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DVDを焼く時の注意点
さて、メニューができあがったら晴れてDVD焼きに入れる訳だが
その前に注意しなくてはならないポイントがある。
上部のメニューから「プロジェクト」→「プロジェクト情報」を参照すると分かるが
最初の状態ではディスクの容量が「8GB(2層)」に設定されている。
これを毎回必ず「4GB(1層)」に変更しないと、DVDが焼けない。
特に我が家ではDVDを焼く前にディスクイメージを作成するので、うっかり8GBのまま作成すると
後で泣くことになる。
また、「環境設定」でエンコードの手順を「処理能力を優先する」と「品質を優先する」の2段階から設定できる。
「処理能力を優先する」は1パスエンコードで、速いけど低画質で実用に向かず、
家庭用のDVDプレーヤーでは時々画像が乱れる問題がある。
「品質を優先する」は2パスエンコードで、ちょっと遅いけど高画質で実用的だ。
音声はリニアPCMのみのサポートなので、単純に画質に差が出る。
ここはおとなしく「品質を優先する」でエンコードしたほうがいい。
DVDを焼く前には、エンコードの設定とプロジェクト情報は毎回必ず確認しよう。
普通、誰もがいきなりDVDを焼くことを考えるが、電算機の場合はデータの生成とDVDの作成を
分けて作業することができる上、この方法で大幅にトラブルを減らすことができる。
iDVDにはディスクイメージによる保存を行う機能があり、エンコードしたデータをHDDに保存することができる。
「ファイル」→「ディスクイメージとして保存」を選択すると、DVD規格に準拠したディスクイメージが
HDDに生成される。
この方法を使うとエンコードとDVD焼きを分けることができるので、エンコードは寝てる間に行い
DVDを焼くのは休日に行う、といった手段が使えるようになる。
予め生成されたデータでDVDを焼くことになるので、原因不明のエラーによってDVDが
焼けなくなる、といったトラブルも減る。
いくつか前の章でToastによるメニューなしのDVDの作成がうまくいかなかった話を書いたが
アップデート前のToast 7ではiMovieの書類を直接ドロップしてエンコードする機能があって
これを使うとメニューなし、チャプターありのDVDを作ることができた。
しかしこの方法では映像の動きが激しくチラつく現象が起きて、家庭用のDVDプレーヤーでは
きれいに再生できなかった。
その後のアップデートでこの機能が使えなくなったのを見ると、メーカーでもこれは問題があると判断したのだろう。
代替策として、MPEG4圧縮の手順と同様に一旦DVで書き出して、そいつをToastに放り込んで
エンコードさせる方法があり、チャプターは一定時間ごとの等間隔か、チャプター無しの2通りが選べる。
ただし、初期のDVDプレーヤーでは音声にノイズが出る場合があるので、事前に必ずテストをすること。
エンコード時間はiMovieによるDV書き出しを含めて再生時間の4倍必要だが、画質は良い。
凝った作りを必要としない場合やごく短い素材をDVDに起こすときは重宝する。
こうして完成したDVDは、必ず家庭用のDVDプレーヤーで検品する。
できれば、ちょっと古い型のプレーヤーがあれば完璧だ。
DVDの品質を見るには、電算機のDVDプレーヤーでも一応確認はできるが
家庭用のプレーヤーを基準にすると不具合が出なくて済む。
どんな環境でも再生できて一定の品質が保てること、これが大事だ。