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起動試験‥‥そんなバカな!
4月1日。作業4日目。
「起動に成功、問題は不要な回路が多いこと どうするか?」と書かれている。
その日、悪戦苦闘の末、匡体から全部の基板の摘出が完了した。
一応確認のために起動させてみる。まだ全部の基板が繋がっている。
モニタはいつも使ってるナナオのL557に変換器を噛ませて接続。
初期型のiMacはD-Sub15ピンの2列仕様なので、変換器が必要なのだ。
で、こんな状態で起動試験をやった。
‥‥OK、バッチリ起動する。
解像度も1600x1200まで出ている。仕様通りだ。
そこで本来の目的通り、電源基板とロジックの二枚だけにして起動させてみる。
‥‥動かない。
ヤバい、壊した、と思った。
慌てて元の接続に戻すと、無事に起動した。
今度は電源とロジックとアナログの三枚で起動させてみる。
‥‥やっぱり動かない。
何が問題なのか分からないが、全部の基板が繋がってないと起動しない。
基板のパターンを追って行くと、起動する合図に使う信号(PFW)が
電源基板を通り抜けてアナログボードに入り、そこに繋がるICがCRTの
制御基板と繋がっていて、信号をやり取りしているらしい。
つまり、どこかを切り離すとPFWが途切れてしまい、動かなくなる。
PFWを確保するためだけに余計な基板が二枚も必要なのだ。
ネットで見た基板の画像と手元の基板の画像を照合すると、全然違う基板に
なっていることに気がついた。
電源基板もアナログボードも、部品の配置が違うのだ。
ネットの画像はRev.AのiMac、我が家にあるのはRev.DのiMacだ。
ロジックボード以外は共通の回路構成なのかと思っていたが、まるで仕様が違う。
こうなると基板2枚で起動はできないし、別体化も無理だ。
今夜予想していた工程は見事に空中分解、作業は進まなくなってしまった。
悩んでもしょうがない。
今夜は早く寝て、明日考えよう。