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作業開始!
3月29日。作業2日目。
記録によると「ロジック・電源を外す ケーブルの接続を解析する」。
3月30日の記録には「ケーブルとスイッチを外す 信号線の動作を解析」とある。
ネジや配線の束と格闘している様子が何となく分かる。
まずやらなければいけないのは、ロジックボードを外してどこかに隔離すること。
そこら辺にテキトーに転がしておいて踏んづけたら、泣くに泣けない。
ロジックの取り外しはハードディスク交換で何度も開けているから楽勝だ。
問題はここから先、CRTを取り外すまでが難関である。
底面を分解し、正面を外し、背面を外し、やっとCRTに手が届く。
とにかくめんどくさい作業なのだが、さすがにこれだけの難易度になると
その組み立てや構造に感心してしまう。
徹底的にデザインにこだわり、徹底的にネジを隠すデザインにした結果だ。
さっそく内部を分解し、CRTをさっさと取り払う。
ブラウン管からアノードキャップを外すのが怖いが、電源を切って
60日近く放置していたのですんなり外れた。
電荷が残っていたら即死ものである。
その後、表示面の周囲にはり巡らされた配線の束をかき分けながら取り外す。
ケーブルとスイッチは後で再利用するので大事に扱う。
CRTを駆動するトランスがアナログボードにあるので、これも取る。
高電圧を出す部品は取ってしまった方が安全だ。
あとは配線をかき分けながら信号の流れを解析するのだが、これは後で
ゆっくりやればいいだろう。
とりあえずは起動試験を先にやらねば。
作業が完了したのが4月7日、作業8日目。結構手間が掛かった。
頭の中では早くも匡体のデザインを考えていた。
しかし、この後の重大な問題にはまだ気付いていない。
起動試験の直後、僕はとんでもない事実に直面する。