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Macで簡単ビデオ編集

 編集のコツ

 編集作業において、ここだけは気をつけておきたい点がいくつかある。

 まず一つ目は、映像を分割するポイントについて。
 映像をモニターしながら分割した場合、分割されるポイントは表示中のフレームの一つ前になる。

 そして二つ目、iMovieでは編集中の素材をモニターするウィンドウがあるが
 再生画質は必ず最高に設定しておくこと。
 フレーム単位での細かな編集の際、特にアナログビデオをDV変換して持ってきた場合などに
 前後のカットが1フレームだけオーバーラップして記録されることがよくある。
 この現象を確認できるのは再生画質を最高に設定したときだけである。
 前後がダブったフレームをうっかり残して切り貼りしてしまうと、再生中に
 サブリミナル効果みたいになって非常に気持ち悪い。

 三つ目、尺延ばしは徹底的に切ること。
 尺延ばしとはテレビ番組でよく使う手法で、CMの前後で同じカットを流したり
 カットの前後の時間を微妙に延ばして時間調整を図る姑息なイカサマ戦術で
 特に予算のない深夜のアニメではしつこく頻繁に使われる。
 iMovieではフレーム単位で時間を切り詰めることが可能なため、これらをすべて切り捨てて
 映像本来の面白さを取り戻せる。
 さすがに手間は掛かるしタイミング合わせも難しくなるが、一度やってみるとその効果の大きさに誰もが驚く。

 四つ目、場合によってはCMも生かす。
 元々テレビ用に作られた素材なのだから、無理矢理CMを全部切るのではつまらないし
 本来のリズムを出せないので、本編に関連のあるものや気になったものに限って残す。
 下手にCMカットで一本化するより、CMを入れてテレビっぽさを残した方が面白くなる場合がある。
 場合によっては本編を一本化した後、エンディングの後にCMをひとつふたつ放り込む。
 このあたりは編集者のセンスによる部分が大きいから、切る時も残す時も
 大胆かつ慎重なアプローチが求められるが、うまくハマると後で3倍楽しめる。
 よく考えてここぞという時に使いたい、一撃必殺のテクニックだ。


 そして最後の五つ目、冒頭と最後に真っ黒の画面を入れること。
 取り込んだ映像をタイムラインモードに切り替え、全てを選択してマウスで右方向へドラッグすると
 冒頭に何も映っていない部分ができる。
 そこで1秒分だけ右へ動かすと真っ黒で無音の画面が1秒間できるので、これをコピーして最後にペーストする。
 1秒間という数値は個人的な好みで決めたもので、人によっては1秒半(1秒+15フレーム)でいいかもしれない。
 テレビ番組の録画だったら、番組と番組の間に一つこれを入れてやるとプロっぽくなるし
 後述のDVD化の際のチャプターを打ちやすくなり、観る側も何となく落ち着くという心理的な効果も期待できる。

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