の省力化を図るため、プレカット加工設備を設置しました。
設置した加工設備は、並列型多軸ユニットで、木造住宅用パソコンCADとのデータリンクによって、組合員の受注した木造建築部材のプレカット加工を行うもので、組合員の木材納入による賃加工の形態で運営されています。工場職員の平均年齢は30歳代と若いため、担当部署とその責務を明確にしています。特にプレカットは部品点数が多いため各担当ごとに出荷表に確認印を押させ、責任を持たせています。また、プレカット加工は見込み生産ができないため繁閑期の差が大きく、このため、いわき地区だけでなく関東方面へも営業を行い、工場の稼働率を下げないようにしています。理事の多くが30〜40歳代と若いことから、新規事業や新技術開発への取り組みに積極的で、平成8年には新技術開発委員会を設けて研究を始めています。
加工実績を見ると平成6年度が353棟、平成7年度321棟、平成8年度458棟と順調に推移しています。また、従来は工務店からの木材リストのみで見積もり・納入していたが、本事業により、建物の図面を預かることができるため構造材だけでなく、各種建材の営業も可能となりました。加えて、木材を大ロットで仕入れることにより、価格競争力が強まりました。今後は、組合はモノづくりの中心として、生産体制の整備を進めるとともに、組合員の新たな受注拡大のための新技術開発を進めていきます。