もくじ > 最適化事業部 > iMac改造計画 > 予測と解析とド根性


iMac改造計画

 予測と解析とド根性

 匡体には無事、液晶パネルが取り付けられた。
 ちゃんと表示できることも確認できた。
 しかし電源ランプは未だオレンジ色のままだし(当たり前だが)液晶の調整基板は
 裏側にぶら下がったままである。
 これらを何とかしたい。

 まず調整基板の配線を調べた。それが下のダイアグラムである。
 (配線の順序はこの通りではない)

 
 スイッチが4個、それと抵抗とLED。極めて簡単。
 それぞれの素子が信号線とグランドの間に繋がっている、それだけの回路だ。
 GNDが4本もあったり未使用のラインがあったりするのがよく分からない。

 たかが電線一本でも、増やせばそれだけコストは掛かる。
 GNDの本数が多いのはノイズ避けとか電位差を無くすとか、そういう理由かも知れない。
 今後の実験によって残すか切るか考えよう。

 問題はLEDをどうするか、である。
 これは液晶の動作を表示するものだ。
 一方、iMacにもLEDがあって本体の動作を表示するのだが、CRTを取ってしまったので
 オレンジ色になったままである。
 この両方を組み合わせて、普通に動くようにできないだろうか。
 ネット上では「連動できない」と言われている電源ランプを、これで何とか連動させたい。
 できるだけオリジナルに近い状態でレストアしてみたい。

 iMacのLEDは赤と緑の2色で、モニタがスリープすると赤に通電してオレンジ色になる。
 緑は起動中ずっと通電したままになっている。
 液晶のLEDは緑とオレンジの2色で、起動中は緑だけ、スリープ中はオレンジだけが点灯。

 共通するのは、スリープ中だけ通電するラインが一本ずつある、ということ。
 同じ電源から電力を引いているので基準電位は同じ、ならばプラスの線だけで用が足りる。
 こいつを差し換えればいいんじゃないだろうか?

 早速実験してみる。
 iMacのLEDから赤に繋がる線を切り離す。表示が緑になる。
 そこに液晶から持ってきたオレンジの線を適当な抵抗を噛ませて繋ぐ。
 (注:ある程度の見当をつけて抵抗値を決めているので、いい加減な値ではない)
 で、iMacをスリープにしてみる。

 LEDは見事、緑からオレンジになり、スリープを解除すると緑に戻った。
 ディスプレイを消灯させている時もオレンジになるが、これは元々の仕様でも
 そういう動作だったから問題ない。
 試しに調整基板から外した抵抗と一緒に繋いでやると、明るさの違和感もなくなった。
 見た目の違いは全くない。改造されていることすら分からないだろう。
 これで電源ランプの問題も解決できた。

 簡単に説明すると、液晶パネルがスリープした時にLEDが点灯する機種であれば
 そいつをiMacのスリープ表示のラインと入れ替えてしまえばいいのだ。
 「連動できない」というほど難しい作業ではない。
 Mac miniを搭載するなら、前面のLEDから電力を引っ張って緑色だけを
 点灯させるか、いっそのこと白色LEDに換装してしまえばOK。
 電源は内部から+12Vを引っ張ってくるか、外部に電源回路を作ってリレーなどで
 連動させる方法でモニタを自動点灯できる。これもそんなに難しくはない。

 あとは制御パネルを自作しなければ。
 青緑色のプラスチックをどこかで探してこよう。
 中古のUSBハブとか、マウスとか、何か適当なものがあるはずだから。

→次へ