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iMac改造計画

 モニタが平面になる日

 そんなこんなで、バラック状態のiMacは無事、液晶モニタを与えられて
 現役へ復帰できることとなった。

 無駄な配線をもう一度調べ直し、使わないものは根元から全部切った。
 新たに追加した配線と共にスパイラルチューブでまとめ、匡体に納める。
 匡体の上半分に余裕が出来たことで冷却効率も良くなるだろうと愚考する。
 冷却ファンの効率やCPUとの隙間を見直すことで、もっと効率を高めて
 ファンノイズを激減させることができるはずだが、これは今後の作業で
 徐々に煮詰めて行くこととしよう。

 なお、CPUの発熱量は変わらないが、匡体上面から発する熱は明らかに減った。
 これはCRTと周辺回路の発熱に関係するものだろう。
 夏場の冷房の効き具合にも影響するかも知れない。

 匡体は完全洗浄の上、傷は研摩して目立たないよう処理して組み立てた。
 洗浄前は微妙にくすんだ感じだったが、新品同様の透明度が甦った。
 随分違って見えるものだと感心する。

 電算室は禁煙で、iMacはいつも日陰に置かれていた。
 直射日光を当てたことは殆どないし、使う時はいつもアースを繋いでいた。
 だからアナログボードの破損がなく、匡体の劣化もなかった。
 過去に色々なところで黄ばんだiMacやモニターが死んでるiMacをいくつも
 見てきているので、きっと我が家はマシンの扱いが良かったのだろうと思う。
 CRTさえマトモなものを使っていれば、今でも十分現役で使えたはずだ。

 ディスプレイが平面になり、1ピクセルが1ドットに対応することで、画質は
 随分と良くなった。
 元々中古のものなので発色や視野角に不満もあるが、画像処理をしなければ問題はない。

 iMac(Rev.D)の総重量17.3kgのうち、CRTとその構成部品の重量は約9kg。
 これを液晶に置き換えることで約8kgの軽量化が図れ、総重量は10kgを切る。
 模様替えや持ち運びが随分楽になる。


 心残りなのは、別体化計画が一体化計画になってしまったこと。
 当初の目的と随分違う結果にはなったが、一体型Macとしての
 完成度が高まったことで納得するとしよう。
 インターネット専用に使ってもいいし、ファイルサーバとして使ってもいい。
 ネットラジオを流しっぱなしにするのも面白いだろう。
 いずれ冷却ファンを交換し、ハードディスクを2.5インチに変えて
 もっと静かでもっとクールなマシンを目指そうと思っている。

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