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iMac改造計画

 唯一の自作もの

 起動試験も終わり、問題のLEDも無事解決できて、あとは制御パネルの自作と
 組み込みを残すだけとなった。

 今まで極力全部の部品を既製品の加工や流用で済ませてきたが、これだけは自前で
 作らないといけないらしい。
 制御パネルだから外部に設置しないといけない。いい加減なものは作れない。
 違和感を出さず元々の機能を壊さないよう、考えに考え抜いた末に
 やっぱり既製品を加工する手段に出た。
 これは半自作と言ってもいいのかも知れないが、一応は既製品の流用だ。

 僕は再びリサイクル店へ行き、ジャンク品のUSBハブを買ってきた。
 iMacと同じ青緑色の匡体の製品で、アップルから御墨付きを貰ったデザインだ。
 これを切り刻んで部品を作り、スイッチを組み込んで設置することにした。

 文章で書くとたったこれだけだが、何しろ全てが現物合わせ。
 既製品の加工とは言え、削っては合わせ、また削っては合わせるという
 地味で手間の掛かる作業で、殆ど自作に近い。
 しかも失敗すると代わりの素材がない。非常に神経を使う。

 そこに組み込むスイッチは4個。
 殆ど隙間のない所に、0.1ミリ単位で間隔を合わせて穴を開ける。
 ちょっとでも間隔が狂うと凄くみっともない。
 穴あけは手作業で精度には限界がある。位置が狂わないよう神経を使う。
 
 
 出来上がったのがこれだ。
 側面から出た延長ケーブルがコネクターを介して液晶へ繋がっている。
 前回から気になっていたGNDの線は結局1本でも問題が起きなかったので
 1本だけで接続してある。
 欲を言えば全部斜線と曲線でデザインしたかったが、ハブが真四角に
 近い形状で曲線が作れなかった。

 あとは作業の都合上色付きのケーブルを使ったことだろうか。
 本当は灰色の方が目立たなくていいかも知れないけど、もし間違ったら直しは効かない。
 失敗の元は極力排除するのが我が家の方針なのだ。

 まあ、パネルの色や透明度は完璧に同じなので納得することにしよう。
 中身がちょっと透けて見えるのも気に入ってるし、悪くはない出来だと思う。
 さすがアップル御墨付きの周辺機器、切り刻んでも違和感は出ない。

 しかしこの後、延長ケーブルの接続を間違えていることが発覚、一旦組み立てた匡体を
 半分バラす事態に陥る。
 途中にコネクターを入れなかったら全部分解する羽目に陥るところであった。
 危ない危ない。

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