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どんな形にまとめるか?
改造に着手するにあたり、僕は二つの方法を考えた。
部品を取り出して別の匡体に納める方法と、匡体を流用して液晶モニタを
搭載する方法の二つである。
可能ならば前者の方法を選び、モニタは外付けにしたいと思っていた。
ネット上のいくつかの資料を参照すると、iMacは電源基板とロジックボードの
二つで起動できる、とある。
他にアナログボードとCRTを制御する基板があるが、これはなくても起動するという。
可能な限りオリジナルの部品を流用して改造したいという考えがあったので
これは願ったり叶ったりである。
で、最初に考えたのがこうだ。
匡体をできるだけ小さくして密閉度を高め、適宜気流を絞って流速を速めて
冷却効率を高めるという設計だ。
この方法を採用すると冷却ファンの回転数を下げて騒音が減らせる。
iMac本来の設計思想には、空気の対流を利用して匡体内で上昇気流を起こし
それを冷却に利用する考えがあった。
初代ではデザインを重視する関係で気流の最適化はできていないが、それでも
冷却効率は格段に優れていた。
本来の設計思想に沿って更に改良を進めれば、より良い結果が出るはずだ。
もうひとつ考えたのがこれ。
(注:iMacの基板は真四角ではないため、このような図が書かれている)
ドライブ類の幅を元に匡体を設計し、その間に基板を取り付ける方法だ。
いわゆるタワー型の考え方が基本なのだが、これも気流の最適化を念頭に
デザインしている。
液晶モニタの後ろ側などに横向きに置くコンセプトで、前面のドライブも
背面のコネクターも両方手が届くようなレイアウトを考えている。
しかしこの時点ではまだ、我が家のiMacに重大な問題があることに気付いてなかった。