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用途に応じた出力の方法を決める
■迷ったらとりあえずDVで書き出す
大抵の場合、編集された映像はDVDに焼いたり、iPodに転送したりして楽しむ場合が多い。
あるいはネットにアップしてみんなに楽しんでもらうこともあるだろう。
ここでは、そういった作業について大まかにご紹介することにする。
iMovieには「共有」という機能があり、編集の終わった素材をどんなフォーマットで保存するか選べる。
よく使うのはDV形式とMPEG4だ。
で、「共有」では編集の終わった素材をMPEG4に直接変換できるはずなのだが
僕の環境ではなぜか原因不明のエラーが頻発して結局まともに変換できなかった。
圧縮前の素材をマスターとして残す目的を兼ねて、ここは一旦DV形式で保存しておくことをおすすめする。
その後改めてMPEG4に圧縮すればエラーは出なくなる。
万一、後でマスターを再編集したくなったときにDV形式で保存してあれば劣化の心配がなく
後述するメニューなしのDVDの作成にも使うので、迷ったらとりあえずDVで書き出すと間違いない。
DV書き出しに必要な設定項目は三つだ。
DV-NTSC、縦横比4:3、音声48kHzと覚えておけば良い。
■MPEG4ハードウェアエンコーダーのススメ
MPEG4圧縮には大きく分けて2通りの方式がある。
一つは無印のMPEG4。
もう一つは近年主流のH.264と呼ばれるもの。
H.264は低容量で画質が格段に良くなる反面、圧縮にものすごい時間が掛かる。
1.5GHzのG4プロセッサでは再生時間の約8倍、30分の素材なら4時間も必要なのだ。
これでは到底実用的とは言えないので、ハードウェアエンコーダーを導入して解決する。
エルガト社のturbo.264を使うことで8倍の所要時間を1.76倍まで短縮できる。
書き出したDV形式の素材をturbo.264へ持って行き、画像サイズやビットレートなどを
設定して圧縮ボタンを押すと、非常にきれいな動画が生成される。
手持ちのiPodのスペックをよく調べて、それに合わせて細かくセッティングを変えることも可能だ。
価格は12000円とちょっと値が張るが、iPodで映像を持ち歩きたい人や
動画共有サイトへ映像をアップする人は必携の小道具である。